とりあえず日誌・バックナンバー

〜2003年12月 (2004年1〜6月) 2004年7月〜



2004年6月17日(木)
  隔世の感


 私が学生時代、鉄道研究会と掛け持ちしていたお笑いサークルの“ライブ”が、16・17日の2日間にわたって池袋で開催されました。2日目だけでも見に行こうと思っていたのですが、21時閉演に対して当方は20:30まで残業のために間に合わず。閉演時刻の頃に会場入り口で“出待ち”するようなかっこうになりました。
 卒業してまる4年をすぎ、私が知っている後輩はほとんど卒業してしまいましたが、卒業後も面倒見のいい社会人やフリーター、そして私と同様に勉強熱心な(?)5年生など、見知った顔もぽつぽついて、一安心。会場前の公園で、現幹事長の音頭による一本締めがあり、その後は高田馬場に移動して打ち上げをやるというので、のこのこついて行ってしまいました。

 私がいた頃はライブは1日だけだったとか、私一人だけ落語をやってたから舞台転換が大変で肩身が狭かったとか、部室(=6畳一間のアパート)の家賃を“部費”として徴収してたけど学年によって傾斜配分だった……後輩を相手に昔話をするとは情けない限りですが、肝心のライブを見ていないんだから仕方ない。


 打ち上げに集まったのは、およそ80人。女性が3分の1くらいいました。女性部員の大半はスタッフ要員ですが、舞台に立つ人も増えてきたようです。入店・着席に時間をさきながら、ようやく幹事長がくわえタバコで再び挨拶に立ち、「おつかれさまでした、カンパーイ!」の音頭でいざ開宴。
 そこから先は、凄まじい話し声の喧騒空間。演者はみんな目立ちたがり屋なので、周囲に負けないように声も大きくなってきます。中には、立ち上がって即興ネタをやる人も。ライブのアンケートを静かに回し読む人は少なく、傍目には只の合コン、あるいは半・体育会系のコンパですな。勢いのあるサークルは、飲み会まで変わるもんだな、としみじみ。

 私は今宵この場では、そういうお笑いサークルの“よく知らないけど大先輩”だもんですから、喧騒の間隙を縫って後輩に話しかけてみますけど、……やっぱり彼ら・彼女らは同世代でおしゃべりしている方が楽しいんでしょうな。ご案内のとおり私は、グラス1杯のビールで耳まで真っ赤になる体質だもんですから、彼らの目には“場違いの酔っ払いオヤジ”に映っていたかもしれません。
 そんな中に一人、飲み会も中盤なのに顔色が抜けるように白い女性がいまして、たまたま顔に出にくい体質だそうですが、その二十歳そこそこの女性に「落語の方では『朝のみそ汁の具のワカメが、あばらの三本目に引っかかっているのが透けて見えるぐらい白い』という喩えがあるんだよ」なんて、扱いづらい話しかけ方をしてしまいました。それだけならまだしも、「実際に透けて見えるかどうか、見てみたいもんですなぁ」などと続けてしまったもんだから、もう立派なセクハラおやじですよ、ええ。……改めて、本当にすいませんでした。

 そんな扱いづらい先輩は、初対面の後輩たちの戸惑い気味な拍手に送り出され、午前零時に山手線に乗り込み、家路につきました。



 明くる朝。二日酔いとまではいかないものの、胃の調子が万全ではありません。

 そして、声が嗄れています。学生の飲み会は(カラオケがなくても)ノドを酷使するということを、久しぶりに思い出しました。


No.111



2004年6月10日(木)
  ある日の晩ごはん


 どうも私は、会社帰りに駅前のスーパーに立ち寄ると、食料品(食糧)の衝動買いをしてしまうのです。一人暮らしだというのに、120リットルの冷凍冷蔵庫がかなり充実しております。……封を切っていないお漬物もあるんですけれども。

 先日もヨーカドーで、袋入りの即席焼きそばが5コ1パックで安く売られていたので、衝動買い。野菜も摂らなきゃと、キャベツも半玉、かごに入れます。春キャベツの季節が終わったのか、キャベツが高くなりました。

 ……と言ったところで、皆さま“袋入りの即席焼きそば”がお分かりになりますでしょうか。要冷蔵の生麺でもカップ焼きそばでもなく、状態は袋入りラーメンと同じ。鍋やフライパンを使用し、少量のお湯を沸かして乾麺をゆでて、添付の液体ソースをからめて、仕上げは青のりをまぶすのです。
 少々手間はかかりますけど、カップも具もないから格段に安いし、逆に自分の好きな具を合わせることができます。


 そこで今夜の献立は、この袋入り焼きそば(乾麺)を使います。


 やかんでお湯を沸かしながら、キャベツを千切りにして、5分ほど水にさらします(5分を超えて水にさらし続けると、栄養が流出してしまうんだそうです)。

 1カップ強のお湯を片手鍋に移して、再沸騰したところで乾麺を投入。麺をほぐします。ここで大きなフライパンを使うと、お湯は浅く広くなるので、麺がほぐれる前にお湯が蒸発して“部分的かた焼きそば”になってしまいます。焼きそばの袋には「フライパン」と書いてあるのですが、私の経験上は、直径20cm程度の行平鍋がベスト。

 ……そんな御託はさておいて、袋に書いてあるとおりに麺をほぐしてソースをからめたら、前夜に買っておいた焼き鳥(10本298円)の串から外してあるのをテキトーにポイポイッと投入。冷凍の刻みネギもバラバラッと入れて、焼き鳥が温まったらおしまい。

 水を切ったキャベツの千切りを大皿にしいて、その上に焼きそばを盛ります。キャベツに味付けはしません。焼きそばと一緒に、ソース味で食います。物足りないと思ったら、キムチを持って来ます。

 そして、かたわらにはビールっぽい発泡酒。


 オプションで、さっきのキャベツの余ったのを浅漬けにしてもいいでしょう。

ただし、浅漬けの作りすぎには要注意です。

No.110



2004年6月6日(日)
  MJ


……「Midnight Junction」じゃございません。「みうらじゅん」でございます。


 昨日は6月の第一土曜。わが社の新年度の恒例行事で土曜出勤でした。
 その後、会社のボウリング部の月例会が王子で催されるらしいと知り、ついつい顔を出してしまい、スーツにネクタイのままで3ゲームほどやってしまいました。ボウリング部にビジター参加するのは約4年ぶりなのですが、ボウリングそのものも4年ぶり。
結果は、ぶっちぎりのビリ。 この先は5年くらい遠ざかりそうです。

 で、王子駅から京浜東北線で帰ろうとしていたら、「西日暮里で飲まないか」との電話が。大学の鉄研で同期だったY君から、わが社のそばにある廻らない寿司屋へ来い、と。何故リーズナブルな居酒屋に行こうとしないのかは分かりませんが、とにかく晩飯も兼ねてビールとサワーでおしまい。ボウリングの疲れと筋肉痛が出始めたので、フラフラしながら22時頃に帰宅。洗濯物を取り込んだら、枕と毛布をベッドから下ろし、フローリングにひいたござの上に寝っ転がってしまいました。


 明るくなってから何度か目は覚めたものの、TBSラジオCUBE」を聞きながら11時ごろに起床。雨が降ってやがる。
ごく軽く朝食っぽいものを口にして、シャワーを浴びて頭も洗い、吉幾三が出てる「ウチくる!?」を見ながら歯を磨き、13時半ごろに家を出て、王子乗換えで東京ドームへ向かいました。

 みうらじゅんがプロデュースするイベント「みうらじゅんin東京ドーム 郷土LOVE2004」は、なんと東京ドーム2Days。明るいうちは全国のうまいものを集めた「物産ピック」、そのブースの脇では“ゆるキャラ”たちが愛嬌を振りまいたり振りまかなかったり。そして夜は18時から、スライドショーや勝手に観光協会のライヴなどの「スペシャルショー」の2本立て。


 ……きっと明日かあさってくらいになれば、あちこちのブログに今日の感想が上がって、検索にも引っかかってくると思いますが、……どうなんですかねぇ、今日のイベントは。
 みうらじゅんが事前に各方面で宣伝していた「試食は食べ放題!」という点。試食で腹を満たせそうな言いっぷりでしたが、それほど試食できなかったです。行ってみればやはり物販がメインで、フツーの物産展と変わりません。あれだけ言ってたんだからガッチリ試食させてもらいまひょ、と朝食を最低限に抑えて来た私のような人間のためには、別に“飲食ブース”を設けてくれればよかったのですが、上の通路には軽食やビールの売店があるから仕方ないのでしょうか。まぁ、この点はMJがステージの冒頭で謝ってましたけど。
 あと、ステージの進行がぐずぐず。ラジオなんかでは、MCが別にいて相槌を打つから、話にテンポが生まれるんですけど、MJ独りでステージに立つと、駄目ですな。「自分も独演会をやったとき、あんな風な進行で『金返せ!』なんて思わせたのだろうか」と、つい我が身を振り返ってしまいました。勝手に観光協会の相方・安西肇氏が出てきても、引っ込み思案なものだから会話が噛み合わず、そんなに楽しくなかったです。歌は悪くなかったんだけど。
 あと、開演が30分以上押したのに、終演が予定より25分も早まったのもスゴイ。


