go to TOP PAGE東雲珍奇楼 TOPページへ

第6回“本家”リアル桃鉄 レポート as 東雲@ふぁんしぃ

【7/21(水)】

 2009年9月上旬にその存在を知ってから、待つこと10ヶ月半。11月には自分でやってみたりもした。自分で決めたルールにのっとって、自分がビリになった。今年5月ぐらいに第2回をやろうと思っていたが、当方の引越しがあって断念。そんなこんなで、いよいよ“本家”に名乗りを上げる時がやってきた。

 “本家”リアル桃鉄の主宰者・しーなねこ氏がブログ上で
「そうそう、「リアル桃鉄2010」のことを、そろそろ考え始めないといけなくなってきました。」
と書いているのを見つけて、すかさずコメントで意思表明。しかしその直後にしーな氏はさあ、iDishのある生活をはじめよう。という問題作を世に放ち、全世界を呆れ返らせたり爆笑の渦に叩き込んだりして、リアル桃鉄どころではなくなったかに見えた。さらに海の日の三連休に神戸や淡路島にも遊びに行ったりして。わりとリア充やんか。こちとら、ひとり旅で半日タクシーを借り切って淡路島をうろついたというのに。

 その三連休が明けて間もない7月20日、顔合わせの会を「7月21日に目黒の居酒屋で行う」という急なお達しが、しーな氏のブログに載った(twitterでは書いていたらしいが)。この機を逃すまじ、と7月21日(水)の晩、誰一人顔見知りのいない“居酒屋よし”へと突撃するのであった。

 駅から徒歩数分のホテルの地下、メグロードという飲食店街の一角に“居酒屋よし”はあった。のれんをくぐってみると、先客がざっと20人。どうやら全員リアル桃鉄参加者か関係者らしい。しかしながら打ち解けて会話が弾んでいる様子もない。大半が私と同様に、初参加希望で今晩ここに集まった面々と思われる。驚くべきは、うら若き女性が多い。……オフ会というものにまともに参加したことないくせに「オフ会とは」なんて語るのもおこがましいが、ネットで知り合った人々がオフラインで飲むとかいう場合、大半がもっさりした男性と相場が決まっていた(ような気がする)。しかし、世間にはこういう場もあるらしい。面白いものに対して素直に「面白い」という感情を抱き、その人のもとへ集まっていく。すげー。こういうのをカリスマって言うのか。黒ぶち眼鏡をかけたしーな氏は、口にする言葉を慎重に選びながら語る男性であった。口から出まかせ出放題な無責任男ばかりがコンパの主役とは限らないようである。ちっとも珍奇なものを提供しないのに「東雲珍奇楼」などという看板を下ろさずにいる自分が恥ずかしくなってくる。

 自己紹介で、「昨秋自分でリアル桃鉄をやっちゃった」とアピール。おおー、とお愛想のどよめきを頂戴する。(東雲杯)のカードリストをプリントアウトしたものを、しーな氏を中心としたヘッドクォーターっぽい一団に見ていただく。ただものじゃないぞ、と思っていただけたかどうかは疑問。
 参加希望者が30名に届かんとする勢いなので、GMを2人に、そしてUSTREAM実況やらtwitterやらの技術班として働く裏方さんも2〜3名おくことになった。次回の会合は、…私が「その日はあちこちで花火大会があるので、見に行きたい人もいらっしゃるのでは…」とくちばしをはさんでも「ここにいる連中はそういうのとは無縁だから」とあっさり却下された、8月7日(土)の晩に“貧乏神Tシャツ交換会 & チーム分け抽選会”を開催することになった。

【8/7(土)】

 前回の顔合わせと同じ目黒の“居酒屋よし”で、貧乏神Tシャツ交換会と、チーム分け抽選会。遠方にいたり都合が合わなかったりして来られない参加希望者も数名いるようだが、今晩だけでざっと30名ぐらい。

 まずは、各自が持ち寄った貧乏神Tシャツのお披露目。……その模様は、リアル桃鉄、貧乏神Tシャツ交換会 - しーなねこの記録を見ていただくのが一番手っ取り早いと思うが、なにしろ一番手に出てきたmomoさんの作品が、最初にして最凶の出来であった。リカちゃん人形の髪の毛をむしって3体並べてガムテープで貼り付けるという、子どもが見たら泣くような代物を作っておいて、当人は「病んでいません」というメッセージを添えているから始末が悪い。また、ベージュのブラ・ショーツをTシャツに貼り付けて、その上にクワガタムシのおもちゃを這わせるという作品も登場。カラフルな水着ならまだしも、まごうことなき下着、しかもベージュという生々しすぎる色のチョイスに、女性陣ドン引き。……さすがに、実行委員会から後日下記のようなお達しが出て、前者は折り紙で折った兜をかぶせ、後者はスカイブルーの水着にさしかえられた。
●貧乏神Tシャツが他人の迷惑になったり不快感を与える恐れがある場合には、自分で適宜アレンジすること!

