とりあえず日誌・バックナンバー

〜2004年6月 (2004年7〜12月) 2005年1月〜(現行の日誌)



2004年12月29日(水)
  初雪バッサバサ/年末年始をいかに過ごすか


 今日は、勤め先の仕事納めでした。

 得意先の大半は、昨日(28日)までで休みに入っているので、今日は片付けと大掃除がメイン。……毎年、大掃除のときはピーカンの晴れなんですけど、今年に限っては初雪、しかも出社時はみぞれまじりだったのに、朝から気温が下がって雪の勢いは強まるばかり。寒かったですねぇー。

 午前中はデスクの上や周りを片付けて、昼からは社員総出で大掃除。そして15時から大会議室に集まって、お歳暮にもらった缶ビールで乾杯する“納会”が行われて、あとは流れ解散です。乾き物でねばりながらビールを2本くらい飲み干して、余った缶ビールをポケットにねじ込んで帰ってきても一向に構わなかったのですが、諸般の事情で昼食をとりそこねたので、冷たいビールはすきっ腹にてきめん。寒い中を、とっとと帰ってきました。

 いつもよりずいぶん早くに会社を離れたので、ちょいと買出しに出かけてもいいんですけど、別段買いたいものはないし、雪も降っていることだし、まっすぐ帰ることにしました。それなのにそれなのに、西日暮里駅のホームに上がるや、ちょうど入ってきた電車が「東十条行き」とは無情なことよ。雪も吹き込む高架ホームで待たされる数分間は、つらいものがあります。



 さて、明日から6日間の冬休みです。このたびは元日が土曜に当たるので、曜日配列がよくないとおっしゃる方が世間にはびこっているようですが、休みすぎだっつーの。どうせ松の内が明けるとすぐ3連休なんですから。
 そういや、今年の正月は何してたっけ、と『とりあえず日誌』をさかのぼってみると、大晦日に秋葉原へ行ってMP3プレイヤーを衝動買いした(けど、最近は全く使っていない)ことと、1月4日に池袋演芸場へ行ってきたことぐらいでした。三が日もまるっきり家に閉じこもっていたわけではないと思うんですけどねぇ。書き残すほどのことはなかったんでしょうかね。

 で、この冬休みをどう過ごすかです。

・「正月パス」で北東北を日帰りしようかと思ったのですが、地震の影響で寝台特急〔あけぼの〕が運休中なので、予定を思うように組みづらいので断念。

・初日の出を見に行こうという臨時列車も考えたのですが、大晦日から元日にかけては天気予報があまりよくないので、遠慮。

・元旦未明の終夜運転から中央東線の始発列車に乗り継いで、飯田線を北から南へ貫いて豊橋から普通列車で帰ってくるという「青春18きっぷ」向けなプランを思いついたものの、車内でも結局ずーっと寝ているような気がしてきたので見送り。

・「秋葉原」という地名の由来である秋葉神社の総本山が静岡県にあるので、言ってみようと思ったけど、微妙に遠いので、検討中。

・川口市内に「武州川口七福神」があるらしいので、自転車で廻ろうかと思ったが、一つが東川口駅のそばにあって、自転車では大変なので、……思案中。



 何一つまとまらないまま、6日しかない冬休みの2時間を消費してしまいました。早く寝ないと。

No.146



2004年12月19日(日)
  ブロードバンド


 私が実家を離れてはや半年。私名義で申し込んでいたADSLは、私のパソコンだけが接続していたので、解約してきてしまいました。でも、パソコンは一応使える実家の父が「あればあったで便利」と言うので、新たにADSLを申し込むことになりました。しかし、ADSL回線業者の二枚看板(eAccess・ACCA)が実家でエリア外。T-comへ直接申し込んでいた私は気づかなかったのですが、実家で使えるADSLはT-comとフレッツだけなんですって。

 価格.comで検索した結果、一番安いのがASAHIネットの「ライトADSLトーカイコース」だということは分かったのですが、ASAHIネットのADSLを申し込む手段がwebだけということが判明。インターネット環境がなければインターネット接続を申し込めないというとんでもない矛盾を平気な顔でさらしている業者は、いくら雑誌アンケートで一等賞をもらっていても、ネット初心者(=実家の父)にはお勧めできないので、結局DIONにしました。


 それはそうと、川口の自宅のマンションにはCATVが引いてあります。私自身は、テレビをそんなに見ないからCATVに加入していないし、ネットはADSLにしているからケーブルインターネットも使っていません。……本当は、転入当初、ネットだけCATVを使おうかと思っていたのです。公称8MB(実質4MBくらい出るらしい)で月4410円だというのですが、基本工事費21000円という初期費用がイヤで、電話局から4kmも離れているのにADSLで我慢しているのです。ADSLは過当競争で、初期費用&加入後○ヶ月分無料キャンペーンをじゃんじゃんやっているのに、CATVはまるで蛙の面に小便。

 折も折。土曜日に、「外の回線を整備したので、各部屋の受信状況を点検させてほしい。ついでに、ケーブルテレビやケーブルインターネットの加入について説明させて下さい」という目論見で、業者の方がやってきました。聞けば、点検と称して各世帯に上がりこんでいるお礼に、点検のついでに申し込んでくれたら工事費無料で加入できます、というキャンペーンをやってるんだそうです。
 でも、こちとらマンションの契約更新時におん出て、もう少し家賃が安くて電話局に近い物件へ移ろうなんてぇ魂胆の持ち主です。しかもここのCATVは営業範囲が狭く、隣町に引っ越したら使えなくなります。解約せざるを得ません。加入時の21000円がなくなっても、解約工事費5250円はせしめるつもりでいるようです。



 結論=「ADSL」。

No.145



2004年12月18日(土)
  新機導入決定


 私の部屋には、テレビがありません。……パソコンを使えばテレビ放送を見られるので、正確に言うと「テレビジョン受像機」がありません、ということになります。

 外付けTVチューナーユニットは、OSをSP2にアップデートしてもなお、不調です。録画すると、30分番組のおしまいの頃には映像と音声がずれてきます。ソフトウェアエンコードの限界なんですかね。やっぱり、ハードウェアエンコードで、できればパソコン本体内蔵の“TVキャプチャボード”にしたほうがいいかもしれない。でも今のパソコン(DELL Dimension 4500C)には、空きスロットがありません。

 実家を離れて、給料−(家賃+食費+光熱費+etc)=“可処分所得”がかなり小さくなった現在ですけど、些少ながらボーナスも出たことだし、新しいパソコンを買っちゃおうっかなぁ、と思いを馳せる年の瀬です。



 父のパソコンは、私が昨年まで会社で使っていたノートパソコン(FMV BIBLO)。そして弟は、私が初めて買ったGatewayのデスクトップを3万円で譲り受けて、後生大事に使っています。CPUが「Cerelon 433MHz」、OSは「Windows98 SE」。買い換えないのか、とたきつけてみるのですが、「動きゃいいんだ」と意に介せず。まぁ、彼にはもっと優先順位の高い使い道があるようですが。

 父が実家にADSLを引きたいと言い出しています。せっかくだから、父のPCと弟のPCの両方がネットにつながるようにしてやろう。この機会に、今私が使っているDELLのDimension 4500Cを譲ろうか、と弟に持ちかけてみました。


 「いくらで?」 「…5万円」 「安いっ!」


 後悔しました。せめて6万くらい言っておけば。でもまぁ、25万円で買ったGateway PCを3万円で譲っちゃったのに比べれば、高く売れました。


 さて、私の3台目はどこから仕入れようか。サイコムでミニタワーを、とも思っていたのですが、ミニタワーといえども奥行きや幅を取るしなぁ。やっぱりキューブ型がいいんだろうけど、拡張性に難があるしなぁ、と思いあぐねているうちに、これだっ! というケースを見つけました。

 米Antec社の「Aria」。キューブ型として売り出しているのですが、一般的なキューブ型よりは少々大きめ。でもそのおかげで、マザーボードはMicroATXを使えるし、内部3.5インチベイが3つもあるし、PCIスロットはフルサイズで3つあるし、メモリカードリーダもついてるし(私は要らないけど)で、けっこう魅力的なケースなのです。いっそ自作しちゃおうか、とも思ったのですが、よーく調べたらBTOでこのケースを選べるショップがあったので、申し込んでしまいました。
 ショップ名は出しませんが、「Pentium4 3EGHz/メモリ512MB/HDDは250GB/DVD±RWドライブ/一番安いビデオカードを追加/TVチューナ付ビデオキャプチャボードも追加」で、送料込で12万弱。メモリは後で1GBのを買い足すつもりですけれども。


  • バーテックスリンク社プレスリリース
  • ITmedia PCUPdate紹介記事

    No.144



  • 2004年12月6日(月)
      そろそろ8000


     昨日のタイトル、「散財」という語彙はふさわしくなかったですね。「高額出費」という感じ。


     さて、そろそろアクセスカウンタが「8000」になります。


     TOPページを読み込むと、いちばん上の右隅に小さく出てますから、お気づきの方も多いと思いますけど。



     「自分が踏んじゃいました」という自己申告、お願いしますよぉ。

     たぶん明日、12月7日(火)から8日(水)のうちに8000hitを突破すると思いますので。



     あ、そうそう。


     毎度申し上げておりますが、再読み込みボタンを連打しても無駄ですよ。
     一定時間のリロードは計上されない設定にしてますから。



    No.143



    2004年12月5日(日)
      今週の散財


    ●住民税 …8500円


     この日誌でも書いたかと思いますが、鉄道旅行検定の公式テキストの改訂版が出るときに赤を入れた手間賃として、それなりの額を振り込んでいただいたのを、確定申告しなかったせいで、今ごろになって鴻巣市役所から振込用紙が届きました。……こういうお金の出入りって、どこで誰が目を光らせているんですかね? 得意先回りの途中、都内某所の郵便局に立ち寄って、二千円札4枚+旧500円玉で払い込んで参りました。こんなときのために二千円札をお財布に常備していたわけじゃないのに。


    水曜どうでしょうDVDコンプリートBOX(VOL.1) …20895円


     川口に移転してから、私のテレビ習慣が大きく変わりました。一つは“テレビ専用機”というのも変ですが、要するにテレビがないので、惰性でテレビを見ることがなくなったこと。もう一つは、UHFのテレビを見られるようになったおかげで、「水曜どうでしょう」「saku saku」に出会ってしまったこと。特に前者にはすっかりハマってしまいまして、『Quick Japan』の水どう特集号を電光石火のすばやさで取り寄せてしまいました。その後、『どうでしょう本』『2005年卓上カレンダー&手帳セット』を相次いで購入。その勢いで、DVD第5巻予約開始と同時にDVD1〜5巻が特製函入りでセット販売されるというので、予約を入れてしまいました。コンビニでクレジットカードを使うなんて、多分初めてですよ。西友の食品レジでセゾンカードを使うのとはワケが違うのです。


    ●外付HDD …13520円


     前記の「どうでしょう」は、川口の自宅ではテレビ埼玉tvkちばテレビの3局で見ることができます。週3回、ちょうど月・水・金。これを、片っ端から録画しておくために、パソコンの内蔵HDDの倍もある容量の外付けHDDを、ウェブ上で見つけて、購入。頼みもしないのに、メモリカードリーダ付でした。これを“めっけもん”というかどうかは甚だ疑問ですが。それにしてもWestern Digitalなんて会社の名前は聞いたことなかったんですが、HDD本体のメーカーとしてはかなりメジャーなんですってね。

    No.142



    2004年11月25日(木)
      茫然自失


     11月21日の日曜日に、弊サイト(←サイトに“弊”を冠するなんて私くらいだろうと思っていたら、なんと約19800件もあって拍子抜け)のアクセスカウンタが大回転した件につきましては、あの後アクセスログを引っ張り出して、よーく読んでみたのですが、何が原因なのかさっぱりわかりませんでした。こういうときにアクセス解析サービスって必要なんですかね。でもカウンタが1日に10も上がるかどうかというサイトにアクセス解析が必要かどうか、あやしいもんですけど。


     さて、23日(火)は勤労感謝の日でお休みでしたが、風邪っぴきの私はすっかり寝付いていました。昼まで寝つつ二度寝して、居眠りしながらうたた寝して、昼寝をした後にまどろんで、ということをしているうちに、秋の日はあっという間に暮れていき、時計の針は20時を過ぎていたのであります。


     いい加減に眠くなくなったので、DELL製のパソコンをインターネットにつないで遊んでいるうちに、……まぁ少々無茶をしたんですけど、ブラウザのNetscape 7.1が強制終了。困ったもんだと思っているうちに、このパソコンと相性が悪いことでおなじみの外付けTVチューナーのせいで、突如パソコンの電源がカタンと落ちて、ブルースクリーンに。