 というわけで、イベントが終わって外へ出て、これだけ胸にもやもやを残してくれるイベントなんて、初めてでした。
 “ゆるキャラ”にたくさん出会えたのは、良かったんですけど。

No.109



2004年6月1日(火)
  10.0km


 直前の日誌でも書きましたが、6月1日はわが社の新年度。といっても、新年度らしい行事は、6月の第1土曜日に研修っぽいことをやる程度なんですけど。

 で、通勤定期代の支給も、6月・12月から6ヶ月ずつということになっています。でも私は、4月の入社当日に6ヶ月定期を買って以来、4月と10月に買い換えてきました。どっちみち半年に1回のペースだから、損も得もないんですけど、引っ越して通勤経路が変更になるこの機会に、定期券を6月始まりに変えることにしました。


 5月末の時点で、手元には「日暮里―鴻巣」の6ヶ月定期(4/3〜10/2)があります。5/16に引っ越した後、1回くらいは実家に戻って何か取りに行くかなと思っていたのですが、結局何もしないまま土日を2回やり過ごしてしまいました。今後は、実家への往復に1140円かかります。……やっぱり、買い換え前に1回戻ったほうがよかったなぁ。

 6月1日は、電話工事立会い等のために午後半休を取りました。昼過ぎに川口駅へ降り立ったところで、みどりの窓口へ。定期券申込書に「川口―日暮里・6月1日から6ヶ月有効」と記入し、現行のSuica定期券を添えて窓口氏に渡すと、定期の券面と申込書を一瞬見つめるや、戸惑うそぶりも見せずにSuicaを端末へ挿入、まずは払い戻しから操作を始めました。

 やがて待つこと数十秒。Suica定期券の買い替えは同じカードを再利用すると聞いていたのですが、窓口氏は新しい定期券を、頼みもしないのに“お買い物できるSuica”に取り替えてくれました。単に「払い戻し&新規購入」で処理したのかもしれませんが。払い戻し額を新しい定期券に充当し、それでも余った分が現金として返ってきたわけですが、その額なんと38340円

 新しい定期券の額面を見て、またびっくり。6ヶ月定期で24190円ですって。川口から日暮里まで片道10.0km。西日暮里までなら9.5km。運賃計算上は1km未満を切り上げるので、西日暮里も日暮里も10kmで同額になるのです。なんとまぁ、ずいぶん近くに引っ越してきたもんです。



 ついでにびっくりもう一発。6ヶ月通勤定期の場合です。

「日暮里−鴻巣」=「日暮里−川口」+「川口−鴻巣」
  105840円  =  24190円  +  81650円


No.108



2004年6月1日(火)
  ADSLをひく


自宅に、ようやくADSLが引かれました。


申し込んだのはゴールデンウィーク直後でしたから、ずいぶん待たされました。

申込み時の本人確認書類で手間取ったことも一因なんですけれども。
……オンラインで申し込んだら、本人確認書類をFAXでよこせと言うもんだから、パスポートの顔写真がある面を送ったら、「住所が書いてある部分を」と言われたのです。しかし住所欄は空欄で、自分で記入するようになっています。手書きでもいいのでしょうか? だとしたら、いい加減なもんです。またもめるのはいやなので、運転免許証を拡大コピーして送りました。初めからそうすれば、もっと早まったんでしょうけど。


 でも、最も待たされたのは「NTTの宅内工事日」。電話線を引くためには、業者が部屋に入って室内の配線の開通チェックをしなければいけないのですが、NTTときたら民間企業のクセに、土日は工事をやらないとぬかしやがるのです。家庭用電話線の市場を事実上独占してるからって、いい気になりやがって。それでも客商売か! ……と、ひとしきり悪態をついたところで、代わりになる業者はありません。仕方なく、NTTで電話線を引かざるを得ないのです。
 いや、代わりになる電話線業者がまるっきりないわけではありません。たとえば平成電電なら、固定電話とADSL「電光石火」を合わせても結構お安いのですが、残念ながら当地は未開局。これだけの住宅密集地で開局していないのはどういうつもりか、と恨みがましく思うとともに、開局予定リストが4月30日から1ヶ月以上も更新されていないのは、商売の姿勢としていかがなものか、大いに気になりますけれども。


 そして本日・6月1日は、わが社の新年度。世間の新年度=4月は印刷物の需要が一年で最も高まるので、会計の締めをずらしてあるのです。とにかく月末月初は立て込んでいるので、まるまる半日休んでいられる状況ではないのですが、就業時間中に仕事から抜けるので、一応午後半休をとって一時帰宅。宅内工事の立会いと、不在で受け取れなかったモデムの再配達を受け取ったら、また背広を着て仕事に戻ります(=無給)。

 プロバイダからは「6月1日午後」としか知らされていません。土日を休むお役所のようなNTTですから、17時を過ぎることは絶対にないとは思いますが、13:00から始まるかもしれない、などとやきもきしながら待っていましたが、ぺヤングソース焼きそばを食べ終えて一息ついたところで、14時過ぎにNTTの工事業者(男性1名)が到着。室内に電話線のコンセントが備わっているので、“宅内工事”という名の接続試験は、おそらく局内の担当者と携帯電話で連絡をとりながら、5分そこそこで終了。工事伝票にサインして、工事費用の仮請求書を受け取ります(あとでプロバイダから請求)。

 宅配便の再配達は「15時〜18時」で時間帯指定をしてあるのですが、なかなか来ません。そのうちに雨はあがって空が明るくなり、路面も乾いてきました。今夜から明日は曇りか晴れだというので、ついついお洗濯してしまいました。それでも、……ベランダに洗濯物を干し終わっても、宅配便が来ません。こういうときに昼寝をしていればよかったんだよなぁ、と思っても後の祭り。
 17時を過ぎました。こんな時間から出社の支度をするのも変ですが、とにかく再びワイシャツを着てネクタイを締めたところで、やっとチャイムが鳴りました。モデムを受け取って、すぐに接続してみたい気持ちをぐっとこらえて背広に着替えて、会社へとんぼ返りです。……それにしても、会社から35分のところに引っ越したからこそ、一時帰宅・再出社という芸当ができるわけで。これが30分を切れば、昼休みに洗濯物を取り込みに帰る、なんてことも……しませんけどね。



 一時帰宅した分だけ遅くまでお仕事を片付けて、11時半過ぎに“本・帰宅”。夕食も夜食もさておいて、電話線とモデムとパソコンを接続。速度計測サイトで測ってみたら、24時過ぎでしたが1Mbpsのプランで620kbps出ました。電話局から4km近く離れているわりには、なかなか上出来と言えましょう。


 あとは、ADSLがつながるまでの間をしのいでいたPHSの通信料金(5月分)がどれだけかさんでいるのか、再来週あたりに届く請求書を戦々恐々として待つばかりです。

No.107



2004年5月26日(水)
  CTCでもどうでしょう


私も、「水曜どうでしょう」または「どうでしょうリターンズ」にハマりそうです。

奇しくも今夜(26日)、北海道テレビでは1年9ヶ月ぶりの“新作”が放映されるそうで、道内はハチの巣をつついたような騒ぎ。“内地”から、テレビを見るだけのために北海道へ飛んでくる人々も少なくないとか。

で、テレビ埼玉では月曜21:00〜21:30に組まれているけど、マンデーパリーグ中継のせいでまともに流れない、という話を以前にしましたが、よくよく調べたら、ちばテレビでは水曜24:00から放映しているらしいことを発見。……なるほど、どろっぷ氏はこれを見ているんでしょうな。

 放送開始時期が違うから、同じ週でも局によって放映内容はまったく異なります。ということは、うまくすればテレビ埼玉ちばテレビをハシゴすることも可能なわけですね。


 で、東雲にとって初「どうでしょう」となる『喜界島をリヤカーで一周』の第1回を見終えた感想。


 「あと半年早く見始めていたら、
 私も今夜北海道に飛んでいたかもしれない。」



「どうでしょう」といい「日高晤郎ショー」といい、北海道はすごいですよ。
放送のデジタル化による多チャンネル時代を控えて、全国のテレビやラジオを衛星で見せてくれるチャンネルってできませんかねぇ。

No.106



2004年5月22日(土)
  テレビジョン


 金曜日、仕事の合間に「秋葉原情報・週末の狙い目」というようなサイトを見ていたら、「某店でUSB接続のTVキャプチャーユニット(中古品)がたくさん入ってます」というようなことが書いてありました。