 ちなみに、東雲が作ったのは、全部で三十数枚ある今回の貧乏神Tシャツの中で、間違いなく最も地味な仕上がり。

 ネットでオリジナルTシャツを1枚から作れるというサイトがいくつもある中で、webブラウザ上で自分でレイアウトまでできてしまう「tmix」というサイトで注文。汗をかいたら塩が浮き出るであろう黒地のTシャツに白字で、まず前面はtwitter連携であることを端的に示すために「貧乏神なう。/#realmomo2010」と明記。後になってハッシュタグが「#realmomo」で統一されているのを知り、この後「2010」の部分を黒の油性ペンで塗りつぶした。
 背面は、貧乏神Tシャツを着ている状況=“最下位”をお題にしたなぞかけ。いくら流行りものとはいえ、なぞかけをTシャツに書いて背負い続けるほど間抜けなこともなかろうと思い、両面プリントにしてみた。これだけでは殺風景なので、袖口と裾にフリフリのレースを(両面アイロンテープで)貼り付けてみた。いまさらメイドさんっぽいゴスロリ風な仕上がり。大柄な男性でも着られるようにとXLサイズにしたものの、参加者の半数以上をしめる女性に当たったら、ただカワイイだけでもったいないと思っていたが、第1回からしーな氏とリアル桃鉄を戦い続けてきたイガラシイッセイ氏が引き当ててくれた。ちなみに費用は、Tシャツ(1色プリント×2面・送料込み)4800円、レース2mとアイロンテープが1900円、合計6700円ぐらい。イッセイ氏が作った貧乏神Tシャツは300円ぐらいだったそうで、これを受け取った後ずいぶん恐縮なさっていたらしい。

 続いてチーム分け。プレイヤー希望者が29名なので、ペア14チームとソロ1チームの合計15チーム(後日ソロチームには追加希望者が加わりペアに、さらに駆け込みで2名1組がエントリーしてきたので、最終的には16チーム32名になった)。私のパートナーは、moiさんという人……だが、今日はこの場にいない。周りから漏れ聞こえてくる話をまとめると、北海道から鈍行を乗り継いで東京まで来るらしい。貧乏神Tシャツの作風からどうやら女性のようだが、どれだけタフな人が来るのか、期待半分・不安半分でもやもやしているうちに、周囲はチームごとにまとまってチーム名を考えたり作戦を練り始めたりしている。中には、今日はじめて組んだのにしっくり落ち着いてにこやかに会話なんか交わしちゃったりして、このままうまくすればくっつき合うんじゃないかというチームも見受けられる。
 後日、メーリングリストを介してメッセージを送り合い、チーム名は「ふぁんしぃ」、チームカラーは「レモンイエロー」、出発地はmoiさんの東京での宿に近い品川駅とすることが決まった。

【8/20(金)】

 どういうわけだか、リアル桃鉄USTREAM実況生放送の“第2パブリックビューイング会場”になった、経堂駅北口の「笑和堂」で、前夜祭が開催されることになった。moiさんも前夜祭には間に合うというので、moiさんにあてがわれた貧乏神Tシャツを渡すべく、私も経堂へ向かう。……その前に、谷中の妙泉寺へ立ち寄り、貧乏神の頭に猿が乗っかっている“貧乏がサル像”へ願掛けをする。そこから言問通りを歩いて根津駅へ、途中の文房具屋さんで筆ペンのインキカートリッジと、水引が印刷された掛け紙を買う。
 千代田線の根津から、多摩急行・唐木田行きに乗車。経堂まで乗り換えなし。途中でペットボトルの水とスポーツドリンク(どちらも2L入り)を買い求めて、笑和堂へ。ぱっと見た感じ15畳程度の客席スペースは、座席が埋まりかけていた。さっき買った掛け紙に、適当に「祝」とか「御礼」とか表書きを入れて、ペットボトルに巻きつければ、差し入れの酒瓶みたいに見えなくもない。