     嘆息しつつ、いつものことだと思い直して、一呼吸おいてからパソコンの電源を入れ直したら、WindowsXPは通常どおり起動したのですが、Netscapeがなんだかおかしいのです。ブラウザを立ち上げて最初に表示する画面がいつもと違う。カスタマイズしたはずのツールバーのボタン類の配置が変わっているのです。続けて、Netscapeのメーラーを立ち上げたら、なんと「これからアカウントを登録します」というダイアログが出てきたではありませんか。何を寝ぼけたことを。プロバイダ(TikiTikiインターネット)と、弊サイトを開設しているXREAと、メールアカウントは2つも登録してあるはずだぞ。


     あれこれ手を尽くしましたが、もはや最悪の結論を受け入れる以外に道はなくなりました。Netscapeのブラウザとメーラーは大部分が初期化されてしまいました。ブラウザはまだ大丈夫。ブックマークは自分でHTMLファイルを作っているので、問題ありません。問題はメールです。



    今までに送受信したメールが、すべてふっ飛びました。



     まぁ、弊サイトでご案内している連絡先アドレスはウェブメールなので実害は少ないのですけど。


     でもまぁ、オンラインサービスとか買い物履歴とか、大事なメールを保管してあったはずで、今のところは何が消えたのかすら思い出せない状況です。まったくもう。



    No.141



    2004年11月21日(日)
      よくまわる


     風邪をひき始めた昨日のうちから、葛根湯ドリンクをじゃんじゃん服用していたおかげか、風邪の症状は思ったほど深刻化しておりませんが、鼻がつまってるし、鼻の奥からのどにかけて腫れているらしく、いわゆる風邪声になっています。……独り暮らしで一日中ひきこもっているから、声を出す機会なんてめったにないんですけど、明日(月曜)は営業マンとして各方面とお話ししなければいけませんのでね。発声練習を、……5秒であきらめモード。



     ところで、弊サイトTOPページの右上の隅に「今日のアクセス数」「昨日のアクセス数」のカウンタをちんまりと設置してあるのですが、21日(日)はカウンタがありえないくらい回っていませんか?


      「018」ですって。


     ときどきあるんですよ。毎日「005」と「010」の間で推移しているのに、何かのはずみでボーンって。誰かが面白がってリロードを連打しても、一定時間内のリロードはカウントしない設定になっていますから、たぶん“ご新規さん”じゃないかと思うのですが。


     あとで日曜日のアクセスログを見て、この謎を解明したいと思います。


    No.140



    2004年11月20日(土)
      のど


     久しぶりに書き始めた日誌が、風邪ひき宣言です。どんより。


     土曜の朝起きたら、鼻の奥がちょいと痛いのです。軽く鼻水も出るのです。


     洗濯指数が100だというので1週間分溜め込んだ洗濯物を片付けて、部屋を水ぶきで掃除して、電車に乗って荒川を越えて東京都に入り、休日出勤みたいなことをしているうちに、鼻の奥の痛いのがだんだん強まってきました。


     土曜に風邪をひき始めて、おそらく明日・日曜と月曜がピークになるでしょう。連休の合間の月曜にげんなりしながら仕事をやっつけて、疲労困憊したところで火曜は「勤労感謝の日」でお休み。



     ……飛び石連休のスケジュールが、もう固まってしまいました。




     でも、土日を半分以上自宅に引きこもるのは、風邪をひいていなくても同じなのではないか?

    No.139



    2004年10月31日(日)
      土日


     久しぶりに、月末の土曜日に会社へ行きました。…10月16日の土曜日が営業日で、全日休暇を取りながらちょいと出社したんですけど、今回は“月末業務”のために、休業日なのに出陣です。

     朝から行きたかったけど、今週はずっと大残業週間だったので、寝坊こいてお昼前に到着。……連日残業している面々がそのまま揃っていました。あはは。

     結局、平日と変わらない“大残業”をこなして、23時に会社のシステムの電源が落ちるのを見届けて、撤退です。



     そして日曜日。彩の国コラムの取材がてらわが母校の文化祭に行って、ついでに得意先の方が絵画展で奨励賞をもらったという某区の“秋の文化祭”にも行こうと思ったのですが、目が覚めたら13時。どうせ男子校だし、よくわからん先輩がうろうろしても歓迎されないだろうから、と前者をあっさりあきらめます。食事を作って食べて、洗濯して部屋に干したら、京浜東北線の快速運転が終わってしまったので、とっとと家を出て、王子で南北線に乗り換えて後楽園へ。絵画展には数十点が展示されていましたが、見たい絵は一つだけだったので、数分にわたってその絵を見つめて、用事は終了。

     ちなみにその絵を描いた方は、近々独立してデザイン事務所のようなものを設立し、その絵をプリントしたTシャツなどを作りたい、とおっしゃっています。その絵がどんなもので、商売になるかどうかなどは、この場では言いませんが、私が勤める会社としては新規顧客になるかもしれない“ビジネスチャンス”なので、見逃すわけにはいかなかったのです。


     その後は、大江戸線で上野御徒町へ。仲御徒町駅の上にあるディスカウントショップで液晶テレビやDVD書込みドライブ、外付けHDDなどを眺めつつ、ボールペンの替え芯とホッチキスを購入。帰りに駅前のスーパーで大量に、…どれくらいかと言うと二千円札2枚分くらい買い込んで、帰って参りました。





     次の週末は、早稲田大学理工学部の理工展へ行ってみようと思います。特に、建築学科で「笑展」というのをやるんだそうで。……こういう方々が“寄席”というものをどんな視点からどう捉えるのか、非常に興味がありますので。


    ……こうして書かないと、意志が弱くて起きられないから、一週間前から自分に言い聞かせているのです。
    No.138



    2004年10月18日(月)
      「マツケンサンバ」世間の持ち上げ方


     土曜の観劇後は、月曜朝一番までに現場へ送り込みたい仕事のために、一旦会社へ戻っていました。そのついでに、マツケン写真缶入りチョコを課長の席に置いて帰りました。

     月曜の朝、課長はその缶を手にとって、ご満悦の表情を浮かべておられました。


     東京のラジオ業界は、ちょうど今日から24日(日)まで「聴取率調査週間」と書いて「スペシャルウィーク」と読ませる期間に入りました。そんな中、22〜23時台に特番を打って数字を狙いながら、その時間のレギュラー番組のプライドを踏みにじるニッポン放送が真っ昼間に送り出す“演芸情報番組”「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」では、スペシャルゲストに松平健を迎えていました。……いや、正確に言うと、終演直後の新宿コマの楽屋に押しかけて収録ですから、迎えたのは松平健のほうですかね。
     そこでは、勝新太郎との出会いから「暴れん坊将軍」、そして舞台での試行錯誤の末に生み出された「マツケンサンバ」まで、型どおりではありますが、“一流のエンターテイナー”に対する高田先生なりの敬意がこもったインタビューが繰り広げられました。
     ……昼休みに入っても忙しそうにしているA課長の目の前の席で、片耳のイヤホンから流れ込んでくる「マツケンサンバ2」ににやけそうになりながら、仕出し弁当を食うサラリーマン東雲の姿が、そこにはあったのです。


     中居君ファンの奥様に付き合って「SMAP×SMAP」を見ているうちに、A課長は香取君の“カツケンサンバ”から「マツケンサンバ」を思い出し(東雲が3年前に大阪みやげとして聴かせていた)、ここ数週間のうちにA課長の頭の中でヘビーローテーションになっているそうです。
     その課長の勧めで、こんなことでもなければ決して見ないミーハー番組にチャンネルを合わせてみました。目玉ゲストを無駄に引っ張らず、番組開始直後から「BISTRO」をやるのはありがたい。料理を作っている間は、暴れん坊将軍が3ヶ月で終わるかと思ったら25年続いたとか、「マツケンサンバ」は10年前からやってるけど“カツケン”のおかげで世に広まったとか、毎朝1時間ほどウォーキングしているとか、……まぁそういう話をしてました。キムタクが「子供の頃、唯一好きだった時代劇が『暴れん坊将軍』」と興奮気味に話してましたけど、どうなんでしょう。そんなもんですかね。



     ……あーあー、これが“カツケン”ですか。


      はいはい。


      こういうことなんですね。



      ……“カツケン”当人も研究不足を自認しているようですが。




     それから、Yahoo!ミュージックの中のコラム&レポート欄に、新宿コマ公演の観劇記が載っていました。題して「うわさのマツケンサンバを見た! 必見の松平健錦秋公演in新宿コマ劇場 ライブレポート」。書いてある内容は、書き手が抱いた印象や感想も含めて、これはこれでいいんです。生のマツケンサンバを見たことある人もない人も、一度お目通しいただければと思うのですが。

     でも、この“コラム&レポート”欄で紹介されている他のライブやコンサートからも推測されることは、書き手が“時代劇”と“歌謡ショー”に慣れていないということ。むしろ新鮮な視点で書ける、という強みもありましょうが、




    「マツケンサンバ」のイントロで躍り出る
    女性陣は「旗本」じゃなくて「腰元」。



    それから「大円団」じゃなくて「大団円」。





     こういうところでやらかすと、文章全体に抱く印象が変わってきますねぇ。


     特に「大団円」は、時代劇だの歌謡ショーだのという以前の問題ですからねぇ。



     知らない言葉なら、無理に使わなきゃいいんですよ。


    No.137



    2004年10月16日(土)
      はじめての新宿コマ、2度目のマツケンサンバ


     コマ劇場の前までは、しょっちゅう行っていたんです。


     大学生の頃、鉄研の定例飲み会をコマ劇場の隣りの“セントラルパーク”でよくやっていたんですけど、5年ぶりに1階入口を見てみたら、看板が裏返しに。どうやら閉店しちゃったようで、なんだか寂しいです。

     それはそうと、今回の目的地は“セントラルパーク”ではなく新宿コマ劇場のほう。松平健錦秋公演「暴れん坊将軍スペシャル・唄って踊って八百八町〜フィナーレ・マツケンサンバ」です。興行側も、タイトルに「マツケンサンバ」をねじ込んでくるぐらいですから、商売熱心なことで。
     マツケンサンバが今年7月にメジャーリリースされて以来、はじめての舞台公演ですから、世間が待ち焦がれていたという雰囲気を、スポーツ紙の記事などからひしひしと感じます。当日券売り場には、新宿コマ史上初の「学割」の文字が(発売額や空席状況などは、直接新宿コマへ要確認)。土曜午後の公演なのに「当日券あります」と意外な立て看板も出ています。
     1日2回公演のときは、昼の部11:00開演・夜の部16:00、1日1回のときは13:00開演。今日見るのは夜の部で、15:30開場。ロビーは開演前でごった返していますが、3年前に新歌舞伎座へ見に行ったとき(国旅主義第5回より)と比べて、客層はかなり若く、幅広くなっています。深夜ラジオのリスナーっぽい若い男や、彼氏と一緒に見に来た女の子もいますが、以前から松平健ファンだという年配の人々まで。しかし、もはやお客さんの大半が「サンバ」目当てで来ています。
     ロビーの中央には、人形焼や雷おこし、ハンカチなどのコマ劇場みやげ売り場が広く取られていますが、黒山の人だかりができているのはそこではなく、ロビーの隅に追いやられている「松平健グッズ」売り場のほう。私も、最近急にハマりだしたA課長のために、手ぬぐいなんぞを買い求めようと思ったのですが、なんと売り切れ。クリアファイル(2枚組で400円)・ステッカー(300円)・写真缶入りクランチチョコ(15個入りで1000円)を2つずつお土産に購入しました。

     客席は2階席がなく後方までひと続きの扇状。劇場名物の“回り舞台”(=コマ)に合わせて、最前列から後方までがステージの円周に沿って幾重もの円弧を成しています。私は今回ちょいと奮発して、8500円のS席を取ってしまいました。最前部のSS席が“い”から“よ”まで15列、前よりの通路をはさんでA列からG列がS席になっているのですが、私の席はC列で、舞台に向かって左の壁際から3つめ。真正面からかなり脇にそれていますが、舞台が丸くせり出しているので、役者の立ち姿が横から良く見えるでしょう。