 ラジオショッピングで衝動買いした、ラジオも聴ける液晶テレビ(2.6型)を持っているので、アンテナケーブルや変換器を買い足せば、鉄筋コンクリート造のマンション内でも使えるんですけど、……なるほど、中古でもいいからTVキャプチャーを買えば、パソコンのモニタでテレビを見られるし、気が向いたら録画もできるし、こりゃ一石二鳥だな、と思い立ったのです。

 翌日、ペヤングソース焼きそばを食うためのお湯を沸かしながら、「土曜日は外神田の日」でおなじみの神楽橋かなめと連絡をとります。ちょうど彼も、用事が一つ片付いたところだというので、16時ごろに秋葉原界隈で待ち合わせ。某店の中古周辺機器売り場はただでさえ狭いのに、土曜の夕方、さらに出入りするのは大荷物を背負った男ばかりで、そりゃあもう芋を洗うような混雑。神楽橋氏に見立ててもらいながら、昨年出たばかり(だけど、もう出荷中止)の品物を購入。外箱は傷んでいましたが、中身は欠品なしで、お買い得でした。

 その後は、寸詰まりなプラスドライバー(風呂の折り戸の調節用)とアンテナケーブルと増設メモリを購入したり、神楽橋氏が財布の中身と「予約受付中」の作品リストとをにらめっこしているシーンを傍観したり、そばを主体とした高級そうな居酒屋で「ちゃねら〜のガンヲタは逝ってよし(w」などと声高にわめきちらす連中に閉口したりしながら、帰ってまいりました。



 で、いろいろいじってみて分かったことは、やはりケーブルテレビが引いてあるマンションだけあって、チャンネル番号がずれていたり、余計なチャンネルが混じっていたりするのです。VHFのチャンネルの合間に、通販チャンネルが3つ。……ん、4つ目かなと思ったら、UHF局でした。テレビ埼玉MXテレビTVKテレビ、そしてちばテレビ。今まで埼玉県内に20年以上住んでいながら、自宅にUHFアンテナがないために視聴できなかった“埼玉県民のたしなみ”テレビ埼玉に、ようやく出会えるのですよ。



 で、テレビ埼玉では「どうでしょうリターンズ」を月曜日の21:00からやっているはずなのですが、あいにく明後日(24日)はナイター中継のためお休みなんだそうです。嘆息。

No.105



2004年5月19日(水)
  屋根が


4階建てのマンションは、エレベータをつけなくてもいいんですってね。
引越し屋のスタッフが息を切らして、玉の汗を浮かべていましたっけね。

で、ご案内のとおり、今日は台風接近の前触れで雨が降り出したわけです。
そういえば、川口の新居に引っ越してきて、初めての雨です。

駅前のスーパーで食糧を買い込んだ、その買い物袋を片手にぶら下げて、もう片手には雨傘をさして、マンションの入口に差し掛かったところで傘をすぼめ、階段を1階から4階に向かって昇るわけですが。


3階から4階の階段に、屋根がないのですよ。



で、話は前後しますが、「水曜から台風の影響で雨が降り出しますから、火曜日の晴れ間を活用してくださいね」と、月曜日あたりの天気予報で言っていたもんですから、ケーズデンキで12800円で買ったLG電子の洗濯機を使って、お洗濯をしました。


 ……それにしても、さすがLG電子、取扱説明書はツッコミどころ満載ですよ、ええ。洗濯槽の底面にある羽根、いわゆる「パルセーター」「パルヤーター」という、なんだかインドっぽい語句に置き換わっていたりして。気持ちは分かるんですけどね。
 こういう珍文書を見ると、「中国で安くDTPしませんか(←当然、日本語組版)」と言い出す人々と、それに食いつく人々を哀れんでしまいます。「印刷(=版にインキをつけて紙に転写するという、言語を問わない製造作業)」さえまともにできないのに。


で、洗濯物を干すためのベランダがちゃんとあるのは有り難いのですが、
このベランダにも屋根がないんですよ。


最上階だから、とあきらめることもできるんですが、じゃあ何故401・402号室のベランダには屋根があって、この403号室から屋根がなくなるんですか!


No.104



2004年5月18日(火)
  次に引っ越すなら


 多忙にかまけて、日誌の更新を怠っておりましたが、ようやく落ち着いたので、今回の突然の引越しを振り返りながら、少しずつ書いてみようと思います。

 まず、物件選び。

 新居となった現物件の概況は、ざっと以下のとおりです。

  • JR川口駅西口から徒歩10分(広告には8分と書いてあった)
  • 鉄筋コンクリート造4階建ての4階、東向き(エレベータがない)
  • フローリングのワンルーム、約8帖(押入れがない)
  • バス・トイレは一緒のユニットバス(湯船が狭い)
  • コンビニまで80m、スーパーは駅前に1軒(駅東口が繁華街)
  • CATVが引いてある。所轄の電話局まで約4km(しかも線路をまたぐ)


  •  押入れがないから布団をしまえないのと、やっぱりユニットバスは狭いという2点が難ですねぇ。でも、リサイクルショップでハイベッドを買ったので、居室は意外に広々としています。
     CATVはネットだけでも使えるかなと思いましたが、下り8MBで月4200円+工事費21000円。結局、部屋に引いてある電話線をADSL専用線として、某社の1MBコースに申込みましたが、電話局まで線路をまたいで4kmですから、満足にリンクできますかどうか。


     というわけで、次に引っ越すなら「電話局から近い」「バストイレ別」「押入れ一間」をポイントに探してみようと思います。


    ……実は、その条件とほぼ合致した物件を下見していたんです。3階建ての3階、スーパーに隣接。東・南の角部屋で、南はスーパーの駐車場だから日当たり良好。ワンルームタイプながら約11帖、押し入れ一間、バストイレ別、ガスキッチンは2口設置可、電話局まで約2km。


    但し、「駅から徒歩15分」だけど「家賃70000円」さらに「敷2礼2」。

    つい先日、自転車で通りかかったら、もう誰か入居していたようですけど。


    ……うーん。
    No.103



    2004年4月24日(土)
      春の遠足2004


     得意先の出版社の編集者と、昨年の秋あたりから「飲み会もいいけど、どこかへ出かけたいですねぇ」という話が出まして、一旦は立ち消えになったんですけど、春先に再び話を持ちかけまして本日めでたく実現の運びとなりました。
     ……旅の規模と内容だけで言えば“国旅主義”に充分書けるのですが、なにぶん本業の“お客様”だもんですから、名前を出すわけにもいかず、まして写真を晒すわけにもいかず、この日誌に書きとどめることにします。


     旅先選びの第一条件は4月中旬か下旬で、お座敷列車に乗れること」。半分は東雲の趣味なんですけど、最近はツアー団臨以外にも、臨時快速としてお座敷列車が走っているのですよ。日程と行先で絞り込んだところ、新宿〜館山の〔快速・お座敷内房号〕が浮上。館山行は新宿8:05発と早すぎるので、往路は高速バスに乗ることに。で、目的地はマザー牧場なども考えたのですが、イチゴ狩りができる「道の駅とみうら枇杷倶楽部」に決定。さらに、道の駅の向かいにある(にゃん)だ!PARKにも立ち寄ることにしました。東京湾アクアライン・びわ・イチゴ・海の幸・ネコ・お座敷列車と、見どころ満載の旅になりました。


     JRの高速バス〔房総なのはな号〕の1便に間に合うよう、東京駅八重洲南口に8:40集合。弊社から私以外に女性2名、出版社側からは男性1名女性6名。男女比2:8という、はた目にはハーレムっぽい構成です。バスは9時ちょうどに東京駅を発車。首都高速・京橋ランプからレインボーブリッジ・アクアラインを渡り、館山道から一般道に下りる頃、東京では快晴だった空に暗雲が垂れ込めてきました。定刻よりも少々早く、10:55にとみうら枇杷倶楽部前で下車したときには、ポツリポツリと雨粒が落ちてくる始末。桜が咲き始める頃のうすら寒い陽気に、みんなで「びわソフト」を寒い寒いと言いながら賞味します。

     予約していたイチゴ狩り(4月5日から1000円/30分間食べ放題)は、そろそろシーズンも終わるということで係員さんの計らいにより“時間無制限”になったものの、ものすごい勢いで摘んでは食べる面々、ちょうど30分経ったころに「ごちそうさま」を宣言したのでした。
     川べりをうろつきながら四つ葉のクローバーを探したり、タンポポの綿毛を吹き飛ばして他人の頭にくっつけてみたりして、軽く腹がこなれたところで、道の駅に併設されている「とみうらマート」2階の食堂で、アジマグロ丼や海鮮ラーメンなどの昼食。足元の明るいうちから地ビール“安房麦酒”も味わったりして。