 小柄なmoiさんと初対面のご挨拶。一見しただけでは鈍行乗り継ぎ旅を敢行するほどのガッツを持ち合わせているようには見えないが、人は見かけによらないものである。……そういえば私も、参加者の中で最年長と思われていたらしい。一瞬、老け顔自慢に花が咲く。
 大きめの亀の子たわしが胸に2つもぶら下がった貧乏神Tシャツを、moiさんに手渡すやいなや、「くさい! これ、酢に漬けませんでしたか?」と叫ばれた。誰が好き好んで、見ず知らずの人に来てもらうTシャツを酢漬けにしようものか。預かったときの手提げ袋のまま2週間、直射日光の当たらない場所に置いといただけである。たわしの製造過程で、何かの薬品にさらしたのが抜けきらず、においを発しているのではないかと推測するのだが……。

 いつの間にか、USTREAMによる生放送が始まった。メインパーソナリティは、第6回リアル桃鉄の代表であるしーな氏とイッセイ氏。2人の間にゲストを招きいれてちょっとずつ話をしているらしい。なぜか私も呼ばれて、(東雲杯)との差異について語らせていただいた。hassyさんが真っ赤なくノ一装束に身を包んでカレーを食っている。なんともカオスな空間である。
 明日は朝7時にゲーム開始というのに、23時まで長居してしまった。代々木上原・西日暮里と乗り継いで、自宅に着いたのはタモリ倶楽部が始まる頃であったが、テレビも見ずに荷造りに取りかかる。持ち運びがラクなキャスターバッグも考えたが、荷物をこまめに出したり入れたりするので、横型でポケットがたくさん分かれている営業カバン(本来の用途は出張用トラベルバッグ)を使うことにする。原稿やゲラがみっしり詰まった繁忙期のカバンみたいな重さになった。これで水を2リットルとか言われたらどうしよう。結局就寝は2時半であった。

8/21(土)【第1ピリオド】

5:00 起床。やはり、あまり眠れた気がしない。TBSラジオをつける。予想最高気温33度、雨は降らなさそう。折り畳み傘は置いていく。 5:38 朝食をとらずに自宅を出て、駅への道を急ぐ。……朝から蒸し暑い。5時半ちょうどにセミが鳴き始めた。カバンの重さがこたえる。駅まで自転車にすればよかったかな。
6:30 品川駅中央口に到着。駅弁屋が6時から開いているらしいので、飲食が制限される7時よりも前に駅弁で腹ごしらえしようかと思ったが、だだっ広く天井も高い空間はベンチもないし、壁際で弁当を広げようにも、びゅうプラザの前にはいろんなものを散らかしたまま熟睡しているネクタイ姿の男性が横たわっているし、駅弁という気分にならない。NEWDAYSで惣菜パン・おにぎり・500mlパックのミルクティーを買い求め、中央改札口を出た案内看板の足元に正面のところに突っ立って、改札の内側を見つめながら朝食をとる。自動改札機をはさんだ向こう側にも、こんな早朝から待ち合わせとおぼしき女性が一人、京浜東北線ホームへ下りる階段の囲いに寄りかかって立っている。
6:40 moiさんから電話がかかってくる。宿から駅へ向かう途中で、きっぷを宿に置いてきたことに気付いて取りに戻るので、品川に着くのは7時ギリギリになりそう、とのこと。点呼に間に合うかどうかわからないが、7時のゲーム開始に間に合うのなら一安心。朝食の続きをほおばっていたら、hassyさんが現れた。と思ったら、改札の中で待っていた女性がこちら側へ出てきた。チーム“踊るくノ一”の“踊る”担当・さえさんであった。“踊るくノ一”がスタンバイOKという連絡の写真を撮るので、間抜けな顔で二人の後方に見切れてみる
6:55 moiさんが品川駅中央口に到着。写真を撮ってGMにスタンバイOKの連絡メール。どうやら品川駅中央口スタートはわれわれ2組だけらしい。
7:05 定刻よりやや遅れてGMから第1ピリオドの目的地が「尻手」と発表された。品川発の我々にとって、これは大チャンス。2を出せば東海道線から南武線に乗り換えてゴール、5でも京浜東北線と南武線を乗り継いでゴールとなるが……

3

 ……んー残念、1つ多かった。とりあえず東海道線に乗り込み、1駅目の川崎で下車。川崎7:21発の南武線・武蔵中原行であと2つ進んで、目的地の1つ先・矢向に到着。ちなみにチーム“踊るくノ一”は6の目を出したようで、横須賀線で横浜へ、東海道線で川崎へ戻ればぴったりゴールできるのだが、……それにはお気づきでないようである。
7:25 矢向着。moiさんが、カードイベント決定のためサイコロを3回振る。