     予告ブザーに続いて、16:00の開演ブザーが鳴ると、おなじみの「暴れん坊将軍のテーマ」ではない、若干悲しげな曲が流れ始めます。続いて、いきなりマツケン登場! 夜道を歩いていた吉宗の周囲に、ばらばらっと忍者が取り巻いて、まずは立ち回りでひと暴れ。続いて、町人が出てきて、時代劇から突如ミュージカルになります。今回のヒロインは、姉が仕切る女芝居を2年前に脱退したお夏(大鳥れい)と、小判ではなく情報を盗みに入る女義賊・かげろう(三原じゅん子)の、社会派な瓦版屋の二人で、大川端の掘っ立て小屋に暮らす“河原者”。芸人だの河原者だの、士農工商から外れた階層だけど、仲間を信じて元気に頑張ってるんだよ、というメッセージなのでしょうか。悪を成敗するとか恋の行方とかがけっこうウヤムヤになってて、元気に明るく(時にはもの悲しく)歌い踊るというミュージカルの部分がまさっていましたねぇ。
     ……あ、オープニングの立ち回り以外にも、やぶから棒に「マツケンマンボ」など、見せ場はちゃんとありましたけど、クライマックス直前の『悪党ほどおもしろい商売はない』が秀逸でした。……なんのことかって? ワルが3人で歌って踊るんですよ。悪徳商人と悪代官とそのカミさんが。タイムボカンシリーズを彷彿とさせますねぇ。

     さて今回のヒロインは、宝塚歌劇団花組で娘役トップを張っていた大鳥れいと、コアラのカミさんこと三原じゅん子。……3年前の新歌舞伎座では相手役に杜けあき、そして元妻は大地真央、松平健は宝塚が大好きなんでしょうか?? ついでに、お夏の姉・美鈴が仕切る一座で振付師を務めるやさ男:春炎を演じるのは、なんと「マツケンサンバ2」の振り付けをした真島茂樹。さらに、船問屋の箱入り娘・お七ちゃんには仁藤優子。……だから何だと言われても困るのですが。

     さて、第1部のお芝居から第2部の歌謡ショーへは休憩をはさまずになだれ込んで、早変わりを次々こなす松平健が歌って踊る! ときには舞台の隅々まで跳ね回り、ときには直立してしっとり聴かせて、ひととおりこなしたところで、ホーンセクションから始まるおなじみのイントロが奏でられると、いよいよ場内の興奮は最高潮に達します。私だけでなく大多数の観客が「マツケンサンバ」をお目当てに来てるんですから。ロビーの売店で売っている、七色に光るペンライトが、客席のあちこちでチカチカ光って振られています。長いイントロから唄が始まると同時に、あの衣装に身を包んだマツケンが躍り出れば、黄色っぽい悲鳴が劇場内にこだまします。草履をはいてのツーステップは歩きづらそうですが、「♪恋せよアミーゴ、踊ろセニョリータ」のところの流し目で再び黄色っぽい悲鳴が。場内の興奮につられて、歌声もやや上ずっていたようですが、これも口パクではない証拠。
     オールスター揃い踏みで「オレ!」と決めれば、拍手喝采が鳴り止みません。それをさえぎるようにゆっくり語り始める松平健。「マツケンサンバがなぜこんなに売れているのかを独自に調査しましたところ、まず奥様方は掃除洗濯が半分の時間で済むんだそうで。お父様方はラジオ体操代わりに。そしてお坊っちゃま・お嬢ちゃまは深夜のお勉強のおともに、眠気がさめるんだそうで」と、もはや持ちネタになっているセールストークで満場のマツケンファンをガッチリつかみます。さらに「来週月曜日からはいよいよ『忠臣蔵』が始まります(場内拍手)。……ご覧になるときは、こういうキンキラしたのは忘れて見てください(笑)」
     左右に深々と頭を下げて、正面に向き直ったかと思えば、再び「マツケンサンバ2」を聞きながら緞帳が下りてきて、でも名残惜しそうに2度も開いたりしながら、おしまい。やはり最後に「マツケンサンバ」を聴かされただけあって、閉演後はCD売り場が一番混みあっていました。


     そういえば、観劇の直前に聴いてたラジオ(文化放送「伊東四朗・吉田照美 親父熱愛」)で、吉良上野介を演じる伊東四朗が『忠臣蔵』撮影秘話を披露していましたよ。「敵役だから(撮影が終わるまでは、松平健とは)しゃべらずにいようと思ってたんだけどね、……とうとう1回だけしゃべっちゃってねぇ。健康の話とか(笑)」


    No.136



    2004年10月10日(日)
      何年かぶりに映画を見に行った


     土曜日は関東地方を台風22号が直撃。風雨の中わざわざ郵便局に小包を出しに行ったり、スーパーへ牛乳を買いに行ったりして、濡れねずみになってしまいました。天気予報によれば、「日曜日は台風一過で快晴、予想最高気温は28度、洗濯指数100」だというので、日曜は朝から全自動洗濯機を大回転させようと思っていたのですが、目覚めればどんより曇り空。

     まあいいや。空を見上げながら、本当に晴れてくるのかと疑心暗鬼になりつつ、とりあえずお洗濯して、いつものようにベランダに干します。ラジオの天気予報はやたら弱気で、「明日こそは、……朝夕は雲が出ますけど、日中は晴れます」と言っています。


     約1年前に「彩の国コラム」で吉田町を取り上げましたけど、秩父事件120周年を記念した映画『草の乱』が、完成したそうです。9月4日から4週間にわたって有楽町スバル座で単館上映、それに続いて10月からは全国各地で自主上映されるそうです。で、全国に先駆けてさいたま市で自主上映会が開かれるというので、行ってまいりました。10月9日(土)と11日(祝)は埼玉会館(浦和)、10日(日)は大宮ソニックシティ。それぞれ、10時・13時・16時・19時の4回まわしです。

     映画の感想を書こうと思ったんですけど、映画館でもテレビやDVDでも普段から映画を見ていないので、この映画が相対的にいいんだか悪いんだかは分かりません。でもまぁ、秩父事件の一部始終が淡々と描かれていたなぁ、と思いました。家族の光景や恋愛模様を無理に織り込んだら、かえってぶち壊しになったかもしれないし。これはこれで、よろしいんではないかと思います。
     ちなみに、本作の主題歌『Eternal Dream』はLyrico(2001年に露崎春女から改名)が詞をつけて唄っています。……NACK5を聴いてると、ときどき彼女の歌が流れていたような気もしますが、特にLyricoに思い入れはありません。



     リーグ優勝に王手をかけていたライオンズが、淡白な打線でホークスに勝てなかったという実況を文化放送で聴きながら、21時半過ぎに川口へ帰ってきたら、駅構内には独特な雰囲気をかもし出す青年男性が多数見られました。女性アイドルのコンサートが終わったところかな、と思いつつ西口へ出てきてみれば、ひざまである蛍光色のはっぴの背中に「後藤真希」と大書されているのを羽織っている男が、ハロープロジェクトと書かれたピンクの紙袋を携えて、熱いアイドル談義の真っ最中。無許可の物品販売を禁じられているはずのデッキ上では、無許可撮影を禁じられているはずのコンサートの模様をおさめた写真が1枚数百円で売られていました。デッキの片隅では、上半身裸の野郎が、口になにやら液体をふくんで、手製のたいまつの炎に吹き付けて“火噴き男”の芸を、コンサート帰りの男どもに見せていました。意味不明。


    No.135



    2004年10月2日(土)
      はじめての結婚式(客として)


     結婚式の“二次会”というやつは、会社の同期の女性が結婚したときに参加したのが初めてなのですが、本番の“結婚式”および“披露宴”は、27年と8ヶ月半くらい生きていて一度も参加したことがありませんでした。しかるにこの度、私の仕事を社内でサポートしてくれている女性の先輩が結婚するんだそうで、招待状を頂戴しました。断る理由なんてありませんから、喜んで参加にマルをつけましたよ。祖母の葬式のためにあわてて買い求めた礼服も、めでたく慶事デビューです。

     場所は、「行列のできる法律相談所」のロケにも使われているという、千葉県柏市の某結婚式場

     披露宴に先立って、併設のチャペルでの結婚式にも出席を、と招待状に書いてあるのですが、……結婚式には参列しないつもりだったんですよ、はじめのうちは。
     礼服を買うときに、慶事用の白いネクタイを買っておいたのですが、ポケットチーフはないのです。なくてもいいけど、あればあったで洒落て見える小物ですので、あったほうがいいかな、と。ついでに、二次会用のネクタイも新たに仕入れたくなったので、柏駅前のそごうへ10時開店と同時に飛び込んで、洋装小物売り場で8400円のネクタイと1050円のポケットチーフ(税込)を商品券で購入。そのまま、そごう前のバスターミナルから式場の送迎バスに乗り込んだら、10:50からの結婚式に余裕を持って間に合ってしまいました。……「しまいました」なんて口を滑らせちゃいけないんですが、せっかくなので黙って参列。牧師さんは欧米系の若い男性で、コントから抜け出てきたような牧師的口調だもんで、ちょいとびっくり。本当は流暢に日本語を喋れるけど、それではありがたみがないから“牧師的口調”を稽古する、なんて噂も耳にしますけど、本当ですかね??

     式に続いて、11:50から披露宴です。客席は円卓で、私のテーブルには同僚・先輩と、私も仕事で担当してますけど新婦も仲良くしている得意先の編集者さんがご一緒です。冒頭の新郎新婦紹介や来賓祝辞をぼんやり聞きながら、自分のときはどんな風に言われるんだろう、と思いを巡らせておりました。自分の番がいつ来るのか、さっぱりわからんのですけれども。
     お色直しの間も飽きさせないように、と新郎新婦が自作自演したビデオや写真スライドを見せてくれました。お二人が初めて作ったビデオだというけれど、これはなかなか楽しい。演出・撮影・編集してくれるお友達にも恵まれたんでしょうけど、自分ならどんなふうに撮って見せようか、とまた自分に置き換えて考えてしまうのです。


     ……あ、そうそう。ただ漫然と飲んで食っているだけじゃないのです。1ヶ月前に新婦から「職場の同僚代表として、何人かで余興をやってほしい」と頼まれていたんですよ。当初はエンタの神様をパクろうかという話だったのですが、披露宴での余興経験が豊富なS先輩などと話し合って、みんなで1曲歌うのが無難でよいのではないか、という結論に至りました。
     で、どんな選曲になったのかというと、無難にも程がある!という『てんとう虫のサンバ』。そして唄が終わる間際になって、サンバつながりということで『マツケンサンバ2』へシフトしてしまうというオマケつき。『てんとう虫の〜』は式場のカラオケを使い、曲の途中で『マツケンサンバ』を割り込ませて2フレーズだけ歌いました。

     当日朝になって気づいたのですが、マツケンサンバの伴奏を用意できないので、アカペラで歌うことになりました、私が。マツケンサンバの部分を歌うのは私だけで、他のみんなは小道具を持って踊っているわけです。
     ま、稽古らしい稽古はできませんでしたが、前も後ろもよく知っている歌なので、目立った混乱はなく、つつがなくおしまいまで歌うことができました。


    No.134



    2004年9月29日(水)
      十五夜


     台風接近中で、十五夜お月様は拝めないかなと思ったら、文京区〜荒川区あたりでは19時頃、流れの速い雲の合間からくっきりと顔を出してくれました。

     で、翌朝の毎日新聞(埼玉版)には、SKIPシティ内にある川口市立科学館が観測会を開いた、という記事が出ておりました。その中に、気になる一文がありましてね。


    「今年は旧暦十五夜満月が重なった。」


    ……何をたわけたこと書いておるんじゃ、毎日新聞も焼きがまわったもんだ、とせせら笑っていたのですが、


    …………よーく調べてみると、十五夜、つまり旧暦8月15日が満月になる確率は、イチローの打率と同じくらいなんだそうです。


     旧暦の1日の0:00〜23:59の間に月齢が0(=朔)になるわけですから、旧暦の15日には月齢が13.0〜15.0の値をとります。すなわち平均月齢は「14.0」。
     一方、月の満ち欠けの周期は一定ではありませんが、平均29.53日。ここから満月の平均月齢は「14.76」。
     つまり計算の上では、満月と十五夜は0.76日ずれている、ということになります。

     実際に、過去150年分の十五夜(旧8月15日)に満月が当たっているかどうかを調べたところ、実際に一致していた割合は37.3%。一致していない場合の方が、一致したケースの倍近くにのぼっているんですって。