     100匹以上の猫とふれあえる(にゃん)だ!PARKは、小中学校の教室2つ分程度の狭いスペースながら、その分ネコ密度は高いです。さすが某掲示板のネコ好きOFFで絶賛されただけある。なんと“MY猫じゃらし”持参のネコ好き編集者もいて、すっかりご満悦の様子でした。猫グッズの物販も充実。ただし物販コーナーだけでも入場料が要るのは、スマートじゃないですな。

     そこから20分ばかり歩いて、飲み物・食べ物を買出ししながらJR富浦駅に来てみれば、ちょうど日帰りツアー客が駅の中に入っていくところ。同じお座敷列車で帰るようです。6両編成の5両までをびゅうプラザのツアーに押さえられ、我々がもぐり込む余地はあるのかと心配されましたが、残された1両(約30席)のうち、館山から乗っていた年配の4人と我々10名だけで、なんとまぁガラガラ。〔ニューなのはな〕に乗り込むや否や、あっという間に宴会はスタート。お酒が進むにつれて、今春課長になった先輩編集者(♂)を“ちゃん”付け呼ばわりするというFUNKYな後輩編集者(♀)の本性が現れたりして、
    ゲームも交えながら3時間弱を飽きずに過ごせました(途中停車駅のホームから見られるのは少々恥ずかしかったですが)。手持ちのデジタルカメラで宴会の模様を動画撮影したので、写真と一緒にCD-Rに焼いて配ろうかと思います。

     帰りは、秋葉原で下車する人と新宿まで乗り通す人が半々。……皆さん無事に帰れたのでしょうか。列車を降りても飲み足りず、二次会になだれ込んだという報告は、今のところ受けておりませんけれども。それにしても帰り道は、昼間にもまして一段と寒かった。私も早く風呂に入って、とっとと寝てしまおうと思います。
     
    No.102



    2004年4月13日(火)
      落語・六人の会(敬称略)


     埼玉新聞に「第1回川口落語祭・夢の六人会」という広告が載ったので、急きょチケットを入手。そして当日、急に仕事が落ち着いてしまったので、午後半休を取って川口リリアへ出かけました。

     春風亭小朝が言いだしっぺとなって、笑福亭鶴瓶・林家こぶ平・春風亭昇太・立川志の輔・柳家花緑の6人が、流派を超えて結成したのが「六人の会」。このメンバーの中から数人が出て、東西の噺家をゲストに迎えて「東西落語研鑽会」を2ヶ月に一度開催しているのですが、意外にもこの6人が一堂に会する落語会は、今回の川口が初めてだそうです(その割りに、翌日の新聞は扱いが小さすぎましたけど)。

     順列から言って、開口一番は花緑・トリは小朝と思っていたら、なんと一番初めに小朝が出てきて、場内騒然。

    小 朝  親子酒
    花 緑  宮戸川
    昇 太  ちりとてちん
     〜中入り〜
    志の輔  買物ブギ
    鶴 瓶  大安売り
    こぶ平  子別れ


     小朝の『親子酒』は大宮ソニックで、昇太の『ちりとてちん』と志の輔の『買物ブギ(ドラッグストア)』はテレビで見たことがあるので、感想については割愛。ただし昇太のマクラ(海外旅行で疲れて帰ってくるよりも、川口で落語を聞くほうがいい、という内容)は、この日一番の大ウケでした。
     花緑の『宮戸川』は早口で、2000人収容のホールではよく聞き取れませんでした。鶴瓶の『大安売り』はボソボソ喋っていて、これまた聞き取りづらかったのが残念。そしてトリのこぶ平は、人情話の定番『子別れ』。特に子ども(亀吉)がよかった、とあちこちで評判の様子。以前にも書いた『茶漬幽霊』のときは、つっかえつっかえで聞けたもんではなかったけど、今回は十二分に稽古したのでしょう、落ち着いて聞いていられましたし、クライマックスでは不覚にも落涙しそうになりました。


     しかし、こういう落語会で、まだまだいるんですなぁ。よりによって泣かせるクライマックスで携帯電話の着信音を鳴らす馬鹿野郎が。

     『子別れ』のサゲじゃないけれど、金槌で脳天を叩き割りたい心持ちでした。


     どなたでしたっけね、「携帯電話の電源を切れないほど忙しいのなら、落語なんか見に来なければいいじゃない」って言ったのは名言ですよ、ええ。
    No.101



    2004年4月11日(日)
      駅弁発祥の地にて


    一応、駅弁発祥の地は「宇都宮駅」ということで定説になっていますが、

    現在でも宇都宮駅では在来線ホームに立ち売りのおじさんがいて、
    「べんとーーーーーーーーー」
    と売り声を上げながら(ときどき家族連れの目の前に立ちはだかりながら)ウロウロしています。
    旅情もへったくれもないE231系の「横須賀線直通/逗子行」なんてのが停まっていても、駅弁の立ち売りとホームの立ち食いスタンド“下野そば”は変わらぬ姿をとどめています。

    先日、お葬式に行くために宇都宮で在来線を待っていたら、9時前だというのに駅弁屋さんが出ていて、ご苦労さんなことです。
    でも、その売り声の合間に、おじさんは余計なことを言うのですよ。


    なんでも鑑定団の、●●先生、△△先生が
    買ってくれたお弁当、いかがですか〜〜〜〜〜」





    ●●先生が買ってくれても、私はいらないんだっつーの!

    No.100



    2004年4月10日(土)
      新幹線、桜吹雪、アジャスター


     別に三題噺をやろうってわけじゃありません。単に「お葬式」というタイトルにしたくなかっただけです。

     祖母の通夜が金曜、葬儀・告別式は土曜ということになりました。本来は通夜から駆けつけるべきなのでしょうが、そのためには、14時過ぎに会社を出なければなりません。今週に入って仕事は手薄になったのに、金曜の夕方だけ手一杯で抜けられず、……それ以前に礼服の裾直しが間に合わないので、土曜の朝に現地入りすることにしました。両親はお寺に程近い“貸コテージ”を押さえて、親戚と一緒に前泊。弟も仕事を終え次第、途中で礼服を買いながら、一緒に前泊です。

     朝は7時に家を出ました。普通列車で行けば2時間半。大宮から途中まで新幹線を使えば2時間。鴻巣7:09発なら、普通列車で間に合ったのですが、1本落としたために、新幹線にしました。
     7:45頃に大宮着。ここから定期券が効かないのと、下車駅はSuicaの範囲外なので、乗り換えのついでに改札を出てきっぷを購入。新幹線のりばへ入ったら、LEDの発車案内板には、10分前に出て行ったはずの〔やまびこ〕号が。何をぐずぐずしているのかと思いつつ、構内放送に耳を凝らせば、「運転士トラブルで代わりの運転士を手配中」とのこと。16番ホームには救急隊員がいたので、大宮到着前に急病発生・乗務続行不能、といったところでしょうか。
     間もなく、代わりの運転士が東京駅から上越新幹線でやってきたそうで、約20分遅れで発車。列車進行左手、渡良瀬遊水地の上空に浮かぶ無数の熱気球を望みながら、20分遅れのまま宇都宮で下車。在来線に乗り継いで、だいたい予定通りに着くことが出来ました。


     菩提寺でもある式場のお寺は、門前や境内の桜が満開を過ぎ、風に誘われて桜吹雪が舞っています。穏やかと言うよりも4月にしては少々暑いくらいの陽気で、仏さんの日ごろの行いが良かったのでしょう、と副住職さん。
     享年87ですから大往生と言えなくもないのですが、ここ数年は、まぁいろいろと大変だったようです。ちなみに私は一度だけお見舞いに行ったのですが、もう私が孫だという認識はありませんでした。

     高額紙幣を大量に取り扱い、それらを“香典ドロボー”の魔の手から守るという「受付」の役目を無事こなし、
    長時間の正座がもたらす難敵“足しびれ”を克服し、
    出棺の際には孫を代表して棺の一角を持ち、
    火葬場では待ち時間に小さな寿司折り2つ(+缶ビール1本)を平らげ、
    納骨に続いていっぺんに行う三ヵ日〜七七日(しち・なのか=四十九日)法要では、本堂の低い鴨居に脳天をちょいとこすりつけ、
    どうにかこうにか精進落としのお膳までたどり着きました。
     さっき火葬場の待ち時間に二人前食ったのに、精進落としでも最後のうどんまで残さずきっちり食ったもんだから、すっかり満腹。うどんのお替りなんていりません。……あ、そうそう。礼服のスラックスは、ウエストを調節する“アジャスター”が付いているのですよ。十数年後に起こるかもしれない体形変化を見越した隠し技なのですが、こんなに早く役立つとは(笑)。

     そのお料理が数名分余ったようなので、母はケータリングサービスの人に頼んで、折りに詰めてもらいました。両親は父方の実家に泊まるというので、当晩か明朝の食事として、寿司折りとともに一応持って帰ってきたのですが、もう夜も遅いし、今からは食えません。