6 6 2
「4リットルカード」水を4リットル分買って持ち歩く

 朝一番からえらいカードが出てしまった。改札口のすぐ外にあるNEWDAYSで、1リットルのミネラルウォーターを4本買い求め、手さげ袋は2つにしてもらう。

7:28 次の移動のサイコロを振る。1を出してゴールしたいなぁ……
 

4

 ま、そう簡単に出ないよねぇ。7:29発立川行に乗車、下り方面に進んで武蔵小杉へ向かう。川崎へ出て京浜東北線も考えたが、京浜東北線は駅間が長いので、駅数は少なくても目的地から大きく遠ざかってしまう。7:37 武蔵小杉着、横須賀線の駅ができたせいか、ずいぶんきれいになっているような気がする……が、南武線でここへ来たのは初めてのような気もする。

5 1 6
「キザカード」バラなどの花を1本くわえて、次の駅まで移動する

 moiさんが提案して採用されたカードを引き当てた。ちょっと違うかもしれないが、因果応報ってやつ? しかしまだ8時前、お花屋さんは開いていない。駅構内のコンビニの陳列棚にアサガオやらヒマワリやらの造花がディスプレイしてあるので、moiさんが分けてもらえないかとレジのお姉さんに尋ねるが、「本部の持ち物なので、社員さんに訊かないと…」とNG。駅の外のコンビニなら花束を扱っている店もあるかも、と思って駅から外へ出ようとしたところで、思い出した。私こと東雲の貧乏神Tシャツが、春昆布さん作の「家庭菜園をテーマにした」という逸品で、「適当に草刈りをしてください」というメッセージ付き。本部通達でも「適宜アレンジを」と言われているので、お言葉に甘えて、ハイビスカスを程よい長さに切り取って口にくわえてみる。 ……ハイビスカスがつる性植物だからか、造花だからか、茎がカーブしているので、咥えてみると間抜けな形である。

キザカード@武蔵小杉


 さて、そろそろゴールさせていただいてもいいんじゃないかなー……
 

6

 多すぎるよ。横須賀線などを駆使しても尻手にぴったり到達することができそうにないので、今来た道を川崎駅まで戻ることにする。7:49 武蔵小杉から川崎行に乗車。
7:55 メール着信、「“チーム知的な博士と美人助手”がゴールした」とのこと。当方はちょうど鹿島田を出たばかりなので、次の矢向で下車して現在地確定とする。あと一駅かぁ。矢向駅構内で、“チームちばらき”ごまさんと、“ノー主張”のokanndaさんと合流。お二人とも、諸般の事情でパートナーが後から合流するために、単独行動中とのこと。twitterによれば、川崎・尻手・矢向の各駅に半数以上のチームが大集結している模様。わが“チームふぁんしぃ”は目的地の隣の駅ということで、−130pt。まあまあの出だしである。


【第2ピリオド】

8:13 やはり16チームもあると集計に手間取るようで、ゴールの連絡から15分以上たって第2ピリオドの目的地が「幕張」と発表された。同時に、品川にいた2チームと蒲田の1チームが貧乏神着用と発表され、一同震撼。川崎と蒲田、多摩川をはさんだたった一駅が明暗を分けたのだがら、川崎にいたチームはもっと震え上がったに違いない。
 さて、矢向駅から始まる第2ピリオドの第1投は私こと東雲が……
 

1

ごめんなさいごめんなさい、今さら尻手に行ってもしょうがない。けど、8:18 発の上り電車で一駅だけ移動。
8:20 尻手で下車。(東雲杯)のパイロット版で浜川崎を目指していたときに、尻手でタイムアップ間際にカレーカードを引き当てて、ロイヤルホストで悠長にカレーライスを食べてるうちにタイムアップになったという、ちょっとした思い出の地である。続けて東雲がカード決定のサイコロを振る…