    いやあ、知ったかぶりは逆にこわいもんですなぁ。


    参考:「こよみのページ」→“暦と天文の雑学”より
    No.133



    2004年9月21日(火)
      あぁ市民税


     2泊3日+車中1泊という、数字だけ聞けばかなり濃密そうな旅程をこなして、20日(月)夜に帰って参りました。旅そのものがどんなだったかは「国旅主義」で書くつもりなのでここでは書きませんが、名古屋20:24発の新幹線に乗って、2時間半後には川口駅前のスーパーで牛乳などを買い物かごに放り込んでいるんですから、世の中も進みましたねぇ。

     で、旅の洗濯物をどう始末するか。火曜日は今シーズン最後の真夏日になりそうで、水曜は秋雨前線がやってきそうだというので、これはもう火曜日にしか干すチャンスはありません。月曜の夜に旅の荷を解き、片っ端から洗濯機へ放り込み、翌朝7時頃に洗い上がるようにタイマーをセットして、シャワーを浴びて寝ました。

     もともとは3泊4日という旅程でしたから、21日の火曜日は有給休暇を取ってあります。仕事の手はずもつけてありますので、まるっきり1日自宅に引きこもっていてもかまわないのですが、7時前に「バタバタバタバタ!」という音で目が覚めてしまいました。洗濯物にバスタオルが入っていたので、脱水のときに偏ってうまく回らなかったようです。エイヤッと飛び起きて洗濯機を一時停止、問題のバスタオルをどうにかして、洗濯機は無事すすぎへ移っていきました。……二度寝してもいいんですけど、こうなったらいつもと同じ時間に朝食をとってやります。

     実は前住所の市民税担当から手紙が届いていまして、2年前の「雑所得」つまり本業の給与収入以外の“アルバイト”についてお尋ねしたいことがありますので、そのときの支払調書か源泉徴収票などを、9月29日までに持って来い、と言うのですよ。たしか会社の自席の引き出しに、給与明細なんぞと一緒にしまってあったような、でももう2年前で確定申告はできないから、つい最近処分したような。でも持って来いと言われたので、残っていれば探し出して、鴻巣市役所まで持って行かなければならない。役所が開いているうちに行くとすれば、有休を取った今日しかないのです。

     ベランダの“さん(桟)”にうっすら積もった火山灰を拭き取り、洗濯物を干します。会社に行くので、一応ワイシャツにネクタイを締めて、いつもよりも1時間半遅く“出社”しました。当然、同じ課の面々は目を丸くしています。「せめて午前中は休めよ!」と呆れられたのですが、こっちはそれどころじゃないのです。書き置きして同僚にお願いしていたはずの仕事を自分で片付けながら、市役所へ持って行かなければならない書類を探すのですが、やっぱり見つかりません。

     仕方ないので、市役所からのお手紙に書いてある直通電話へ連絡を入れました。“私用電話”ですから、給湯室から自分のPHSでかけます。名前と住所を告げたら、先方の担当者が台帳を引っ張り出してきたようです。「平成○年度に****円、△△△という名目で収入があったようですが、この収入は本当にありましたか?」……ええ、ありました。「このときの、控除すべき必要経費はありましたか?」……いいえ、ありません。「そうですか。所得税は源泉徴収されていたのですが、市民税の方に入っていなかったもんですから。ご連絡ありがとうございました。」……頂いたお手紙に、持参すべき書類云々とあるのですが、書類を持って行かなくてもいいのですか?「ええ、このお電話で結構です。」



     ……なんだよ、書類を探しに会社へ来たのに、まるっきり無駄足じゃねーか!
     そりゃあ確定申告しなかった私も悪いけどさぁ、電話で済むものを「持参すべき書類」なんて書かないでおくれよ。



     その後は、14時過ぎまで“お仕事”をやっつけて、営業に出かけると見せかけて退散。寄席にでも出かけようかと思ったのですが、なんだかくたびれたので、まっすぐ川口まで戻りました。川口駅東口の丸井跡に居抜きオープンしたイタリア料理の店でパスタとピザを食い、下のフロアの100円ショップで少々買い物をして、17時頃に帰って参りました。
     朝が早かった(といっても、いつもの時間なのですが)ので、夕方は19時過ぎから4時間ほど“お昼寝”してしまいましたとさ。


    No.132



    2004年9月16日(木)
      決行


     朝、起きたら、ノドも鼻も痛くありません。

     昨夜のノドの痛みは何だったんでしょうか。


     まぁいいや。風邪が悪化した気配はありませんので、「ダイスの旅」決行です。




     でも、仕事でしくじってへこんでいるので、1泊減らします。宿もキャンセルしました。



     また夜が来ました。明日の今ごろは、八重洲界隈で夜行バスに乗り込んでいるはずです。ぼちぼち荷造りを始めなくては。


     ……またノドが痛いんです。風邪じゃないと思うのですが。信じたいのですが。

    No.131



    2004年9月15日(水)
      中止の危機


     仕事でしくじりました。作り直しです。

     ……しくじったのは私じゃないんですけど、お客様から見れば弊社の窓口は私ですし、作り直しをやらされる各現場から見れば、私はお客様の代弁者なので、各方面をうまいことなだめすかして“納品”というゴールまで導かなければなりません。なんかもう大変でした。

     営業の人間が印刷機の目の前まで行って、「ちょっと刷ってみたけど、こんな感じでいい?」と判断を委ねられることはめったにないのですが、今回は委ねられてしまったので、夕暮れの街に営業車を走らせて、“印刷立会い”に行って参りました。まぁそんなもんでしょ、時間もないし、ということでGOです。
     夕方や夜に自動車を運転するのは、……他人はどうだか知りませんが、私は神経をすり減らします。対向車のヘッドライトや前の車のテールランプ、街灯や看板照明などが暗がりの中でビカビカ光を放って、目が疲れるのです。


     そんなこんなで、疲労困憊で会社に戻ってきたのは18時半。残務処理をしていると、19時ごろから、ノドが痛くなってきました


     印刷工場へ出向いて、インキやブロッキングパウダー(印刷したばかりの紙どうしがくっつかないようにする、いわば“打ち粉”)のにおいを吸ったからか、とも思いましたが、いくらなんでも印刷屋のはしくれ。工場の匂いにいちいちノドを痛くしていられません。


     風邪が始まったのではないか?

     ……不安がよぎります。その不安は瞬く間に、頭の中いっぱいに広がりました。

     私の風邪パターンは、「ノド痛」→「鼻の奥の痛み」→「倦怠感」→「鼻水・鼻づまり」→「咳・痰」→「軽い喘息のような症状」という段階をたどります。長年の経験則です。この経験則にのっとれば、木曜か金曜に体調の“谷”を迎える見込みです。

     実は、金曜夜発の夜行バスの指定券を持っています。最悪のシミュレーションをすると、絶不調の日に夜行バスで旅に出ることになります。いくらなんでも、それは無謀というものです。



     旅行、やめちゃおっかなぁ〜。


    ……明日の朝、自分の身体と相談して決めます。
    No.130



    2004年9月6日(月)
      ダイスの旅・2


     東雲の夏休みは8月のピークを避けて、9月の3連休に1つ有給休暇をくっ
    つけて、3泊4日で出歩いております。改めて断るまでもなく、一人旅(旅先で離合集散というのはありますが)ですから、旅行記「国内旅行至上主義」に書くには打ってつけなのですが、なぜか書いたことがありません。

     会社に入って最初の夏は、7月にグァムへ社員旅行に行きました。その後9月に出かけたかもしれませんが、思い出せません。2年目の夏休みは、初代のデジタルカメラを持っていたのですが、撮った画像のバックアップMOにそれらしき写真が残っていないので、どうやら出かけていないようです。
     3年目、すなわち一昨年は、第1回“ダイスの旅”を実施。サイコロを振って3桁の数字をいくつか決定、その数字が郵便番号になっている土地を巡る旅でして、「石川県松任市」「岐阜市(北部)」「大阪府高槻市」「熊本県荒尾市」「福岡県朝倉郡杷木町」の5ヶ所を訪れました。帰りの福岡空港では出発待ちのロビーで、小泉首相が北朝鮮日帰りから帰ってくるところをテレビで映していました。
     4年目、去年は“のりものアラカルト”みたいな旅でした。引退間際の100系〔ひかり〕で名古屋へ。ガイドウェイバス・ピーチライナー・上飯田線に乗って、夜行バスで広島へ。広電“GREEN MOVER”とスカイレールに乗って、偶然見つけた“広島バスまつり”をのぞいて、その日のうちに高知に着いて、はりまや橋のそばでカツオと焼酎に舌鼓。翌日は土電“ハートラム”に乗りながら高知市東雲町を訪ねつつ、空路那覇入り。ロビーのテレビで、阪神タイガースがデーゲームに勝ったのを横目に見たら、その夜一人で入った居酒屋のテレビでマジック対象チームが負けた瞬間を目の当たりにして、国際通りへ行ってみたら、沖縄の阪神ファンが『六甲おろし』や応援曲メドレーをエンドレスで放歌高吟。そして翌日はゆいレールを中心に那覇市内をうろうろしながRBCiラジオへメールを送って読まれたりして、夕方帰ってまいりました。以上、3泊4日(うち車中1泊)で相違ありません。


     そして今年も9月になりました。


     今年の“夏休み”は、第2回ダイスの旅をやります。


     行き先はすでに決定しております。得意先である出版社の編集者の皆様に、サイコロを振っていただき、宿泊地3ヶ所を決定しました。下記の3地域にそれぞれ1泊ずつして、3泊4日の旅に仕立てます。


     〒510 ……京都府城陽市・京田辺市・綴喜郡(井手町・宇治田原町)・京都市西京区(洛西ニュータウン)

     〒486 ……愛知県春日井市(東部)

     〒250 ……神奈川県小田原市・南足柄市・箱根町


     東海道に沿った、かなりユルい旅になりそうです。「250」というのが近すぎるような気がしたので、念のためにもう1回サイコロを振ってもらったら、「060」が出てしまいまして、……つまり札幌中央郵便局管内。これはさすがに遠すぎるので、「250」のほうを採用させていただきました。

     今回こそ「国旅主義」のネタにして、弊サイトの充実を図っていこうと思う所存なのですが、それ以前に今回の旅が面白いものになるかどうか、もう2週間前ですけど、かなり不安なのです。

    No.129



    2004年9月2日(木)
      回鍋肉 × 浅間山


     今夜は、前回の日記に続いて、回鍋肉リベンジです。……日誌を10日もほったらかしで、すいませんでした。土日は本ッ当にな〜んにもせず自宅で引きこもっていたもんですから。

     今回のたれは“Cook Do”シリーズを使用。一箱で2袋入っているとばかり思っていたら、3〜4人前を1袋だけでした。箱の裏面のレシピにしたがって、豚バラ肉を200g購入。自宅の冷蔵庫にあったキャベツ半玉とピーマン1個をザックザク刻んで、豚肉は軽く湯がいて(中略)前回よりも少々多い3〜4人前の出来上がり。3分の1ほど残してシールパックに入れて、明日の朝のおかずにすることに成功。

     晩夏のキャベツだからですかねぇ、たしか群馬産の高原キャベツだったと思いますが、葉の一枚一枚が“厚手”で、炒めたわりには歯ごたえが十二分なのですよ。やっぱりキャベツは春かなぁ。

     ……と、キャベツに思いを馳せつつテレビを見ていたら、浅間山噴火のニュースが。ちょうど群馬・長野両県にまたがる、草津から嬬恋・軽井沢にかけての一体は、高原キャベツの特産地。ちょうどキャベツの出荷時期なのに、火山灰がキャベツ畑にも降り注いで、葉の奥にまで入り込んでしまっているんだとか。


     主力産地である嬬恋村は幸いにもほとんど降灰しなかったそうですが、長野原など一部産地ではそういう被害が出ているそうで、相次ぐ台風の影響もあいまって、この秋は野菜の値段に要注意ですな。


     ……それにしても、東雲が野菜の値段を語る日が来るなんて、思ってもみませんでしたよ、ええ。

    No.128



    2004年8月22日(日)
      フライパン


     食費を浮かせるために、朝晩の食事は極力自分で作ることにしているのですが、その内容はと言えば、「お湯を沸かす」「ごはんを炊く」「野菜炒め」がほとんどで、たまに「ソーセージをゆでる」「袋麺の焼きそばをゆでる」というのが少々。やかんと炊飯ジャーはあるのですが、野菜炒めは片手鍋(直径20cm)でなんとかやってきたのですが、炒め物はともかく焼き物に片手鍋の限界を思い知りました。