     でも、なんとなく口さみしいので、この日記を書きながら柿ピーをつまんでいます。



     ……24時を過ぎてこんなつまみ食いをするから、将来アジャスターが大活躍するんでしょうな。

     
    No.99



    2004年4月9日(金)
      礼服


     このトシになって、と申しますか、社会人を丸4年やってきて、礼服を必要とする機会が今までなかったのは、むしろ奇跡と言うべきでしょうか。結婚式に呼んでくれる友人はなく(披露宴の二次会には一度呼ばれたが、テキトーなジャケットで済ませてしまった)、またお葬式に参列する機会もありませんでした。


     6日の火曜日。年度変わりの繁忙期から脱して、早めに帰宅したところ、母がいません。長いこと寝付いていた祖母の容態が悪化、実家近くの病院に駆けつけたんだそうです。父からは「そろそろ礼服を用意しとけ」とのコメント。
     来るべきXデーをどう迎えるか、礼服をいつ買おうか思案しているうちに、8日早朝に母からの電話で悲報を受けました。

     ちょうど前日に、ギネスに載ってる紳士服店から、なんと「4月10日(土)午前10時、赤羽店リニューアルオープン!」というセール告知のDMが来ていたのですが、10日に買ったのでは間に合いません。間に合わないまでも買い物さえ出来ればと電話してみたのですが、リニューアル作業中なのか、つながりません。
     やむを得ず都内の別の店で、その日の閉店間際につるしの礼服を買い求め、金曜の夕方に引き取り。……ついでに、「2着目のスーツは半額」と唆されたので、リクルートスーツ以来の春物を衝動買いしてしまいました。


     それにしても、1着5万円のスーツなんて、初めて買いました。

     今までは同じ店で、3万円程度のつるしのスーツで済ませていたもんですから。あとは、県民共済のイージーオーダー。採寸してあつらえるのに、激安なんですもの。

    No.98



    2004年4月3日(土)
      壮絶なる単行本


     ナイターオフのラジオ番組の中で「『ほぼ日刊イトイ新聞』presents GOODS JOCKEY」というのがありまして、そのキャッチコピーは「ヒットしようがするまいが、知った人からハッピーになっていく!」。
    月金の5日かけて品物の魅力について語りながら、最終的には数量限定で希望者へ実費で頒布するという、ラジオショッピングにしては及び腰な番組でした。

     その中で、提供主が作った本『言いまつがい』が紹介されたのは2月下旬のこと。もともとは『ほぼ日』サイト内の投稿コーナーだったのを単行本にしたものらしいのですが。

     投稿ネタをまとめて単行本にするなんて、今さら珍しくもないし、ましてや「笑える言い間違い、もとい“言いまつがい”」を集めたネタ本、というだけでは私は食いつかないのですが、

     私が食いついたのは、その本の形。表紙のデザイン・レイアウト・色使いではなく「本の形状」だけでここまで遊んでしまった人は、いないと思います。Amazonで申し込んだばかりで、手元に現物がないのですが、あちこちで見聞きするにつけ、実物を手にとって触ってみたくなりました。どんなことになっているのかと言うと、


    • 角丸(カドまる)! ……本のコーナーを円く切り落としてある。工業っぽく言えば「R」。その「R」が、むやみに大きい。しかも下だけ。
    • トビラの真ん中に穴! ……その形状は、何とも言いようがないいびつな形。
    • 表紙が寸足らず! ……表紙の幅が、本文の左右よりも小さい。でもカバーのように折り返されている(小口折り表紙)。
    • 背表紙欠け! ……背表紙の上端と下端が数ミリ欠けており、表紙にくるまれた本文の“折り”が見えてしまっている。
    • 裁断が斜め! ……ノド(綴じてある辺)と小口が平行でない。天と地も平行でない。だから平行四辺形でも台形でもない。本棚に立てて入れると、傾いている。あんまり珍妙な形なので、普通の“三方裁ち”ではなく“型抜き”による裁断。こんな抜き型、他の本じゃ使えない。
    • パラパラ漫画! ……挿画は、新聞連載漫画家に成り上がってしまった、しりあがり寿氏。



     絵本なんかで、本のどてっ腹に穴を開けるのはありますし、本のコーナーを円く切り落とすなんてのも珍しくないですが、ここまでやられると、一応“本作りのプロ”をやっている私こと東雲(=印刷会社の営業)は、人並み以上に驚き、そして呆れてしまうのです。

    「梱包できないじゃん!」
     発送用に包む製本所泣かせ、いびつな梱包を動かす取次ぎ泣かせ、そして陳列する書店泣かせ。

    「製本代が高そう」
     製本所へ仕様を伝えて、製本代の見積もりをもらうのが怖い。出版社へ見積もりを出すのはもっと怖い。

    「そのわりに単価が安いな」
     でも中身は投稿ものだから、原稿料がかからないのか。



    ……こんな仕事、やってみたいような、怖いような。

    No.97



    2004年3月13日(土)
      10周年感謝祭・第2弾


     いやー、花粉が飛んでますねー。いくら少ないと言っても、ゼロじゃないんですから。私だって、起きぬけにはくしゃみと鼻水がよく出ますし、営業車を運転中に目がかゆくなってきて、難儀な思いをしております。

     ほんの数年前から花粉症っぽくなったという大沢悠里さんも、「今年は症状がほとんど出なくて助かってる」とおっしゃってますし、今春花粉症デビューという方はあまりいないようですが。
     ……と思ったら、うちの母が「目がショボショボする」「くしゃみが出る」と訴えております。

     でも鼻水やくしゃみが出るのは、屋外を歩いているときよりも室内に入ってからですよね。
    やっぱり室内に花粉が蓄積してるんでしょうか。……そろそろ空気清浄機でも買うか、
    ちょうどジャパネットたかたが「テレビショッピング10周年感謝祭」を大々的にやってたから
    渡りに船だ、と思っていたら顧客情報流出の問題が発覚。テレビ・ラジオのみならずチラシやWebまで
    全面ストップを表明、再開は5月以降だそうです。高田社長の誠実なお人柄がうかがえますけど、
    売る側・買う側ともにチャンスだっただけに、実にもったいないですねぇ。
    あのタイミングで「こんなリストを入手したんですが」と本社に持ち込んだ“一部マスコミ”は、
    ジャパネットたかたに何か私怨でも抱いていたんですかね。近所でもっと安く売ってたのに、とか(笑)。

    まったく無粋なマネをしやがって。うちの父だって、電子辞書を買いそびれたんだぞ。


    (トップページの雑記より転載)

    No.96



    2004年3月10日(水)
      ブログ


     Blogというものが、ネット上で急速に流行り始めているようですな。
    Weblogを略してブログ。あまり略されていないような気がしますが。


    「ブログ」と「日記サイト」の区別が、
    さっぱりわからんのです。



     でも、こういう形で書き溜めるとなれば、あちこちで提供されている「ブログツール」の方が、書き溜めたネタを〔鉄道・交通〕〔演芸〕〔ラジオ〕〔埼玉〕などとカテゴライズして整理できるから、むしろよいのではないか、とも思うのです。

     やっぱり、日記とブログを無理に線引きしたりせずに、便利な道具と割り切って使ったもん勝ちなのでしょうな。


     もうすぐ世間は新年度。この日記もそろそろ100本に達するので、それを区切りに乗り換えようかと企んでおります。……別に、こっちが使いづらいとかいうわけではないんですけど、でも旧いブラウザでもちゃんと対応するんだろうか??


     導入は、検証の後にします。これ、鉄則。

    No.95



    2004年3月8日(月)
      信じられない


    現場が、やらかしてくれました。


    こぶ取りじいさんから臼を借りた意地悪じいさんみたいに、不良品がザックザク出てくる現場に偶々居合わせた営業(=私)は、お得意先に頭を下げます。

    ……現場の人間を引きずり出して「コイツです、全責任はこの野郎です」と、苦々しい表情のお客様と一緒に責め立てたい気持ちをぐっと抑えて、お客様に背を向けながらケータイで工場長へ電話して、冷静にやり直しの段取りをつけます。


    不良品を目の当たりにして、お客様から「信じられない」と言われては、受注産業である当方は立つ瀬がありません。でも、それ以上に営業も、現場の窓口も、今回ばかりは「信じられない」の一言に尽きます。



    そうさなぁ、たとえて言うならば……、


    ホットケーキを作るのに、薄力粉をふるっておいたつもりが、よく見たら強力粉だった。
    そこで菓子職人にストップをかける。
    改めて薄力粉を持ってきて、ふるっておくから、こっちを使いなさいよ、と言って渡したのに、