2 1 2
「新幹線カード」次の移動時、サイコロを4つ振れる

 これはラッキー! moiさんのテンションもやたらに上がっている。せっかくサイコロを4つ持っているので、全部出して振ってみる。
 

1 2 3 6

「1+2+3+6=12」南武線で川崎へ、東海道線で品川へ、横須賀・総武快速線で津田沼へ、総武緩行線に乗り換えて1駅、幕張本郷まで進むことができる。いっぺんに目的地の一つ手前まで、大躍進!
8:25 尻手発、8:28 川崎着。接続よく8:31 東海道線東京行に乗り継ぎ、8:40品川着。これまたタイミングよく、8:43発の君津行に乗り換えれば、津田沼までの44分間は安泰。
8:55 ……と思っていたらメール着信。“チーム知的な博士と美人助手”のmiaさんが「政権交代カード」をひいたので、上位3チームが貧乏神Tシャツを着るようにとのお達し。さっき尻手駅には複数チームが到達していたおかげで、わが“チームふぁんしぃ”は貧乏神を免れる。ヒマなので、moiさんはかばんから携帯ゲーム機を取り出して遊び始めた。
9:27 津田沼着。同じ電車に“チーム遠距離”が乗っていたようで、あいさつを交わしていたら、その後ろから貧乏神Tシャツに身を包んだ“チームゆらぎ肌”がやってきて、2チームまとめて貧乏神をなすりつけられてしまった。1チームが2チームになすりつけることの是非は問いたいところが、“ゆらぎ肌”のひのじさんが「2チームともですっ!」と言い張ったので、総武快速線ホーム上で着替える。「家庭菜園をテーマにした」という、ハイビスカスやらアサガオやらが生い茂ったTシャツに袖を通し、腕章をつけなおしたところで、津田沼止まりの列車が入ってきた。注意深く前方を見ていると、黄色い腕章をつけた二人連れを発見。“チーム メガネ男子”を乗り換え階段の手前で捕捉し、貧乏神をなすりつけることに成功。わが“チームふぁんしぃ”は約2分間貧乏神Tシャツに袖を通しただけで、総武快速線ホームを後にした。うかうかして他チームと歓談していると、また貧乏神をうつされかねないと悟った我々は、緩行線ホームへ下りる階段から、周囲をきょろきょろしながらコソコソと電車を乗り降りするようになった。
9:37 各駅停車千葉行に乗車。実は「新幹線カード」のおかげで尻手から12駅の大移動中だった。9:41幕張本郷で下車。ホームでmoiさんがカード決定のサイコロを振る……

2 4 2
「大きな駅カード」東海道・東北・上越新幹線の停車駅を選んで、そこへ移動する

 むー、千葉県内に新幹線の駅はない。成田新幹線ができていれば……じゃあ成田空港へ移動しましょうかと言われてもそれはそれで困るが、せっかくあと1駅だったのに東京駅へ戻ることにする。
9:42 幕張本郷から三鷹行に乗車。いち早く東京駅へ向かうなら、津田沼で乗り換えるべきだが、他チームが津田沼あたりでうろうろしており、どこかのチームがゴールするのは時間の問題。ならば、我々が目的地からできるだけゆっくり遠ざかる方が、傷も浅くて済むと判断。このまま緩行線で西に向かう。9:47 メール受信。“チーム ノー主張”が「一蓮托生カード」+「水ようかんカード」をひいた、とGMから一斉連絡。我々もどこかで水ようかんを入手しなければ、と思いつつ、そろそろ誰かがゴールしそうな気もするので、緩行線から快速線へ乗り換えるという大義名分のもと、9:50 船橋で下車。混み合う駅構内を快速線ホームへ上がろうとしたところで、GMからメール着信。さっき津田沼駅で我々に貧乏神をうつしていった“チームゆらぎ肌”がゴールしたという。なんと川崎で「脱藩カード」を引いていたので、労せずして(途中で貧乏神Tシャツを着たり脱いだりしたけど)幕張に到着、水ようかんも無事に見つけてゴールとなったようである。さて幕張から船橋という距離感が、貧乏神に近いのか遠いのか……  GMから次の目的地が告知されるのを上り快速ホームで待っていたら、LEDで2行表示される発車案内板に、「10:08 快速 東 京」「10:11 快速 奥多摩」と出ていた。なんだそりゃ、と思って時刻表をめくってみたら、今日と翌日しか設定されていない臨時快速「みたけ・おくたま探訪号」で、千葉〜錦糸町間は総武快速線と同じ停車駅、錦糸町を出ると秋葉原・新宿・立川・拝島・青梅と、青梅特快をも凌駕するものすごい飛ばしっぷり。ここで立川以遠が目的地に設定されたらありがたいなー、と期待してみる。


【第3ピリオド】

10:07 GMからのメール。第3ピリオドの目的地は「南千住」。なんと23区内で、スピード勝負になりそうな予感。貧乏神が降臨したのは、錦糸町・新小岩・市川にいた各1チーム。快速1駅分の差で、今度も貧乏神を免れた。上り列車の接近放送が流れる中、サイコロを振る…
 