     冷凍餃子を片手鍋で焼くのに失敗。蓋がついていたから、蒸らすのには好都合だったのですが、フライ返しが入らず、菜箸でいじくっていたらボロボロになってしまいました。

     今までの3ヶ月を振り返って、そして原形をとどめない餃子を目の当たりにして、今の私に必要なのはフライパンであることに、ようやく気づいたのです。

     幸い、日曜日はポイント5倍の日。210円の買い物で1ptもらえて、500ptたまったら500円の買物券へ引き換えられるのですが、日曜日に1200円のフライパンを買えば、平日に6000円買った分のポイント(=30pt)をゲットできるわけで、……その差は買物券にして24円分。買ったときは鼻息を荒くしていたけど、今になって「その差は24円分」というクールな現実に直面すると、萎えますなぁ。
     でもまぁ、ポイント還元率が0.476%から2.381%に激増するわけですから、見逃さない方がいいわけですよ。……家電量販店が 10%だ、20%だ、23%だと騒いでいるのは、扱っている品物も単価も違うんですから、しょうがない。こちとら毎日の食卓に直撃するんだから、「23%ポイント還元!!」なんて声高に叫びながら現状より2割高い値札を付けるだなんて横暴は許されないのであります。

     そんなみみっちいソロバンは脇に置いときまして、今夜のメインディッシュは「回鍋肉」です。野菜売り場のキャベツの隣りに、1回分の「回鍋肉のたれ」がいたので、自宅の冷蔵庫にスタンバっているキャベツを思い出しながら、豚肉切り落とし200gと一緒に購入。「たれ」の裏面に記載されている作り方に忠実に、2〜3人前の量を作ってみました。フライパンはその大きさと深さをめいっぱい使って、さっそくの大活躍です。たっぷり2〜3人前ですから、食べきれない分を小鉢に少し残しておけば、明朝のおかずになって一石二鳥。

     フライパンのままで食卓へ持ってくるのが、一人暮らしの醍醐味です。……でも実家でもフライパンがテーブルまで来てたな。ってなことを思い出しつつ、炊きたてのごはんを茶碗にてんこ盛りにして、発泡酒も缶チューハイも飲まずにワカメスープだけ飲んで、一気に完食。肉も野菜もたっぷりいただきました。


     ……いけねぇ、明日の朝に残すのを忘れてしまった!



     というわけで、月曜の朝のメインディッシュは“キムチ納豆”でした。


    No.127



    2004年8月15日(日)
      コミケと私


     昨日・14日は、コミックマーケット66の中日(なかび)。鉄道関係やテレビ・芸能関係は2日目だけ割り当てられているので、でも混むのはいやなもんだから、洗濯を済ませて13時すぎに家を出ました。京浜東北線で大井町下車、そしてりんかい線に乗り換えです。当日はちょうど夕方から“東京湾大華火祭”があるので、浴衣姿のカップルや家族連れも見られました。
     14:14、国際展示場駅に着くと、早くも帰宅の途につく人々でホームがごった返しており、地上階に上がれば駅への入場制限が始まっていました。えらいところへ来たもんです。鉄道関連のブースが並ぶ一角にさしかかり、見知った顔に挨拶すると、すぐ隣りでは外国人女性キャスターがカメラクルーを引き連れて取材の真っ最中。NHKワールドが、日本のオタク文化の一番濃いところを全世界にさらすんだそうです。

     カタログも持たず、お目当ての品も決めず、そして何も買わず(強いて言えば、暑かったので飲み物1本だけ)、16時の閉場を待たずに会場を後にしました。りんかい線・国際展示場駅は、やっぱり入場制限されていましたが、たまたま来たのが「埼京線直通・快速川越行」だったので、赤羽まで一足飛び。……赤羽に着いたら、土砂降りの通り雨。赤羽で降ってて川口で降らないということはありません。洗濯物は干しっぱなしです。嘆息。


     そして今朝は、未明から関東全域で断続的に強い雨が降っておりました。洗濯物は出しっぱなしです。この際だからそのまま出しておいて、ほかの“家事”をしながら雨がやむのを待って、それから洗い直すことにしました。

     今日は、コミケそのものには行かず、どろっぷ氏が催す“打ち上げ”だけに参加することにしました。自宅でぐずぐずしているうちに、千秋楽の16時をまわってしまったので、長袖のシャツを着て自宅を出ます。
     秋葉原に着いたら、前日に開店したばかりのドン・キホーテ秋葉原店をひやかしてみますが、欲しい物(USBフラッシュメモリ・カードリーダ)が見当たらなかったので、早々に退散します。秋葉原にあっても、やっぱりドンキはドンキ。相変わらず陳列は雑然としていますし、中央通りの西側と同じような“アキバっぽい品揃え”で真っ向勝負する気はなさそうです。CDやDVDなどのメディア類は少々ありましたが。結局、お目当ての品は中央通りの西側で安ぅく入手しました。

     私がドンキにいるうちに、電話が鳴りました。集合時間が18:30に繰り上がるそうですが、17時すぎから秋葉原でうろうろしている私は動じません。参加メンバーは私を含めて4人。まずは橋のたもとの肉屋で晩餐。次いで、昭和通り側へ移動して圧倒的曲数を誇るカラオケ屋に入ります。純然たる4人部屋なので、キャリアカートを持ち込むと窮屈なのですが、たかだか90分ですから苦になりません。

     私以外の3名様が歌本を繰っているうちに、私はさっそく、前々日に仕込んだばかりの新ネタ森進一『港町ブルース』を入力。予めパソコンで入力した歌詞をメールでケータイへ送信して、ディスプレイではなくケータイを覗き込みながら『コミケットブルース』を御披露しましたところ、けっこう好評を博しましたので、6番まであるうちの4番と5番を公開してみます。



     (4)読まなきゃ半年待ちわびる オタク心のやるせなさ
      既刊はいらない 新作が欲しい
      港 メッセサンオー とらの穴

     (5)並んでとどかぬ売り切れを こぼした汗と指で書く
      次のサークル 西か東か
      港 委託 壁際 コピー本



     あと、コミケが終わったばかりだから、と北島三郎の『まつり』を選曲して、ノーマルに唄ったのですが、どろっぷ氏が「この唄も替え歌になりそうですよねぇ」なんておっしゃるもんですから、さっき作りました。題して『有明まつり』。こちらは、また別の機会にご披露できればと思うのですが。

    No.126



    2004年8月13日(金)
      夏休み初日(そういや平日だ)


     水道局からシールはがきが届いてました。広げると、水道料金をコンビニでも払い込めるようにバーコードが印字されてありました。水道代の請求は2ヶ月に1回のようです。口座振替申込書もついてたので、銀行口座からの引き落としにしようと思ったのですが、よく考えたら私の口座は鴻巣支店。これをきっかけに実家へ顔を出してもいいのですが、なんだか面倒なので、郵便貯金のぱるる口座から引き落とすことにします。民営化後の郵便貯金は、今のような全国統一サービスを維持してくれるんでしょうか?
     15時過ぎに近所の郵便局へ行ってみたら、お盆だけど金曜日なので営業していましたが、先客はゼロ。自宅で記入した口座振替申込書を差し出すと、何やら公共料金口座引落しのキャンペーン中だそうで、局窓口に備え付けの申込書を使うと粗品をくれるんだとか。念のために印鑑も持ってきていたので、その場で再記入。食品用ラップ・アルミホイル・麦茶ティーバッグなどなど、ありがちな粗品の中から“ウェットティッシュ”を選んだのですが、物腰の柔らかな窓口氏(30代男性)は「時季のものですから」と、おまけに麦茶ティーバッグもつけてくれました。ウチにあるから選ばなかったのに、……まぁいいや。

     さて続いては、川口駅東口の繁華街へ移動して、カラオケボックスに入ります。……当然、独りです。その場で会員申込みをして、平日昼間料金がさらに割引に。ワンドリンク制だというので、1杯290円のコーラもつけて、4〜5人くらい入れる部屋に独りで入って、歌本をめくって手当たり次第に入力します。
     カラオケと言えば、いつもは飲み会の2次会で、数人連れ立って2時間唄いまくるのですが、しらふで一人で2時間も持つだろうか、と心配していたのですが、あっという間でした。終了20分前にポテトチップスを注文してしまった(→意外に多かった)のは誤算でしたが、今回の感触からして、3時間でもいけそうです。

     帰ってきてから、今日唄った数々のナンバーの中から、森進一の『港町ブルース』を思い出して、替え歌作りに挑戦。6番まであるこの歌は、「♪港ぉ〜、宮古ぉ、釜石ぃぃ、気仙沼ぁぁぁ〜」というふうに北から南へ港町の地名がたくさん出てくるので、以前からこの地名の部分をテキトーに、たとえば「小岩・市川・本八幡」などとアドリブで唄ったことがあるんですけれども。
     しかし今回は、ちょうどコミケの時季ですんで、……いや私は何も買いたい物がないんですけど、友人が出店(あるいは出陣)していて、15日の終了後に打ち上げへ乱入することになったので、その『港町ブルース』の替え歌を手土産に持っていこうかなぁと思い立ったわけでして。


     どんな替え歌にしたかは、打ち上げで披露して、その反応を見てから、ここに書くかどうかを決めます。

    No.125



    2004年8月10日(火)
      ビアパーティー/水分補給


     今日は、弊社の労働組合の夏の行事「ビアパーティー」がありました。私は、運営メンバーではないのですが、アトラクション(余興とも言う)の司会進行を二つ返事で引き受けました。相変わらずピザやら寿司やらオードブルやらが少なからず残ってしまい、心苦しかったのですが、自宅からシールパックを持ってくるのを忘れたので、明日も朝食を自分で作らなければなりません。

     で、帰り道。夜も更けて、やや涼しい風が吹いてはいますが、おそらく今夜も熱帯夜。歩いているうちに汗がにじんできます。そして4階建マンションの4階まで階段を昇って、いざわが部屋に入ってみれば、日中の熱気そのままに暑くてしょうがないのです。
     ビンゴ大会の司会で大声を出していたから、酔いはさめているけれど、アルコールを摂取した後でノドが渇いております。自宅に入って、改めて汗だくになりました。何か氷を浮かべた飲み物を、ソフトドリンクをノドに通したいのです。


     夏場、汗をかいたときの水分補給には、何を飲めばよいのか。


     身体へ吸収されやすいようにできているし、水分だけでなく、汗で失われた塩分も補給できるので、水分補給はスポーツドリンクがいい、と一般的に言われています。しかしスポーツドリンクには、コーラや果汁入り飲料など一般の清涼飲料水と同じくらいの糖分が入っており、あまり多量に摂取すると虫歯や肥満、そして糖尿病の一種ともいえる「ペットボトル症候群」につながるおそれがあります。

     じゃあ、糖分が入っていない水やお茶にしようか。特に麦茶は、体温を下げたり、血液をサラサラにしたりする効果があるらしいのです。「発掘!あるある大辞典」の第191回でも、そんなことを紹介していたそうで。でも塩分の補給ができないし、暑さで疲れたときには多少の甘味もほしいところです。

     ネット上であれこれ調べたら、「スポーツドリンクは薄めて飲め」あるいは「麦茶とスポーツドリンクの両方を飲む」なんて書いてあるのを見つけました。そうそう、スポーツドリンクも麦茶も両方飲んで相互に補完させればいいんですよ。
     それも、片方ずつかわりばんこに、なんてまどろっこしいことをせず、混ぜちゃえばいいんだ。


     いなげやで安く売ってたゲータレードエクストラと、自宅で煮出した麦茶を等量混合しました。肝心な味がごまかされないように、氷は小さいのを3つだけ。


     結果。

     色は、麦茶にしてはやや黄色っぽい。
     味は、……甘さも遠くなり、香ばしさも遠くなり、第三の風味は現れず、
    ただ雑然として何のありがたみもない味になりました。

     オチも何もあったもんじゃないですが。

     きっとこの“実験”は、知らぬ間に神楽橋かなめチーフのカクテルづくりに強烈なリスペクトを感じてしまったから、やらかしてしまったんだと思います。思うことにします。

     つまり、きっかけは神楽橋チーフ。


    No.124



    2004年8月7日(土)
      戸田橋花火大会
     
     
     自宅は、荒川の河川敷のすぐそばにあります。マンションの4階で、居室は東向き。玄関が西向きなので、玄関先から戸田橋花火大会が見えるかもしれない。でも、せっかく近所でやるのなら、自転車を走らせて近づいて見ようと思い立ったのです。

     戸田橋花火大会は、19:10打ち上げ開始、20:45終了予定。JR埼京線・戸田公園駅のすぐそば、戸田競艇場のそばの荒川河川敷から打ち上げるのですが、荒川をはさんだ向こう側でいたばし花火大会を同時開催しているので、両方あわせて約11000発を楽しむことができます。

