週刊コラム page 13.
道草は楽し! 埼玉県内のSA・PA道の駅


関越道・外環道  前回がお盆でしたから、まる2ヶ月ぶり。お待たせして申し訳ありませんでした。

 ところで埼玉って、高速道路でも新幹線でも、信越・北関東・東北方面へは必ず通り抜けるところなのですが、なかなか寄り道してもらえません。そんな、観光資源が少ないと思われがちな埼玉県にある「道の駅」や、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)に、スポットを当ててみようと思います。

  ≪関越道(関越自動車道)のSA・PA≫  

 1.三芳PA(みよし)  起点の練馬ICから出発して、初めての休憩施設です。PAというわりには結構大規模で、軽食コーナーやインフォメーションコーナーなど、SA並みです。さつまいもの産地・川越が近いので、ようかんやまんじゅうなど、さつまいもを使ったお菓子がお土産コーナーに並んでいます。

味噌だれ焼きとん  2.高坂SA(たかさか)  東松山市にある広くて真新しい施設です。下り線のSAは本線をまたいで上り線側に設けられていて、上下線の施設が階段で結ばれているので、両方の施設を利用できます。
 ここでも、さつまいもを使ったお菓子が数多く並んでいますが、店頭のテントで「おさつっこ」というスナックを売っています。これは、拍子木切りのさつまいもを揚げて軽く塩を振ったもので、おなじみのフライドポテトのじゃがいもをさつまいもに置き換えただけ。微妙な塩気が、いもの甘味を引き立てていて、なかなかおいしい一品です。また、東松山名物の味噌だれ焼き鳥・焼きとんはピリ辛で旨いけど、ビールが欲しくなるのが難点?(写真左:味噌だれ焼きとん)

嵐山PAの野良猫にアイスクリームを与えるの図 3.嵐山PA(らんざん)  鎌倉時代に当地へ移り住んだ畠山重忠が、京都・嵐山の景色に似ているのでこの地を「嵐山(らんざん)」と名づけたんだそうです。この嵐山町は、日本の国蝶であるオオムラサキの生息地だそうです。東松山IC〜花園IC間はそんなに離れていないのですが、「小川嵐山IC」の設置が計画されているそうです。……伝聞形ばかりで恐縮ですが、筆者自身が訪れたことがないので、嵐山町特集の機会があったら詳しく調べときます。さてSA・PAマップによれば、ここのおみやげとして「ぺらぺらうどん」が記されているのですが、この産地はうどんで有名な加須市です。あと、建物の裏手の小さな公園に、のら猫がいました。(写真左:左の男は、取材旅行に連行した後輩)

 4.寄居PA(よりい)  一つ前の嵐山PAもそうなのですが、三芳・高坂に比べればずいぶん小ぢんまりとしたPAです。売店では、地元の牧場からきた牛乳や飲むヨーグルトが置いてあります。また、ネギの特産地・深谷市の隣町なので、「ネギみそせんべい」という素朴なお土産を置いています。ずばぬけて美味しい、という代物ではないですけど、「南の草加せんべい・北のネギみそせんべい」を、埼玉の2大せんべいと呼びましょうか。

 5.上里SA(かみさと)  関越道では埼玉県内最終のSAで、ここを過ぎればすぐ神流川(かんながわ)を渡って群馬県に入ります。下り線SAレストランでは、15時から18時までケーキバイキングをやっています(大人1,000円、10歳未満 600円)が、行楽・帰省など混雑が見込まれる時期はお休み。一方の上り側では、「ネギ塩ステーキ膳」などの深谷ネギを用いたメニューを味わえます。ちなみに、レストランを運営している業者は、下り:西武鉄道、上り:ロイヤル(ロイヤルホスト)。


 ≪外環道(東京外郭環状自動車道)のPA≫ 

新倉PA館内 高架下のPA施設入口  新倉PA(にいくら)  外環道で唯一のPAで、本線の高架の直下に設けられています。上下線共通の施設なので、Uターンできますから、美女木や川口などのジャンクションで間違って西向き(大泉方面)に入ってしまっても、ここで東向き(三郷方面)へ軌道修正できます。なお、和光北ICの入路・出路に挟まれているので、同ICからは利用できません。建物の中は鳥のさえずりが響き渡り、普段あまり見られない植物が館内いたる所に(広々としたお手洗いの中にも)説明板付きで配されていて、まるで植物園のようです。館内に渋滞情報の地図式大型表示板がありますが、その他は軽食スタンド1つと売店だけ。



後半は、東北道のSA・PAと、一般道の道の駅です。→


J-SaPa(財)道路サービス機構   HELLO SQUARE(財)ハイウェイ交流センター   関東地方建設局 関東地方建設局

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