5

 我ながら、いい目が出た。臨時快速と組み合わせれば、御徒町か上野まで行ける。まずは10:08 発の快速東京行に乗り込む。土曜の午前中、15両編成とはいえけっこうな混み具合である。この電車が市川駅に入っていくときに、ホームのベンチで着替えている二人を見つけた。女性の方がピンクのO型便座カバーを首にかけており、どうやら市川駅で貧乏神着用となった“チームまるごとMDT”と思われる。我々が乗っている車両よりも1〜2両後ろの乗車位置にいたようで、幸い二人ともこちらに背を向けていたので、我々は気付かれていないが、このまま乗っていくと、同じホームで臨時快速に乗り換えるわが“チームふぁんしぃ”も、緩行線に乗り換えるであろう“チームまるごとMDT”も、錦糸町駅の快速ホームに降り立つことになり、貧乏神をなすりつけられる可能性は高い。ならば我々は新小岩駅で東京行を乗り捨て、3分後に来る臨時快速へ乗り移ることに決めた。気がかりは、“チームまるごとMDT”が1を出していたら新小岩駅のホームで鉢合わせしてしまうことだが。
10:20 新小岩で下車、降りたホームで後続を待つ。どうやら“チームまるごとMDT”は新小岩駅のホームに降りてこないようで、一安心。さて臨時快速「みたけ・おくたま探訪号」はただでさえ短い6両編成で、しかも自由席は後ろ2両だけだという。10:23 やってきた列車は特急型(183系)で、秋葉原や新宿へ乗り換えなしで行けるとあって、御嶽も奥多摩も縁のない乗客で後ろ2両は大混雑。我々は冷房のきかないデッキで立っている。メール着信、チーム“しーなサイゾー”が「一蓮托生カード」+「ランチカード」を引いてくださったので、御徒町か上野でランチを取ることにしよう。10:33 秋葉原で下車。ちょうど10:38 発の大宮行から京浜東北線の快速運転が始まったので、あと1駅で上野まで進む。短時間で食べられるものを、と3F大連絡橋の奥にある「大江戸そば」で「ランチカード」を実行。僕は「冷やしたぬきそば」、moiさんは温かい「たぬきそば」を注文。朝が早かったので、飲食店がすいているお昼前にゆっくり食べられるのはありがたい。とはいえ、こうして落ち着いて食事している間にも、わき目も振らずゴールに近づくチームはあるんだろうなぁ…。食べ終えて、自軍のカードイベントをやらなくては、とサイコロを振ってみる……

1 1 3
「ゆで卵カード」ゆで卵を買って食べる。塩などの調味料をつけるの不可。

 ほほう、デザートはゆで卵ですか。塩を振っちゃだめでも、駅の中なら味付けゆで卵があるはず、と店を出ようとしたところで、10:48 GMから「B型偏西風チームがゴールしました」と連絡あり。どうやら我々のように食事中に先を越されたチームが複数ある模様。まぁ南千住から上野ならそんなに離れていないからいいか。……そりゃもちろん、ゴールできるにこしたことはないけど。


【第4ピリオド】

 尻手→幕張→南千住ときて、第4ピリオドは北か西のほうかなと思っていたら、11:04 にGMから一斉連絡。次の目的地は、なんと「高麗川」! さっきの南千住の反動で、急にグレードアップさせて、本部の昼食タイムを確保しようという狙いか。まずはどれだけ進めるか、moiさんがサイコロを振る……
 

4

11:14 上野発の高崎線籠原行に乗り込む。ボックスシートは今回の旅で初めてである。御茶ノ水へ出て中央特快に乗るか、大宮から川越線経由で行くかを検討した結果、駅数が2つくらい少ないのと、川越線のほうが八高線よりも日中の本数が多いことで、大宮経由を選択。ただし、川越線にあまり深く食い込むと、次の第5ピリオドでスタートダッシュがきかなくなるので、このピリオドはむやみに急がないほうがいい、とのmoiさんの意見を尊重し、赤羽で湘南新宿ライン(浦和・さいたま新都心通過)に乗り換えないことにする。
11:37 さいたま新都心駅で下車。moiさんがカード決定サイコロを振る…

6 1 3
「検索ちゃんカード」「カード」駅名+適当なワードでネット検索し、検索結果が3件以内になるまで検索。

 二人がかりでいろいろな組み合わせを試してみるが、moiさんが早いこと早いこと。「さいたま新都心駅 札幌市 大好き 愛してる 住みたい ひゃっほう」でモバイル検索1件を達成。6分後の下り列車に乗れそうだ。
 