     川口・戸田のあたりは、17:00頃に強い夕立に見舞われましたが、ネットの降雨情報サイトをあれこれ見ますと、西側にはもうひとかたまり雨雲が控えている様子。ビニール傘を携えて出かけることにして、自宅で19:10の打ち上げ開始を待ちます。……ありゃ、思っていた方角と違ってた。真西に高い建物が建っていて、ちょっとしか見えません。こうなったら迷わず自宅を離れ、一路西へ。
     三領排水機場を過ぎたあたりで土手に上がれば、埼京線・新幹線越しに花火がポンポン打ち上がっているのが見えます。しかしあいにく風向きは西寄りで、煙がこちらへ流れてくるもんだから、上がった花火が欠けて見えます。さらに、さっきの夕立ほどではないものの、小雨がポツポツ降り出しました。土手の上も下もかなりの人出ですが、傘をさしても後ろに差し支えない程度。私もひとり、ビニール傘をさして土手の斜面にしゃがんで見物します。

     19:55からしばらく“中入り”。花火師さんのセッティング時間を利用して、会場周辺では主催者挨拶が行われているようですが、こっちには聞こえてきません。ひとりで見るのも飽きたので、打ち上げ会場に背を向けて、いざ帰宅。ときどき、西向きに「うわー」と歓声が上がるのにつられて、自転車を止めて振り返って見るのですが、おなかも空いたのでとっとと帰ってきました。20:20。パソコンを立ち上げてテレビを起動したら、なんと地元のケーブルテレビで生中継していました。……なーんだ。


     〔追伸〕「これから飲もうよ」と同日夕に電話で誘ってくれたY君、すいませんでした。また今度よろしく。


    No.123



    2004年8月6日(金)
      暑気払い


     6月(=弊社の新年度)からうちの課に配属になったM氏の歓迎会を兼ねた“暑気払い”という名の飲み会が、池之端界隈の某店で催されました。多国籍料理の店だというのですが、コース料理で出てきたのは、点心・辛いスープ・エビチリ・ジャマイカンチキン・ビビンパ・杏仁豆腐・etc。多国籍に間違いないのですが、『多国籍料理』=『東〜東南アジア料理』という暗黙の了解は、いつ誰が決めたんですかね。

     二次会は同じ建物にある、系列のカラオケ屋へ。新ネタを2つ用意した、とほのめかしたら、後輩の女子が7/17の日誌を読んでたらしく、当てられてしまいました。
     その1つ目『AMBITIOUS JAPAN!』はサビの音階が高くて、序盤でなければ声が出ないと思われますが、個人的には気に入ったので、もう少し練習してみようと思います。これをマスターすれば、東雲のカラオケレパートリーの中で、『Dream』を上回って最も新しい曲になりますんで。
     新ネタの2つ目は、大方の予想どおり『マツケンサンバII』です。こちらは、ほんの少し声を張り上げるところがある以外は、おおむね音域が合っているので、あとはノリで唄ってしまえば大丈夫。7月にメジャーレーベルで発売されたばかりで、世間にあっては“話題の新曲”ですが、こちとら3年前から聴き込んでいるのでバッチリでした。
     あとは、誰かが勝手に入力した『Dream』『俺ら東京さ行ぐだ』や、ふと唄ってみたくなった『アンコ椿は恋の花』、そしてラストは『2億4千万の瞳』(顔芸つき)で飾らせていただきました。


     あとは、お盆休みにひとりカラオケを3時間ばかりやってみようかな、と。
    No.122



    2004年8月4日(水)
      よその日記サイトを推薦してみる


     この“日誌”が、毎日書かれるものとして機能していない現状を棚に上げて、
    今日は私がちょいちょい楽しみに覗いている、よその人が書いている日記っぽいサイトをご紹介してみようと思います。

    Akira Jimbo official web
    ……CASIOPEAのドラマー(名目上は“サポート”として参加)である神保 彰さんの公式サイト。世界中のドラマーに引けをとらない腕前の持ち主で、CASIOPEA以外にもあちこちのバンドへ参加してお忙しいようなんですが、「diary」はほぼ毎日ちょっとずつ書いていらっしゃいます。文章は、気取らず巧まず肩ひじ張らず、きなりの綿布のような、やわらかくてあたたかい風合い。あと、甘いものが大好物だそうで、コンビニやファミレスのデザートの新商品批評も出てきます。

    蟹瀬誠一・ネクスト!
    ……文化放送で平日6:30〜9:00に放送中の朝ワイド番組。朝から暑いからといって半ズボンで生放送に臨む国際ジャーナリスト・蟹瀬氏の向かいで、アシスタントを務める小川真由美さんは女優のほうじゃなくて、元ラジオ福島アナウンサー。彼女が放送終了後に(なぜか赤ペンで)書いているという日記“小川真由美の今朝も居残り特訓!”は、ラジオの裏側をのぞかせてくれたり、彼女のミーハーっぷりが垣間見えたりして、なにやら楽しいです。

    アキバ走り餓鬼
    ……東雲は自分をビジネスマンだと思っていないので、同期のSさん(♀)みたいに日本経済新聞を購読せず、折込チラシが全く入らない埼玉新聞で済ませようとしてひーひー言っているのですが、会社のメールアドレスでnikkeibp.jpメール朝刊&夕刊を購読していますので、何とかなっております。で、そのnikkeibp.jpの中の日経SmallBizに、……これは会員登録(無料)しないと読めないんですが、『島川言成のITアキバ斬り』というコンテンツがありまして、秋葉原の表も裏も知っている島川言成さんがなかなか小気味よい筆致で読ませてくれるコラムなのです。しかるにこの度はSmallBiz側の方針転換により“店”をたたまなくてはならなくなったそうで、このコラムの続きを引き受けてくれる大家さんが見つかるまで、トレンディセキュリティボックス「場外広場」に『アキバ走り餓鬼』という名のフォーラムを立ててしのいでいるんだそうです。
     コラムは週刊でしたけど、今のフォーラムは日記っぽいのでご紹介させていただきます。



     ……これらの日記サイトを見るにつけ、日記はやっぱり『少しずつ』がいいということが分かりました。

     もっと気軽に書き続けるために、いっそBlogに移行してしまってもいいのかもしれませんけど。けどねぇ。

    No.121



    2004年8月1日(日)
      青いのと赤いの


     7月12日の日誌の冒頭で、神楽橋かなめチーフがウィスキーと青コーラを混ぜて緑色にした液体を飲んでぐらんぐらんして遊んでた、というお話をしたんですけれども、その後あやめ1課のTOPページがちょいとリニューアルされておりました。
     そのTOPページを開くと目に飛び込んでくるのが、白バックに赤い字で、ペプシブルーが見つからない! というようなことを叫んでいる文字のカット。よほど気に入って、あるいは中毒症状を起こしてしまっているのでしょうか。

     なんだ、ペプシブルーか。それなら、駅前のスーパーに2ケース分くらい売れ残っていて、他の清涼飲料なんぞと一緒にお値打ち価格で陳列されていますよ。500mLのコーラなどと一緒に、1本105円(税込)で。コンビニは商品の入れ替わりが早いですから、消えるのも早いでしょうけど、「夏の新商品だから!」と気合を入れて仕入れたのはいいけど、さほど話題にならずに在庫を持て余しているような中小のスーパーマーケットや酒屋さんなら置いてあるんじゃないの? ……と、あやめ1課掲示板に書き込んだのですよ。土曜の深夜に。

     そしたら、日曜の昼下がりに神楽橋チーフから電話がかかってきまして、「これから秋葉原へ買出しに出かけるが、そのついでに川口へ向かう。ネットで検索しても該当する店が見つからないので、場所を教えてほしい」ですって。ちなみに彼は福生市在住。駅の西口へ出て、リリアの先にリプレってのがあるでしょ、その1階だぞ、と大雑把なアドバイスを差し上げました。
     そのあと私は、スーパーやドラッグストアへ買い出しに出かけ、5時過ぎに駅東口のあたりをうろうろしていたのですが、5時半になって神楽橋チーフから「荒川を渡って埼玉県に突入した」という知らせ(メール)が入りまして、急きょそのスーパーに駆けつけたところ、日曜夕方でレジがフル稼働している、そのレジ待ちの列の一つに神楽橋チーフが並んでいるのを発見。レジ通過後に近寄って見ますと、青いの6本かと思いきや、そのうちの1本は“Myシロップ・ブルー”。それはカキ氷にかけるやつじゃありませんか!?

     せっかく川口まで来たんですから、と駅から徒歩10分足らずの“新居”へご案内。近頃はやりの“黒酢入りドリンク”に氷を浮かべてお出ししたところ、二口ほど飲んだ後、三口目の前にペプシブルーを注いでしまう始末。しかし、期待していた“ヤバさ”を得られず、複雑な表情を見せています。どれどれ、と味見させてもらいましたが、梅ソーダみたいな感じ。

     やぶから棒にではありますが、神楽橋チーフは辛党です。……“辛党”って言うと、単に酒飲みという意味合いになってしまいますが、神楽橋チーフの場合は無類のカレー好きなだけでなく、昨今日本でも流行の兆しを見せている「ハバネロ」等のラテン系唐辛子にも造詣が深いそうです。で、秋葉原に最近できたという無国籍雑貨屋で本日仕入れてきた、むやみに辛そうなポテトチップスの小袋を取り出してテーブルの上に置きました。さあ、いけ、と勧めるもんですから、まず袋の下辺を開いて、背中の合わせ目をはがしていくという“パーティー開き”で開封しまして、手にポテチの粉がついたのでちょいとなめてみましたら、……ちょいとなめただけでビックリ! 1枚目を口に運んだ神楽橋チーフにとっては、期待外れの味だったようですが、私にとっては「辛い」の一言に尽きます。
     後を引く、というか後に残るイヤな辛さに二人ともヒーヒー言いながら、私は自宅で煮出した麦茶を口にしたのですが、神楽橋チーフったら、その麦茶とペプシブルーを同じグラスに注ぎ始めたではありませんか!

     そうして出来上がった液体は、ビリジアンの絵の具を溶かした水の色。
     つまりビリジアン


     神楽橋チーフがまず飲んで、開口一番「まっずッ!」 ……そりゃそうでしょうよ、だいたい味の見当はつきますもの。ペプシブルーを焦がしたような味でしょ? ……図星だったようです。


     そんなこんなで、青いものを緑色にして面食らってみたり、赤いものを食して悶絶したりしながら、神楽橋チーフは7時過ぎに帰って行ったのでした。帰り際、彼は「今日の日記、たのむ。」と言い残していきました。その顔は、紅潮していました。少なくとも我が家ではアルコール分を一切お出ししていないのですが、チーフ曰く「アルコール以外の、何か別のものが“まわった”」んだそうです。

    No.120



    2004年7月26日(月)
      祝・7000hit!