    出来上がったホットケーキは、やたら腰が強くて、あんまりおいしくない。

    「あれは強力粉だから使うなって言ったじゃねーか。あとで渡した薄力粉はどこやったんだよ!?」



    ……みたいな感じ。

    お分かりいただけますかねぇ。


    ここまで書いて、私が印刷屋の営業だということが知れているのに、なぜこんな妙なたとえ話に置き換えたのか、よく分からなくなってきました。




    もうこうなったら、



              早く寝よう。
    No.94



    2004年3月3日(水)
      六日のあやめ 十日の菊 三日の雛人形


     わが地元・鴻巣市「花と人形のまち」というキャッチフレーズを掲げているのはご案内のとおりでして、毎年1月末になると、豪華絢爛七段飾りのひな人形が鴻巣駅構内にディスプレイされます。透明な箱の中に入れるわけでもなければ、柵を立てるわけでもなく、触ろうと思えば触れる状態で、鴻巣の人形屋さんは太っ腹ですなぁ。……柵も箱も置くスペースがないだけなんですけど。

     今年飾りつけられたのは、1月28日の水曜日。桃の節句のちょうど5週間前という区切りに、何か意味はあるのでしょうか。でも、鴻巣駅に春の訪れを告げる風物詩として、2月に入ってからも行きに帰りに眺めておりました。


     3月3日の朝、そういえばひな祭り当日だな、とその場所に目をやったのですが、七段飾りは忽然と姿を消していました。……そういえば、前夜の会社帰りのときにも、なかったような気がします。下りホームから階段を上がってきたところにひな人形が置いてあったはずなのですが。


     冒頭の表題は、端午の節句に必要なあやめ(菖蒲)を5月6日に持って来ても手遅れである、9月10日の菊もまた然り、という意味なのですが、3月4日どころか3日の当日にひな人形がないとは、どういうつもりなのでしょう。釈然としないまま、いつもの上り列車に乗り込みました。
    No.93



    2004年2月26日(木)
      CMの現場



    「なんで“n”だけ小文字なの?」

    「……さぁ。」


    ……でおなじみの国内最大手コンビニチェーン企業イメージCMが、2月上旬からテレビで流れているようですが、



     あのロケ地になったお店はどうやら、ウチのすぐ近所で1月下旬に開店したお店らしいのです。


     開店の数日前、お店に商品が並び始めたなと思っていたら、まだ薄暗い朝7時頃から店先に人が群がっていたのですよ。ずいぶん明るい照明を当てていたので、テレビの生中継でもやってるのかと思ったのですが、その日の夕方も日が暮れるまで撮影をやっていたようだ、と母。



    ちなみに、あのCMシリーズで店員役の女性は、さとう珠緒と同じ事務所だそうです。

    だからどうってこともないんですけど。


    No.92



    2004年2月17日(火)
      さいたま市(大成)に鉄道博物館ができる


     開口一番をすっとばしてまで、トップにねじ込むほどのネタだったのか、今さらながら不安になってきたのですが、改めてここでまとめておきます。秋葉原駅から南西へすぐ、中央線・万世橋駅跡にある交通博物館を2005年度末(つまり2006年3月)に閉館、そして2007年度中に「鉄道博物館」として移転オープン。敷地は8.5倍で、展示車両は約30両。現在展示されている、鉄道以外の展示物がどうなるのかが気になるところですが、東京近郊で受け入れてくれるところはいくらもあるでしょう。よくよく考えれば、陸海空の乗り物を1ヶ所でまとめて展示する必要性って、そんなに高くないですよねぇ。

     場所は、JR大宮工場の北隣、大宮区大成町3丁目と北区大成町4丁目にまたがる、新幹線高架下の鉄道用地。JR大宮駅から歩けなくもないですが、ニューシャトル大成駅を降りてすぐ目の前です。……すぐそばを走る川越線に“大成駅”を作るという話はずいぶん前から聞かれていますが、ニューシャトルの大成駅は大宮駅の次に乗降客数が多いんだそうで、ニューシャトル側が反発しそう。JRはどうするつもりなんですかね。

     で、大宮については彩の国コラム 第14回で取り上げ済みですので、鉄道博物館について書くとしたら、2007年度中とされるオープン前後になると思いますが、……そういうことは他の鉄道愛好家の皆々様がこぞって書き競うとも思います。


     そういえば、高津駅から宮崎台駅に移転した電車とバスの博物館(東急)も、昨夏リニューアルオープンした地下鉄博物館(営団)も、新しくなってから行ってないです。

    No.91



    2004年2月8日(日)
      アクセスログ総ざらい


     数年前に「土曜日は手巻きの日」というTVCFが流れましたが、そんなこととは無関係に「土曜日は外神田の日」でお馴染みの神楽橋かなめチーフが、最近アクセスログの分析に凝っているようです。中でも「検索語句」の部分に着目されています。

     つまり、どんな検索語句をぶち込んだおかげで、弊サイトがYahoo!Googleなどにひっかかったのかが分かるわけです。


     それでは私も、見知らぬ人々がどんな検索語句で弊サイトへ飛んできて落胆したのか、後ろめたくなってみようと思います。


    ◆放送・演芸っぽい検索語句「松平健グッズ」「落語協会と落語芸術協会」「ビバ!マツケン」「船守さちこは」「bayfm traffic updates」「あってもなくてもどうでもいい目蒲線」「お酒ルンバ」「トトカルチャー 表彰 シバ」
     ……「ビバ!マツケン」なんて、探す方も探す方ですけど、書く方も書く方ですよねぇ(失笑)。でもマツケンサンバのおかげで、検索してみるとたくさん引っかかるんだわ。ちなみに「船守さちこ」は元STVアナで、最近はFMのパーソナリティ。「トトカルチャー」ってのは、国旅主義(大阪湾その3)を参照されたし。


    ◆埼玉っぽい検索語句「桶川 埼玉県警 免許センター」「東川口駅からのバス」「川口元郷 パチンコふじ」「マルヤ 北与野」「さいたま新都心 お風呂」「埼玉の特産品」「ブックデポ書楽 駐車場料金」「そぴあ さいたま」「南越谷 東京駅行き」
     「マルヤ」なんて、書いた自分でも忘れてました。そういえばNACK5SOPHIAが月に一度、日曜の深夜に「月刊そ★ぴあ」とかいう特番をやっているそうですが、大宮ソニックシティの「そぴあ」を知ってるんですかねぇ。


    ◆飲食っぽい検索語句「たらの芽のおひたし」「冷蔵ショーケース お惣菜」「黒焼きそば」「フクちゃん チョコとんかつ」「georgea max」
     5つ挙げましたが、このうち3つは十勝の旅の話に出てきます。「旅に出たなら食い物だけでも贅沢しろ」という金言がありますけど、そんなに贅沢してませんでしたね。ちなみに最後のはわかりづらいですけど、「GEORGEA MAX」って書けば“ちばらぎコーヒー(利根コカコーラ)”を思い出されますよね。


    ◆地元で必死に探してそうな検索語句「ケーキバイキング 松山市」「大田原市 中華料理」「新都心駅 周辺 食事」「新座市 ゴミ収集日」「回転寿司 クーポン 埼玉 さいたま」
     愛媛県「松山市」で探してたのに、「東松山市」が引っかかっちゃったんですねぇ、ご愁傷様です。しかもケーキバイキングをやっているのは関越道の、高坂ではなく上里SAですし。あと、「ごみ収集日」という検索語は新座以外にも何件か見られましたが、まずはその市町村のサイトを開いた方がいいんじゃないですか?


    ◆ローカルっぽい検索語句「箱崎 折り返し 首都高速 ロータリー」「スーパーライナー 名古屋行」「熱海 閉館」「安中榛名 長野新幹線 政治家」
     首都高速の箱崎ジャンクションはうまく走ればUターンできるらしいのですが、それを探しているうちに吉川・松伏行の高速バスのページが引っかかっちゃったんですね。あと「熱海 閉館」で試しに検索してみたら、秘宝館情報がやたら出てきてびっくり。


    ◆なんだか下心ありそうな検索語句「ラブホテル 国道122号線 川口市」「淑徳与野 制服」「埼玉 東川口 ラブホテル」「大宮氷川神社 巫女」「東雲楼」
     もう何も言いますまい。でも一言だけ、「東雲楼」ってのは遊郭の店の名前で、熊本のそれを描いた「東雲楼・女の乱」とかいう映画もあるらしいですよ。


    ◆分類不能「ナマズのマスコット」「ピン札 両替機」「神楽橋かなめ」「新体操部の全国大会」
     「ナマズのマスコット」は吉川市ですね。「ピン札 両替機」は、日誌の方ではないかと思いますが。そういえばリンク元URLもアクセスログで分かるんですが、寄せ書き帳(掲示板)この日誌から弊サイト(../の中)へ入ってくる流れが圧倒的に大きいのですよ、ええ。「神楽橋かなめ」は言わずもがな。「新体操部の全国大会」は上総湊へ行ったときの話ですが、これも検索意図は微妙ですねぇ。