6

 気のせいか、今回は東雲の出目が(矢向で1を出した以外は)いいような気がする。せっかくの良い出目だし、遠慮なく川越駅まで進むことにする。11:43 宇都宮線小金井行、11:45 大宮で下車。地下ホームへ移動し、川越線を待っているとメール着信。「“B型偏西風チーム”が「一蓮托生カード」+「チャリティーカード」をひきました。」財布の中にある50円以下の硬貨をどこかへ寄付するというイベント。川越駅のそばでやるか。 11:57 川越線川越行に乗り込む。西大宮駅に着くころにまたまたメール着信。「“天才博士と美人助手チーム”が宴カードをひきました。」さっき一蓮托生+ランチカードが出たので、ちょうどよいかも。せっかく川越に行くのだから、駅前デパートの食品売り場でコエドビールでも買って飲もうか。

 12:19 川越着。 小江戸ビール“伽羅” 地平ホームから2階の改札口を出て、北口の歩行者デッキに出る。真上から太陽が照りつける。埼玉は今日も暑い。そんな炎天下、ほじょ犬育成の募金活動をやってるおじさんがいるので、ここで一蓮托生チャリティカードを実行。moiさんは「こんな時に限って財布の中に50円玉が3枚もある!」と憤っている。続いて、駅前のアトレまるひろに入り、地下1階の酒類売り場でコエドビールを品定め。個人的には川越名産のさつまいもを醸した“紅赤”を飲んでもらいたかったが、甘いのは苦手とのこと、青いラベルのプレミアムピルスナー“瑠璃”を薦めて、私は濃厚な味の“伽羅”を購入。
 二人ともビンで買ったはいいが、栓抜きを持っていないので、酒類売り場のそばの別のお店で栓抜きをお借りした。moiさんはビールの小ビンを片手ににこにこしており、新幹線カード以上のテンションの上がりっぷりとお見受けする。わざわざ2階の歩行者デッキに戻って、炎天下のベンチでコエドビールを味わう。キンキンに冷えているわけじゃないけど、真っ昼間のビールはうまい。手持ちのビーフジャーキーを出す間もなく、1本飲み干してしまった。

12:42 “もらいイベント”を立て続けに2つこなしたが、川越で自軍のカードイベントをまだやっていないことに気づく。

4 2 3
「VOWカード」VOW的なもの(街で見かけた変なもの)を探して写真を撮る。

 炎天下はキツいが、川越駅のそばなら商店街も住宅地も近いし、わりと何とかなりそうな気がする。
 で、東雲が撮った写真がこれ:

ビルの谷間の優先席
 ビルとビルのすき間、雑居ビルの集合ポストの下に並べられた“優先席”。譲られても困る……


 自軍のカードイベントもこなして、あとはどれだけ高麗川に近づけるか。駅まで戻ってきたところで、moiさんの様子がおかしい。ジーパンのポケットに入れていたというきっぷが見当たらないという。とりあえずさっきの足取りをもう一度たどることに。歩行者デッキからアトレまるひろの地下食品売り場へ階段で下りて、酒類売り場からレジへ、……念のためにサービスカウンターにも声をかけて、エスカレーターで上がって、VOWな写真を撮るために歩いた道をもう一度たどって……あったあった、街角に落ちていた。裏返って黒い面を上に向けていたので目立たなかったのと、暑くてもともと人通りが少なかったことで、誰かに持って行かれずに済んだのだろう。さぁ、駅に戻ってゲーム再開だ、と歩き始めた瞬間にメール着信。
 13:19 「“チームちばらき”がゴール目的地に到着しました!」 東十条でリニアカードを引き当て、20を出したので、京浜東北線→川越線の単純乗り継ぎで余裕のゴールインとなった模様。……こちとら川越の空の下、ビールでテンションが上がったことも、きっぷを探しまわったことも、先を越されたことも、熱気にあてられて ないまぜになっている。次の目的地発表まで時間があるので、涼しいアトレまるひろの地下に立ち寄り、百貨店の外の路上で見つかったことを報告し、ご挨拶。駅に戻ってみると“武蔵野カープハワイアンズ”“チームまるごとMDT”の2チームがいた。駅構内のNEWDAYSで冷たい水を購入しながら、しばし歓談。さっき総武快速線でニアミスした“チームまるごとMDT”が「火垂るの墓ード」をひいたようで、ももさん(女子大生)がネイティブの大阪弁を駆使して(『火垂るの墓』の舞台は神戸だけど)まるさんに向かって「にいちゃん」と話しかけて遊んでいる。