    ……えー、弊サイト『東雲珍奇楼・新館』は、2002年1月1日の本開業から今日まで2年半余り、少数精鋭とも言うべき御贔屓筋の皆様の細く長い御支援を賜りまして、また、たまにはGoogleか何かで検索して引っかかっちゃった人が迷い込んで、カウンタを回して下さったこともあったかと思いますが、

    本日ここに、めでたく「7000hit」の憂き目に、いや憂き目じゃなくてですねぇ、あの、その、……ま、なにしろ本日は、お日柄も良く、……あ、「先負」か。


    夏の陽射しが燦々と降り注ぐ中、……朝からスコールみたいなにわか雨もございましたが、……ほら“雨降って地固まる”とも言いますし、……北陸みたいに降りすぎるのはよくないですけれども、この場を借りてお見舞い申し上げますが、……ここでお見舞い申し上げても、北陸地方で弊サイトの御贔屓筋がいらっしゃるかどうか、定かではありませんが、ってゆーか北陸方面に友達がいねぇんだよなぁ。


    ……何はさておき、7000hit達成はあくまで通過点でして、これから7010、7020、7030……と積み重ねてですね、早くYahoo!JAPANに登録してもらえるように、登録申請を出しても無視されないように、頑張ってみようと思ったり思わなかったりするわけです。



    というわけで、皆様の日頃の御愛顧に感謝しつつ、今日のよき日の自爆っぷりを皆様に御披露目致しまして、誠に簡単ではございますが、ご挨拶に替えさせて頂きます。






    まぁ、なにしろ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
    No.119



    2004年7月19日(月)
      錦糸町河内音頭大盆踊り大会2004


     久しぶりにこの日誌をご覧になって、急に日誌が増えていて面食らっている方がいらっしゃるかもしれません。
     ……1日で4日分もまとめて書いてるんですから、当然ですな。


     国旅主義第7回にも書きましたが、錦糸町で河内音頭をやっているんだそうです。去年、上総湊へ行ったついでに立ち寄ったら結構楽しかったので、今年は7/18(日)〜19(月・祝)2日間とも行ってみようと思ったのですが、下の日誌にも書いたとおり「大銀座落語祭2004」と日程が重なっているので、一日は掛け持ちで行って参りました。

     今年は初の試みとして、錦糸町駅北口へ進出。夕方からの盆踊りだけでなく、14時から16時までアルカキット前イベント広場で、ライブ形式で河内音頭を聞かせてくれました。アルカキットに出入りする人の流れを妨げないように、立ち止まって見ててもいいスペースをパイロンとトラロープで仕切ってあります。広場の手前には「この会場では踊れません」と大きな立て看板。この日もかなりの猛暑でしたが、広場が建物の東側なので、直射日光にあたらずにすみましたし、ビル風?も吹いていましたから、まぁなんとか快適かな。でも私は、1時間ぐらい見たところで飽きてきたので退散、銀座へ向かったのでした。……昼と夜では気分が変わるんですかねぇ、自分でもよく分からないんですけど。

     さて翌日の19日は、夕方に南口へ行ってみました。去年と同じ、牡丹橋通りとダービー通りが交わるところにやぐらを組んで、スポンサー名が入った提灯が鈴なりになって赤く光ってます。去年は最初から現地にいて、だんだん人が増えていくのを見ていたんですが、今年は去年よりも出足が早いような気がします。2日目ということもあるのでしょうが、それだけ地元に浸透しているということですかね。身動きが取りづらいので、やぐらのそばで音頭に耳を傾け目を凝らしていると、去年見た顔もあれば、今年が初登場という人もいて、飽きさせません。なんでも、河内音頭業界の活性化を図って「河内音頭共進会」という組織を作ったんだそうで、去年以上にフレッシュな顔ぶれを錦糸町へ送り込めるようになったんだそうです。そんな中で私が気になった音頭取りは、南条ひろしさん(←たぶん“ひろし”は漢字で書くんでしょうけど)。初日の昼を見に行ったときも見たんですが、私とほぼ同年代で、林家たい平師匠に似た愛嬌のある顔立ち。声ののびがいいんです。……評論できるほど河内音頭を聞き込んでいるわけじゃないですが、いい!と直感したんだからしょうがない。
     そのほかにも、演目で言えば『壺阪霊験記』『雷電と八角』『河内十人斬り』などなど、熱演の数々。一方、踊りの輪へ目を転じれば、踊る人々も去年より多くなっているようで、やぐら前の折り返し地点では踊りの輪が二重三重になって大変そうです。音頭の合間のMCでも「踊りの輪が混み合ってまいりました、バックキックは控えめにお願いします」と注意が出ていました。……盆踊りでキックはないだろうと思われるかもしれませんが、ぴょいぴょい跳ね回るんだからしょうがない。こればっかりは現物を見ていただかなくては。

     あ、そうそう。三味線の虹ともみさん、今年も出てました。国旅主義の方に、去年の写真が1枚だけありますけど、それを見たら、ハローキティの顔をあしらったTシャツに法被を羽織っていましたが、今年は初日の昼の部で舞台には上がらずに、ハローキティの浴衣を着てうろうろしてました。いわゆるキティラーですか。うってかわって夜の部では、写真を撮らなかったからどんな格好してたか忘れましたけど、凛々しくも楽しそうに、かっこよく三味線を弾いてました。音頭が盛り上がるところでは、かなり激しく弾いてるんですけど、ニコニコしながら音頭取りを見つめて、一緒に盛り上がっておるんですよ、ええ。女性の年齢のことを言うのは野暮の極みと分かっているんですが、おいくつくらいなんですかねぇ。……私よりもおねえさんだったら、それはそれでまたびっくりなんですけれども。

    No.118



    2004年7月18日(日)
      大銀座落語祭2004 (中日)


     大銀座落語祭だけで1本にしようと思ったんですけど、2日分書いたら結構長くなったので、分けます。


     昼間は錦糸町駅北口アルカキット前で河内音頭のライブを見て、総武快速線で新橋へ移動。新橋から銀座に入る手前左側に、出来合いの浴衣が安く売られているのを見て、でも買わず。ギンザナインにドン・キホーテが出店してるんだなぁ、でもあの雑然としすぎた陳列は苦手なので入らず。銀座7丁目のヤマハホールまでやってまいりました。

     2日目の18日(日)の特別プログラム(2)は、第1部が「小沢昭一講演会『私と落語』」。開演ブザーがなって場内の照明が落とされると、出囃子の代わりに「小沢昭一的こころ」のテーマ曲が流れます。幕が開くと高座がしつらえてあって、着流しに羽織姿の小沢昭一さんがゆっくり出てきて、テーマ曲が終わるのに合わせてお辞儀。ラジオと違って筋書き(台本)がないので、ラジオよりもゆっくり語って聞かせてくれます。最近は夫婦で「あのー、アレをさ、ほら、ナニしといてくれよ。」「……ハイ、アレをナニですね。」と代名詞で会話している、なんてマクラをふったりして。TOPページの小噺(今週の特効薬)も、その中で出てきたネタです。話の流れで『愛国行進曲』を唄いだしたときは、「♪見よ東海の空明けて〜、……この歌をご存知の方は、お身体大事になさってくださいヨ」で場内爆笑。ただ単に「この歌知ってるなんて、トシがバレるよ」とは言わない、言い回しの妙ですな。のどを潤すための湯呑みが置いてあるので、「せっかく出されたものですから」と手にとって、「本日お越しの方だけのご健勝を祈念して、乾杯!!」ですって。高座の湯呑みをあんな大仰に飲む人は初めて見ました(笑)。
     それから、吉原が火事だというときに浅草の寄席にいた昭一少年の前で、「吉原が端から燃えてるってね」「どれくらい燃えたかなぁ」「……」という小噺をやって、昭一少年の心をわしづかみにしたという先代圓太郎、そして尺八を吹けなくなっても高座に上がって、尺八を手入れするところを見せて引っ込んだという不思議な芸人・立花家扇遊(黒門町の文楽が気に入って江戸へ連れてきたが、東京大空襲で亡くなった)などなど、いろんな逸話を語ってくれました。おしまいの頃に「最近はこれをやらなくちゃ引っ込めなくなって」とハーモニカを取り出して、吹いてくれるかと思ったら、丹念に磨いて見せるもんだから、また爆笑。そして「お後のお支度ととのいましたようで」と捨て台詞をして引っ込もうとしますが、足がしびれてなかなか立ち上がれない。とうとう四つんばいで高座を降り、ちょっとだけハーモニカを鳴らしながら、万雷の拍手を浴びながらも四つんばいのままで舞台の袖へ引っ込んでいったのであります。

     中入りをはさんで、第2部は「東西名手の競演」。昨年9月に真打昇進したばかりの期待の若手古今亭菊之丞師匠は『たいこ腹』。無茶な要求をする若旦那のもとへ重い足取りで向かう憂鬱さと、いざ障子を開けてヨイショを連発する調子のよさ、このコントラストが絶妙。続いて上方から雀々(かつら・じゃくじゃく)師匠、またの名を“ケイ・ジャンジャン”(笑)『さくらんぼ』という演題だけ見ると大塚愛を思い出すのですが、違います。ヨーロッパの方で短編アニメ部門の賞を取った『あたま山』と言えばお分かりになりますかね。中トリは、昨日の“かくし芸”の会で笛を吹いてた春風亭一朝師匠が出てきて、出し物は『包丁』。脇にできた若い女と一緒になりたいがために、亭主は飲み友達に頼んで間男をやらせる、……つまり押しかけ不倫。陰で見ていた亭主がその現場に乗り込んで女房を追い出そうとするが……、というお話。話そのものがよくできている上に、一朝師匠の語り口が小気味いいから、かなり良かったです。
     後半は、自称虚弱体質の柳家喜多八師匠がテンション低く登場。テンションが低いといっても、古今亭寿輔師匠のような“ネクラ”とは違って、なんというか神経の繊細さが漂っている感じなのですよ。話の本編に入ると急にテンションを上げて、帰宅早々かんしゃくを起こして家人に当り散らす旦那様を熱演。ちなみに演題はズバリ『かんしゃく』。明治期に作られた“新作”落語だそうです。そして大トリは上方の名人林家染丸師匠が登場、出し物はこれまた上方の大ネタ『三十石』。京と大坂を結ぶ船の旅を描いた名作で、お囃子方も総動員。三十石船の船頭の舟歌を気持ちよさそうに唄うんですわ、これが。当人は演じながらですから一生懸命なんでしょうけど。満月に照らされた淀川の水面をすべる三十石船を、遠くから見ているようなラストシーン、というのは当方の勝手な想像ですけど、そういう場面が目に浮かぶような、ドラマティックなエンディングでした。


     それにしても、第1部・第2部を通して楽しんで、前売2000円(当日でも2500円)ってのは、安すぎやしませんか?

    No.117



    2004年7月17日(土)
      大銀座落語祭2004(初日)


     “六人の会”のことは、この場でも何度となく書いておりますが、その“六人の会”が中心となって、会派を超えて東西の落語家が銀座に集まって芸を見せてくれるという、初の試みがありました。7/17(土)〜19(月・祝)の3日間で、会場は、有楽町朝日ホール・銀座ガスホール・ヤマハホール・JUJIYAホール・ソミドホール・中央会館の6ヶ所。全部の出し物を見ることはできないので、空席状況と時間割を見比べながら、2つに絞り込みました。たまたま2つとも「大銀座落語祭 特別プログラム」で、会場はヤマハホール。

     17日(土)夕方に開かれた特別プログラム(1)は、第1部が「吉原へご案内」。進行役の鈴々舎馬桜師匠が、もともと吉原は茅場町にあったとか、花魁の脱走防止のために四方を鉄漿溝(おはぐろどぶ)に囲ってあったとか、いろんな知識を聞かせてくれました。そもそもああいう“赤線”のシステムは昭和33年3月31日を最後になくなった(ことになっている)から、生きていくうえで何の役にも立たないという意味では「トリビア」なんですかね。
     そんなレクチャーに続いて、廓噺の傑作『五人廻し』を、6人の噺家が一人一役で演じて見せてくれるという趣向。店の若い衆(三遊亭金時)が、一人の花魁に待たされている5人の客:江戸っ子(立川左談次)・田舎者(春風亭鯉昇)・若旦那(桂ひな太郎)・軍人(柳家さん生)・相撲取り(三遊亭歌武蔵)をなだめて回るという噺で、一人で演じ分けるのは難しい噺ですが、噺家の個性を生かして楽しく見せていただきました。そして第1部の締めくくりは、むかし家今松師匠が『首ったけ』を一人で演じて、中入り。

     第2部は「華麗なる(秘)芸の世界」と題して、噺家さんのかくし芸大会。かくし芸といっても、正月に披露するためにわざわざ練習するんじゃありません。川柳川柳師匠のラテンギター(メキシコ小噺入り)は以前にどこかの寄席で見たことありますけど、やっぱりうまいわ。続いて柳家さん八師匠は、国会答弁のスタイルで「政治家の物まね」。鈴木宗男被告、坂口厚生労働大臣、石破防衛庁長官、などなど。進行役の馬桜師の師匠で、落語協会副会長鈴々舎馬風師匠は「百面相」。五月人形でおなじみの鍾馗(しょうき)様や、恵比寿・大黒天、しまいはゆでだこまで。ちなみに小道具を使います。女流の三遊亭歌る多師匠は、新築祝いに最適という踊り「松づくし」、松葉くずしじゃございません。大中小三つ積み重ねた枡の上に片足で立って、松の枝が描かれた扇子を持って、様々な形の松を身体全体で表現するんです。来春の“組合旗びらき”に呼ぼうか。立川左談次・桂才賀は、20年ぶりに伝説の「新舞踊『浪曲子守唄』」が復活。元・笑点メンバーの才賀師匠が、赤ん坊役の左談次師匠を背負って、歌詞に合わせたあて振りをしながらの立ち回り。立川流が出てはいけない鈴本演芸場の高座で、「(左談次は)背負われてるから、高座を踏んではいない」と敢行したこともあるそうです。そしてラストは、アルバイトで歌舞伎の下座を務めたことがあるという春風亭一朝師匠の「笛」。バイトだなんて馬鹿にしちゃいけません。祭囃子の「鎌倉」や、亡くなった名人たちの懐かしい出囃子を聞かせてくれました。