    ……つまり、私が書き残している文章が、それだけ節操がないということなのです。

    No.90



    2004年2月4日(水)
      デジタル中吊り


     ……なんだかアタマの悪ぅ〜い安直なタイトルですなぁ。

     まぁ、「デジタル中吊り」と聞いてぼわわわ〜んと浮かんできたものが、ほぼ正解だと思います。

     ……と言っても、中吊り広告に7セグメントで時刻が表示されるわけではございませんで。そういえば電車の車内に寒暖計は付いていても、時計が付いているのを見たことないなぁ(都バスや、関西の新快速にはあるけど)。何分遅れてるか分からないように、だったりして。

    ※7セグメント=「日」の字状に並べた7本の棒の組合せで、0〜9の数字を表現する方式。要するに、電卓の数字。



     で、いったい何の話か。Googleで検索してしまえばそれまでなんですが、帰りの京浜東北線でたまたま「デジタル中吊り」の車両に乗り合わせたのです。

     “客室”の天井にぶら下がる、紙製の中吊り広告はなく、その代わりに液晶のディスプレイが少し角度をつけて天井にくっついています。大きさは17インチで、山手線のドア上ディスプレイ(15インチ)よりも一回りか二回りほど大きい印象です。
     一般の中吊りと同じように2枚並べたのを表裏あわせて、4枚で1ユニット。それが1両で3ユニット、計12枚あります。見るポイントにもよりますが、いっぺんに見える画面数は最高で6枚。流れている映像は、山手線のドア上モニターで見られるCMと同じスポンサーのもので、内容が少々アレンジされているものもあるようです。電気屋のテレビ売り場みたいに同じ映像を流すのではなく、数十秒〜数分ずつずらして流しているようです。

     乗客が多いわりには静かな通勤電車の車内、頭上でちらちらと映像が流れているので、目線のやり場に困ることも少なくなるでしょうけど、あれだけの“量”の映像が目に入ってくるのに音声は全く出ないので、かえって奇妙な感じがしました。



     今後、このような液晶ディスプレイを用いた「デジタル中吊り」が主流になると、真っ先に困るのは「噂の!東京マガジン」ですかね。あと、雑誌の広告も大変でしょうね。ただでさえ文字が多いんですし。それに、『週刊新潮』と『第三文明』などが同じ画面の中で呉越同舟というのも滑稽ですナ。


    No.89



    2004年2月1日(日)
      寄席通い


     一昨日の金曜日、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」に、三遊亭小円歌さんが出ていました。三味線漫談、という肩書きでの紹介でしたが、歌と三味線は本寸法。その合間の喋りが楽しいのです。バドミントンの陣内貴美子さんに似てて、結構背が高いです。
     その小円歌さん、寄席に出るかなと思ってちょいと調べてみましたら、新宿末廣亭の2月上席に出ることがわかり、早速初日の末廣亭へ行ってまいりました。

     日曜日ですから、早いうちから結構な客の入りです。昼席の5人目ぐらい、「ウマザクラと読まないでください」と自己紹介を振る馬桜師匠がちょうど出てきたところで、高座に向かって左手の桟敷にあぐらをかきます。そろそろ中トリという頃になって2階席も開放になる大入りです。その中トリは、こん平師匠の代演で川柳師匠。「文治さんも死んじゃったねぇ。80、だっけ。」と前夜の悲報に触れたのは川柳師匠だけだったのは残念でしたが、こちらは落語協会、文治師匠は落語芸術協会ですから、まあしょうがない。

     そういえば、私が最後に文治師匠の高座を見たのも、ここ末廣亭でした。まだ11月も前半だというのに、出し物は、大晦日に取り立てにやってくる商人をあの手この手で言いくるめようとする亭主を描く『掛取り』。しかもその日のトリは文治一門の平治師匠で、前振りで「本来なら、前に出た人とネタがかぶらないようにするんですが……」と言いながら、半ば開き直って『尻餅』を熱演。1ヶ月半も季節を先取りするなんて、と印象的な晩でした。


     そんな感慨にふけるうちに、中入りから後半戦へ。お目当ての小円歌さんに右の桟敷から「待ってました!!」の声が掛かり、小円歌さんの目配せもいつになく念入りだったような。その後に上がった扇橋師匠は「おとといラジオを聴いてたら、小円歌さんが出ていてびっくりしました」と、ラジオがらみのマクラでした。
     昼の部のトリは、現役最年長落語家の小せん師匠。最年長のわりにと言っては失礼ですけど、声量は充分ですし、語り口も小気味よくて聞きやすいのです。かっこいいなぁ。そして肝心の出し物は、なんと2月に入ったばかりなのに『長屋の花見』でした。


    No.88



    2004年1月31日(土)
      東横線 / 熊谷へ買い出し


    桃の節句を5週間後に控えて、鴻巣駅には豪勢なひな人形の段飾りが飾られ、
    JRの駅構内や中吊りには本庄早稲田3月13日開業!」
    というポスターが張り出される今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

     東横線の高島町・桜木町の両駅が廃止され、みなとみらい線がいよいよ開業、とかいう話はあんまり興味が湧かないんですけれども。でも、よりによって2月1日に新横浜ラーメン博物館へ出かけるという職場の後輩(♀)が「渋谷から元町・中華街まで460円って、安くないですか!?」とむやみに感心するのですよ。私は渋谷から桜木町まで290円だったことの方に数倍驚けるのですが。


     さて、渋谷〜横浜だけの臨時ダイヤだった東横線には目もくれず、私は熊谷へ靴を買いに行きました。靴なんざ、市内でもいくらでも売っているのですが、今まで履いていてちょいと気に入った靴があるので、ABC-MARTへ行きたかったのです。しかし埼玉県内で、さいたま市に出店していないとは意外。

     熊谷駅北口を出て、AZ(アズ)1階のマツキヨで、1袋148円の蒟蒻畑を4袋ばかり購入。「ティアラ21」という名称が決まったばかりの再開発ビルの建設現場を横目に、ニットーモールへやってきました。1階の中ほどから、なにやら大音量で歌声が聞こえてきます。しかも、マイクを使って女性が歌っている様子。エスカレータのすぐ隣のイベントスペースにステージが作ってあり、唄っていたのはなんと制服向上委員会の5人。……まだ続いてたんだぁ、このユニット。さほど高くないステージの前には、伴奏に合わせてステージに向かってエレキギターを弾いているもいて、仰天。

    そんなステージ脇をすり抜けてとっとと3階へ上がり、ABC-MARTでお目当ての靴を見つけて、フィッティングもして、とっとと購入。店内をうろうろすると、4階の奥に100円ショップを発見。発見と言うには、やたら売り場面積が大きいんですけど。

    その100円ショップで買ったもの:
    • 鍋つかみミトン ×2
    • ゴムの木の鍋敷き
    • パスケース
    • ハンカチ ×2
    • 「ザ・CD 日本の芸能シリーズ」より、三代目三遊亭金馬『孝行糖』『浮世床』
    • 「ザ・CD 日本の芸能シリーズ」より、河内音頭
    まぁ、すごい時代ですよ。100円で河内音頭のCDが手に入るなんて。
    ……ざっと聴いてみましたが、音質も悪くないですよ、ええ。

     その後、ニットーモール1階にもマツキヨを発見。しかも蒟蒻畑が138円だったもんで、再び4袋購入。そして、向かいのLAOXを冷やかしながら駅まで戻ってくれば、今度の上り列車は快速〔シーハイル上越〕石打発大宮行。165系6連で来るかなと思ったのですが、よくよく考えれば165系電車は先日さよならイベントをやって廃車になってたわけでして、やってきた車両は、クリーム色と赤のいわゆる“国鉄特急色”で塗られた、183系の6両編成。快速とわかっているので臆することなく車内に入れば、やはりスキー帰りの人がウダウダしています。デッキと客室の間の扉は手動で、座席の背ずりは倒れるか倒れないかの2択しかない“簡易リクライニングシート”ですが、それでも見た目は特急ですから、“お得”感はそれなりにあります。

     そんなこんなで、19:30からの「鶴瓶の家族に乾杯」に間に合うように帰り着くことができました。
     
    No.87



    2004年1月28日(水)
      まったく昨今のカバーブームは


    ラジオで、かの名曲『知床旅情』を聞きました。


    それだけなら、何の文句もないのですが、

    そのラジオがNACK5というのがミソでして、




    その『知床旅情』を唄っているのが“雷鼓”とかいう、道東出身のロックバンドだそうで。






    ……なんだこりゃ。





    朝日新聞の北海道版などに、好意的に書かれた記事があるようですが。
    (↑リンク切れてたらごめんなさい)


    最近のアーティストは、作詞作曲よりも編曲(アレンジ)能力を問われるんですかねぇ。


    No.86



    2004年1月25日(日)
      速度


     うちのすぐ近所まで、センターラインがある道路ができました。最高速度50km/h。……それまでは駅の向こうまで行かないと、センターラインがある道路はなかったわけでして。その広い道に沿って、下水道も整備しているようです。

