| ★東雲が乗り降りしたり通過したりした駅名・停留所名等には[ ]を付ける。 ★列車名・バス便などの愛称には〔 〕を付ける。 ★注釈を要する語句は脚注へのリンク《※0》を張ってある。 また、短い注釈はカッコ書き(こんな感じ)にしている。 ★上記の注釈以外でリンクになっている語句は、新規ウィンドウでリンクが開く。 |
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南通路から京葉線に向かって右へそれていく人の波と分かれて、八重洲南口を出れば、目の前は高速バスターミナル。乗り場が4つしかないのに、東名道(東名ハイウェイバス)・常磐道(つくば・水戸方面)・東関東道(佐原・鹿嶋方面)を中心に、大型バスがひっきりなしに出入りする。私が乗る〔房総なのはな3号〕は10:00発だが、同時刻には他につくばセンター行・水海道行・江戸川台行・鹿島神宮行・超特急“スーパーライナー”名古屋行の6本が、さらにその10分後はつくばセンター行・江戸崎行・松伏行・急行名古屋行・“東海道昼特急”大阪行の5本が発車することになっている。特に東名ハイウェイバスは、超特急便以外は先着順で乗れるので、すでに長蛇の列ができている。午前中はこれから出かける人で、夕方は東京で遊んで帰る人で、そして夜遅くには夜行バスに乗る人で、八重洲南口のバスターミナルは一日中ごった返しているのだ。
ようやく、200mくらい歩いた先には信号のついた交差点があり、片側1車線でさして広くもない国道を渡るための歩道橋が。近くに小学校があるわけでもないのに、こんな狭い道に歩道橋を架けようと考えたのは誰だろう。……ともかく、歩道橋でしか国道を横切れない「駅入口」交差点を右に折れれば、電器店・写真屋さん・美容院・食堂など、田舎らしい駅前通りがあって、JR上総湊駅前のロータリーに到達。平屋建ての小ぢんまりとした駅で、東京から98.1kmというが、高崎や宇都宮と同距離とは信じがたい。
列車が去ったホームに、見覚えのある顔がいた。出口に向かいながら周囲をきょろきょろ見回しているどろっぷ氏が、駅の外でカメラを向けている私に気づくのにそれほど時間はかからなかった。やがて、屋根のない跨線橋を渡って改札口にたどり着いた“本隊”は総勢4名。今回の旅の言いだしっぺどろっぷ氏に、さいたま市ツアーでもご一緒いただいたハナサン氏、そして元KRCの大谷内肇氏と、どろっぷ氏の大学の先輩・しーさる氏。ハナサンに敬称を付けると「アグネス=チャンさん」みたいに不恰好な言葉になってしまうが、付けなきゃ付けないで申し訳ないので、ご勘弁願いたい。
《※1》臨港道路……レインボーブリッジは2層になっていて、上の層を首都高速11号台場線が、下の層の外側は一般道路の“臨港道路”が、そしてその内側をゆりかもめの軌道が走っている。だからゆりかもめからの車窓がいちばん見づらい。管理しているのは東京都建設局ではなく東京都港湾局なのでいわゆる「都道」ではなく、港湾連絡の産業用道路という位置づけで、道路法が適用されないらしい。
《※2》『Lの季節』……1999年8月にリリースされた、PlayStation対応“デジタルノベル”ソフト。発売元のトンキンハウスのURLを見たら「tokyo-shoseki.co.jp」……東京書籍!? “トンキンハウス”はブランド名で、会社名は「(株)東京書籍メディアフロー」。私はこのゲームの存在を知らなかったので、どんなゲームかなのという説明は、二級抹茶さんのページが見つかったので、どうぞ。
《※3》聖地巡礼……アニメやコミック、ゲームなどの舞台となる土地(架空の地なら、モチーフにされたと思われる場所)、特にストーリー中に出てくるスポットを実際に訪れて、感慨にふける旅のこと。あるいは、自分が入れ込んでいる登場人物の名と同じ地名を訪ねたり、同じ名を持つ列車に乗ったりして、ある種の“絆”を感じてみる旅。アニメ・ゲームマニアと鉄道・汽車旅愛好家の両方をかけもちしている“兼業マニア”が意外に多いので、旅のテーマがネタ切れになったときはこういう道楽に走る人が少なくない。なお、私が学生時代にやっていた「東雲つぶし」は、自分でつけた芸名に由来するので、“聖地巡礼”とは一線を画する。
| 【その2】本隊と合流、歩き出す | |