     ……あ、そうそう。話は前後しますが、開演前にヤマハホールの建物の1回のCDショップで、CDやDVDを3つばかり買い求めました。

     落語を見に来たんだから、落語のソフトだと思うでしょ。


    ●TOKIO『AMBITIOUS JAPAN!』 …シングルCD(通常盤)
    ●松平健『マツケンサンバII』 …ミニアルバム(DVD付)
    ●CASIOPEA『the way of CASIOPEA』 …DVD2枚組


     こういう取り合わせで買う人は、まぁ他にいないでしょうな。
    No.116



    2004年7月16日(金)
      CASSIOPEIA & CASIOPEA


     東京・上野と北海道・札幌を結ぶ、全席2人用個室という寝台特急〔カシオペア〕が走り始めて、もう5年になるそうです。

     寝台特急=紺色の客車の“ブルートレイン”というイメージが強いですが、客車はそろそろガタがきてますし、仕切りはカーテン一枚だけで“カイコ棚”とあだ名される開放型寝台は、物騒な昨今には見合いません。どうせ新しく作るなら、プライバシーとセキュリティに配慮した個室タイプを、ということで、片や電車で軽快感を出した1人用B個室が主体の「サンライズエクスプレス」、片や2人用A個室でくつろぎの空間を演出する〔カシオペア〕。ビジネス向けにこざっぱりするか、中高年向けにゆとりを出すかの両極端に、寝台列車はシフトしています。 もっと割り切った方は、夜行高速バスに乗りますし、飛行機や新幹線も四通八達していますから、昔ながらの「横になれればいい」寝台列車なんてぇはどんどん縮小・消滅していく運命なわけですね。

     ……こんなところで寝台特急論を振りかざすつもりはなかったんですが、まぁそういう新時代の寝台特急が5年前に出来まして、それに勝手に食いついたのが、フュージョンバンドのCASIOPEAのキーボーディスト・向谷実氏です。ご案内のとおり根っからの鉄道好きである向谷氏は、同名の寝台特急の誕生を喜んで、寝台特急カシオペアのテーマ曲「Lucky Stars」を勝手に作ってしまいました(アルバム「MATERIALS」に収録)。当時は、個人的趣味で作った“テーマ曲”がJR東日本に公式採用されることもなく、寝台特急につられてCASIOPEAも新たに脚光を浴びることはなく、鉄道も好きなCASIOPEAファンだけが知っていたことなんですけれども。
     それがこの度、寝台特急〔カシオペア〕5周年の記念イベントを開催する段になって、ゲストとしてCASIOPEAにお呼びがかかり、晴れて「Lucky Stars」が演奏される機会がやってきたのです。「寝台特急カシオペア5周年アニバーサリーフェスタ」というイベントの告知が、首都圏のJR線の中吊り広告とCASIOPEAホームページに載り、仕事中の私もなんとか時間をやりくりして、上野駅に駆けつけました。

     改装なった上野駅の中央改札前、Hard Rock Cafeなどがある“ガレリア”に特設ステージが設けられています。イベントそのものは15時15分開始。ご挨拶やら贈呈式やらがあって、CASIOPEAの出番は15:35から約30分。私が広小路口から駅舎内に入ったときに、ちょうどCASIOPEAのメンバーがステージ上に現れて歓声が上がったところでした。ステージの周りは、CASIOPEAファンだらけ。遠巻きにして見ている人々の間をかいくぐり、私もステージ正面のほどよい距離のところに立つことができましたが、ステージが低いので、演奏している姿があまりよく見えません。そんなことはさておき演奏が始まったと思ったら、1曲目から「Lucky Stars」がかかります。上野駅構内で演奏できる喜びと興奮のせいでしょうか、キーボードの向谷氏はちょいとしくじってましたが。……でも、さすがに音響はよろしくなかったです。せっかくの“テーマ曲”が、予め曲を知らなければ何をどう弾いているのかわからない、音が割れまくっている状態。楽器同士の同期もとれていなかったような。

    1. Lucky Stars
    2. Fightman
     <MC>
    3. The Sky
    4. Golden Waves
     <MC>
    5. Teatro Saudade
    6. Asayake


     でもまぁ、おなじみの曲に新曲も取り混ぜて、向谷氏だけでなく演奏者も通りすがりの観客も楽しそうだったから、よかったです。「5周年の寝台特急カシオペアも、バンドのCASIOPEAともども、今後ともよろしくお願いしま〜す」と、MC向谷氏の主催者を意識したコメントで、めでたくステージは終了。帰社予定時刻を過ぎていた私は、小走りで中央改札を入り1番線に向かったのでした。


     ……末筆ながら、会社の皆さん、寄り道してすいませんでした。


    No.115



    2004年7月12日(月)
      東雲的には今さらだけど、それでも熱い夏になりそうな予感


     HETPゴースト開発部あやめ1課エクステンド(要するにあやめ1課を更新終了しちゃった、とおもったら青いコーラで楽しそうに遊んじゃってる神楽橋かなめチーフから、メールが届きました。……私信の内容をさらすのはモラル違反と言われるかもしれませんが、本文はたった1行、しかもURL。URLに著作権はありません。ないと思う。ないんじゃないかな。まチョト覚悟しとこうか。


    http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1087147274/



     彼の言いたいことは、よっく分かりました。
     そして、世間がにわかに盛り上がっちゃっていることも。

     マツケンサンバ IIが、とうとうメジャー発売されたということ。
     渋谷のタワーレコードで、“上様”こと松平健がインストアイベントをやるらしいということ。

     そして、上様こと松平健が、今秋新宿コマにやってくるということ。


     3年前に新歌舞伎座で生・マツケンサンバを見て、シングルCDも買ってしまった吾輩は勝ち組、と思っていたのですが、新宿コマであの雄姿を再び目の当たりにできると知るや、吾輩の、いや不肖東雲のラテンの血は再沸騰に向けて熱くなり始めたのです。

     珍奇にして回りくどい文章はさておいても、落語に触れるのといっしょで、やっぱり生で見なきゃいかんのですよ、マツケンサンバは。
     7月7日に出ちゃったアルバムDVD付きだということには、心ひかれます。小西康陽がやらかした“リミックス”は、聴きましたけどオリジナルを超えるどころか足元にも及ばない駄作ですから、どうでもいいです。
     でも、ここで東雲が押さえておきたいのは、そして皆様へ強力にお奨めしたいのは、ナマです。ライブです。フィナーレのマツケンサンバもさることながら、その前の芝居も、そしてあざやかな殺陣も、万難を排して見に行かなきゃならんと思うのです。


     それにしても、サンバというだけで“ラテンの血”ってのは、ちょっと安直でした。
     この日誌を書いているうちに、パソコンのスピーカから松谷卓の「TAKUMI/匠」が流れ出したら、急に落ち着いてしまったもんで。なんということでしょう。

    No.114



    2004年7月11日(日)
      そうさなぁ、選挙行こうかの


     5月中旬に、鴻巣市から川口市へ引っ越しました。

     でも、3月某日までに転居していないと、新住所の選挙人名簿には載らないんだそうで、6月中旬に鴻巣市選管から「旧住所で投票できます」という投票所入場券が届きました。こういう言い回しは、ふつう「現住所(=新住所)だけでなく旧住所でも」という意図で使うと思うのですが、おそらく「新住所では投票できません」とネガティブに書くのが憚られるのでしょう。
     川口市で投票できなくもありません。投票所入場券に必要事項を記入して鴻巣市選管へ送り返し、投票券を取り寄せて、自分に都合がいい場所の選管へ持ち込んで「不在者投票」をすればよいのですが、なんだか面倒くさそうなのと、引越しの折に近所に住んでる伯母からお餞別を頂戴したので、そのお返しを持っていこうと思って、鴻巣へ帰ることにしました。

     川口から鴻巣へは、赤羽か浦和で京浜東北線から高崎線に乗り換えなければなりません。所要時間はほとんど変わらないのですが、浦和で乗り換えようとすると、京浜東北線は半分が南浦和止まりになるのと、浦和には湘南新宿ラインが停まらないので、赤羽で乗り換えることにしています。川口〜赤羽間は往復乗車になりますが、定期券を持っているので問題ありません。

     で、赤羽で高崎線を待っていたら、その前に宇都宮線がグリーン車付きでやって来たではありませんか。迷わず乗り込んで、2階席に腰を下ろしたら、学割が効きそうな年代の男子が「209の500は……」と連れに向かって熱く語りかけています。まぁ、初物ですからそういうのがたかるのはしょうがない。
     天井が低いのは当然としても、座席の背もたれのリクライニングが大きくてビックリ。ホームライナーで親しんだ“新特急型”185系の普通車よりも深く倒れます。座っているときの目線の高さは、私の座高が高いことも勘案しますと、ふつうの車両の雨どいから屋根ぐらい。通勤電車で立っているよりも、30cmくらいは高くなったのかな。ということは、2階席の通路に立つと、パンタグラフや屋根上の空調ユニットが目の前に来るわけですね。
     浦和で1階席へ移動すると、窓枠の下辺がホームの高さよりも数cm低くなっています。駅に入線するときに、突然目の前をホームの“端”が時速60kmくらいで横切るので、ちょいと驚きます。当方の目の高さはといえば、ホームに立っている人のくるぶしすねぐらい。必要以上にスカートを短くしている女子高生がホームに立っていたりすると、目のやり場に困ること請け合いです。

     大宮で宇都宮線から降りて、高崎線に乗り継ごうと思ったら、なんと直後にやってきた高崎線もグリーン車付き。しかし日曜夕方の下り列車はラッシュ時を思わせる混雑ぶりで、2階席・1階席とも立ち客でびっしり。なので、乗らずに見送り、池袋発の快速籠原行(15両)で座って行きました。

     鴻巣駅から自宅までの道のりの半ばに投票所があるので、先に投票を済ませてきました。親子連れも多く見られましたが、幼稚園くらいの女の子がみんな浴衣姿なのを見て、鴻巣の夏祭りであることを察知。でも線路の反対側なので、パス。

     実家に戻って、おやつを食しているうちに、時刻は5時半。なんと「笑点」に古今亭寿輔師匠が出ているではありませんか。出ばなは軽く客をいじって、本ネタは新古典とも言うべき『猫と金魚』。本題に入る前に編集が入っていましたが、いつものように客をいじり倒していたのか、それとも身の不遇をぼやいていたのか。寄席へ見に行くと、あのグジグジしたのが長すぎて辟易するんですけど、編集できるところがテレビの便利なところですねっ。そのわりに、カメラワークが落語を撮るアングルじゃないのは、スタッフが若いんでしょうなぁ、笑点以外で落語を見ていないんでしょうなぁ。
     伯母の家へ手土産(十勝甘納豆本舗の水ようかん)を持って行き、「川口かぁ、誘惑の多いところだなぁ(笑)」と通り一遍な冷やかしを頂きました。戻ってきてから「THE 鉄腕DASH」を見ながら、父母と夕食。やがて20時を過ぎ、テレビが選挙一色になったので、鴻巣21:10発の上野行で帰ることにします。

     鴻巣駅へやってきて、改札口の脇に掲示されている「今日のグリーン車連結列車」を見たら、なんと1本前の列車にグリーン車が付いていたらしい!


     ……残念。
    No.113



    2004年7月5日(月)
      6767


     Googleの検索ボタンの隣にある「I'm Feeling Lucky」というボタンは、検索結果の筆頭のサイトへ勝手に飛ばしてくれる、という使いみちをご存知の方はどれだけいらっしゃるのでしょうか。

     で、今日、「臨海亭東雲」と入力して「I'm Feeling Lucky」ボタンを押してみたら、めでたく(『東雲珍奇楼・新館』のTOPページ)へ飛ばしてくれました。ありがたいこってす。


     それはそうと、アクセスカウンタが回りすぎなんです。
     7月4日の日曜日の分。下の画像で言うと“昨日”の数字。





     ……今までは一日に6〜7ぐらいだったのが、20になってたんですよ。この数字が、数時間以内のリロードを数えませんから、正しい数字は見えませんけど、日別のアクセスログを見ると、同じ日曜日でも3週間前の6月13日の方が、アクセスは1.5倍くらいあったみたいなんですけど。


     ここで今さらながら、アクセスカウンタの設定を「数時間以内のリロードを数える」ように変更して、カウンタが良く回るようにするのは、……やっぱり男らしくないですね。


     そんな『東雲珍奇楼・新館』の当面の目標は、本庄ネタを書くことです。

    No.112




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