     その影響かどうか、ここ1〜2週間、ADSLの通信速度が下がってきたのです。

     もともとファイル交換やIP電話なんぞやるつもりはないので、一番安い「640kbpsプラン」を申し込んでおりまして、先方の都合で料金据え置きのまま「1Mbpsプラン」に改正されたのです。名目で1.0Mbpsに対して840kbpsも出ていたのですよ。局から約3kmも離れているのですが、市街地とは反対側に位置する中継局からつながっているので、途中にノイズがないようで、ありがたいことです。

     でも、ここしばらくは急に「名目で約600kbps、実際は500あるかないか」まで落ち込みました。パソコンからモデムのリセットを試みましたが、駄目。以前のダイアルアップ接続に比べれば速いのですけど、少々物足りなさを覚えつつ、「これがベストエフォート型の宿命なのか」と嘆息しておりました。

     しかしながら、今日になってモデムの電源コードを引っこ抜いて、数秒後に入れなおしてみたら、名目で「1.0Mbps」出ているではありませんか。実測でも800k以上出ています。

     元通りです。 ……いったい、何があったんですかね。
    No.85



    2004年1月22日(木)
      着メロ大作戦


     私の携帯電話は、厳密に言うと「携帯電話」ではなく「PHS」でして、“iモード”のDoCoMoでも“EZweb”のauでも“Vodafone live!”のVodafoneでもないので、世間で盛んに広告されている「携帯サイト」を見ることができません。iモードの“勝手サイト”なら有料で見ることができるようですが、使ったことはあまりありません。でも、無差別に届く迷惑メールはぜんぜん来ませんし、通話音質はいいし、電話代もそんなに高くないので、重宝しております。エリアの狭さにはびっくりしますけど。

     で、着信音も、コンテンツサービスの「公式メニュー」には着メロサイトがいくつも掲載されているのですが、あの小さい画面で思い通りの着メロをさくさくと検索できないのが煩わしいのです。そこで、Webから手頃なMIDIファイルを見つけて、フォーマットを変換して、メールで転送して端末に保存しています。

     電話の着信は普通のベルにして、メール着信音をちょいちょい変えてます。従来は阪神電車の通過列車接近サイン音」で、なんだか夕方6時台のニュース番組の“アタック音”みたい、と評判だったのですよ。
     そこで、新年を期して、新しいメール着信音に変えようと思い立ち、阪急電車の通過列車接近サイン音」を見つけました。発車メロディや列車接近サイン音は短いので、メール着信音としてちょろりと流すにはうってつけなのです。あえて関東の音を選ばないのは、単に私があまのじゃくだからでして、どちらも「Sound of Station」にナマ音(mp3)があるので、ちょいと聞いてみてください。


     で、聞いた方はお分かりになると思うのですが、阪急の通過列車接近サイン音って、意外にカワイイのですよ。短さはちょうどいいんですけど、明るいというかご陽気というか。プライベートだけで使うならまだしも、得意先で打合せ中に、会社から電話メモがメールで入ってきたら、「ぴろろろ、ぴりりり、ぴろろろ、ぴろろろろろろ〜〜〜ん」とカワイイ着信音が鳴るのです。何の前触れもなく、実際に鳴らしてしまうと、間抜けですよ。

     これを聞いて阪急電車だな、さすがは東雲と思っていただければいいんですけど、知らなければ“分不相応なカワイイ着信音”ですから。ビジネス向きではなかったです。


     ……結局その日のうちに、元の阪神のに戻しました。


    No.84



    2004年1月11日(日)
      東雲賞ですよ ふたたび


     競馬の予想も中山競馬場も2回目ですし、ね。昨年みたいに新鮮な発見をずらずらと書き並べることもなくなっておりますが。

     今回は、一緒に観戦する人がいます。今年中に“四捨五入で三十歳”になるという、船橋法典まで20分足らずの所に住んでいる“後輩”。私のことを“師匠”と呼んでくれる、数少ない人です。……あれっ、彼に臨海亭の名前あげてたっけ?

     私はといえば、前夜に購入したタブロイド紙と競馬専門紙、そして浦和駅の売店で購入したトーチュウをとっかえひっかえ注視しております。南浦和からの武蔵野線は1号車がガラガラでありがたいのですが、徐々にスポーツ新聞片手の中年男性が増えてきて、新松戸で一気に大混雑。12:40頃に船橋法典で下車、ナッキーモールという名の地下道を通り抜けて、法典門の入口にたどり着けば、なぜか出札は有人窓口だけ。しかし入場券はずいぶん大きくなり、ミシン目も入っていて、映画館の当日券みたいなきっぷになっていました。

     馬場内の軽食コーナーでチキンとポテトをつまんでいると、後輩氏からTEL。合流したらすぐに馬場内広場へ上がり、直近のレースを眺めます。それにしても寒いなぁ。

     馬場内の地下にあるモスバーガーで軽食を買い求めながら、たまたま2つ空いた腰掛に寄りかかって、めいめい予想を立てます。どの新聞も、本命はだいたい(4)(6)、続いて(11)(13)。「1・2着は堅く、3着ちょい荒れ」という前回の経験に基づき、今回は3連複を買ってみようと思います。

     そうこうするうちに、9Rの寒竹賞の時間。メインスタンドへ移動です。8Rまではダートなので、芝はどうなのか見ておこうと思ったのですが、……良いんだか悪いんだかやっぱり分かりません。それでも、おおむね人気どおりにおさまった寒竹賞を見届けて、すぐにパドックへ。直前の馬の状態を見ながら、RFラジオ日本のパドック解説に耳を傾けます。……おやおや、(4)のことをあまり評価していません。最終予想に挙げた6頭にも(4)が入っていません。一抹の不安を抱きながら、やはり(4)(6)を軸にした三連複と、6頭ボックスのワイドという節操のない買い方も。……あ、そうそう。(3)(1)(10)(4)(6)の珍奇馬券(5点ボックス)も忘れずに。

     日がかげって底冷えのするメインスタンド前に出て、発走を待っていると、電話が鳴ります。上総湊(天羽)でもご一緒した大谷内肇氏で、なんと大阪の日本橋から東雲賞の予想を寄せてくれました。(4)(6)(11)(13)とは、私の結論と同じ内容で、心強い限りです。

     そしていざ走り出せば、私が本命と目していた武豊騎乗の(4)カイシュウコマンダは後方からの競馬。最後の直線で劇的な追い込みを見せてくれるのかなと思っていたのに、なんと7着。そして1着は、名前がおもろいので気になってはいたものの、結局買わずにいた(5)オトコノユウジョウ。7番人気で、単勝2250円という番狂わせでした。三連複なら(5)(6)(13)で8960円ですって。無理だよ。

     その後のメインレース第8回ガーネットステークス(G3)にも挑戦してみたのですが、こちらはガッチガチの1番人気が順当に勝って単勝180円。ワイド馬券は3通りすべて的中したのですが、そんなに荒れなかったので、元を取るまでには至らず、結局2レースの収支はマイナスでした。


     そういや『スーダラ節』の歌詞にもあったっけね。
      「♪馬で金儲けしたヤツぁないよ
        わかっちゃいるけどやめられねぇ」


     まぁ、私は年に一度と決めているから、やめられないことはないんですけどね。
    No.83



    2004年1月4日(日)
      初笑い


     まず池袋の中古ソフト屋で、手持ちのDVDを少々売り払いました。4000円ぐらいになりました。ありがてぇ。

     その足で、池袋演芸場へ。正月初席は3部構成で、第一部(11:30〜14:30)と第二部(14:45〜17:45)は入れ替えがあります。第二部の切符を買って、近くのドトールで一息。14:25頃から並んでみたが、打ち出しの太鼓が鳴ったのは14:45過ぎ。誰がそんなに熱演したんでしょう。おかげで第二部の開口一番以降数組は、あっという間に引っ込んでいきました。そのわりに、第二部は予定より10分くらい早く終わってしまいました。第三部は入れ替えがないらしいのですが、出てきてしまいました。

     池袋からの帰りは、埼京線で大宮へ。すっかり日が暮れた氷川神社へ初詣です。参道の露店は片付けが始まっていましたが、まだまだお好み焼きを焼き始めるチャレンジャーなお兄さんも見られます。
     手水場から門をくぐって社殿へ。105円(税込?)を投じて二礼二拍手一礼。売り場が大幅縮小されたお守り・お札売り場は、かえって混雑していました。おみくじは「吉」、恋愛=「うまくいくでしょう」。……どうなんですかね。まずは出会いの機会をこしらえないと。


     明日から仕事始めだというのに、なぜだか寝付かれません。おみくじの内容とは無関係なのでしょうけど。
    No.82




    back『東雲珍奇楼・新館』TOP PAGE 〜2003年12月2004年7月〜
    (c) 2004- Rinkaitei-Shinonome All Rights Reserved.