【第5ピリオド】

13:36 第5ピリオドの目的地が「越谷レイクタウン」に決定、赤羽にいた1チームと豊田の2チームが貧乏神を着ることになった、とGMから一斉連絡。中央線経由で高麗川を目指していた人が、立川から青梅線に乗らなかったのは不可解だが。
 まぁ他チームのことはとにかく、サイコロはmoiさんが振る…  

6

 moiさんもサイコロ運に恵まれている。いっぺんに川越線を脱出できるのはありがたい。
13:50 川越駅にいた3チームそろって、快速新木場行に乗り込む。“チームまるごとMDT”は「1」を出しちゃったそうで南古谷で下車、川越市内から脱出できない。
 20分以上電車で座っていると眠くなる。まして5時起きならなおのこと。このままうっかり武蔵浦和まで寝過ごしたいが、『リアル桃鉄は紳士淑女のスポーツ』なので、14:14 正々堂々と大宮で下車。乗り換えにも恵まれて、14:17 高崎線上り上野行でもう一駅。14:19 今日2回目のさいたま新都心駅に降り立つ。moiさんがカード決定のサイコロを振る…

6 2 3
「道端ジェシカード」道端でバトンを回しながらモデル歩きをする。

 いよいよトンチキなカードイベントが出てしまった。まずはバトンの代わりになる手頃な長さの棒をと思ったが、駅構内のコンビニにはない。ビニール傘がいいかなとも思ったが、イベントが終わってから帰るまで持ち歩くのが面倒である。moiさんが「駄菓子屋さんでロングガムみたいなのを買えれば……」とおっしゃるので、駅東口の複合商業施設「コクーン新都心」に行ってみる。幸い、1階の駅から近いところに駄菓子屋さんが入っているので、物色した結果、かなり長い巻き取り笛を見つけてきた。口にくわえなければ、簡単な魔女っこのステッキみたいで、おあつらえ向きである。2階の歩行者デッキはさすがに人通りが多いので、1階の駅側出口を出たところで決行。敷地内の歩道が程よくカーブしているので、カメラのファインダー右奥からこちら側へカッコ良く歩いてもらいながら棒をぐるんぐるんと振り回して、最後にカメラに向かって巻き取り笛をピーー!と吹き鳴らしてオチをつけるという完璧な構成。後でブログに上がった動画を見たら、肝心のオチが切れていたが、moiさんのノリノリなモデル歩きに実況席は爆笑していただけたようで、何よりである。

 さて次は東雲がサイコロを振る番。6が出れば念願のゴールだが……  

4

 ……まぁ、そんなにうまくいかないものである。14:43 宇都宮線上り上野行に乗り込む。さいたま新都心から武蔵野線に乗ろうとする場合、南浦和に中距離電車が停まらないので、京浜東北線で新都心から南浦和へ行くのが当たり前なのだが、今日に限っては駅数が少ない移動こそ勝利への近道なので、さいたま新都心→浦和→南浦和→…という一駅ずつの目まぐるしい乗り換えを自らに課すこととなる。東川口まで進む予定。
 14:47 浦和で下車、14:53 京浜東北線南行に乗り換え、14:56 南浦和で下車。武蔵野線の西船橋方面行が14:55に出たばかりで、次は15:05。この時間を利用してちょっとお手洗いへ行っているうちに、15:03 メール着信「“しーなサイゾー”チームが目的地に到着しました!」。うーん、もうちょっと、京浜東北線と武蔵野線の接続が良ければなぁ……。トイレの前でぼんやりしていると、黄色い腕章をつけたひとがうろうろ。武蔵野線ホームにみんないるというので階段を上がってみたら、7チームぐらい集まっていた。駅名標を背に集合写真を撮り合ってたら、通りすがりの方がシャッターを引き受けてくれた。何かのサークルと思われたのだろうが、まさかここまでバラバラにやって来て、ここからバラバラに次の目的地を目指すとは思うまい。


【第6ピリオド】

 15:19 あと2時間を切って、第6ピリオドの目的地が「原宿」に決定、貧乏神着用チームは武蔵浦和・蕨・浦和・西大宮の各1チーム。……西大宮は別格として、あとの3駅はいずれも南浦和の隣の駅で、南浦和駅6番ホームにいた全チームが軽く冷や汗をかいた。moiさんがサイコロを振る…
 

2

 サイコロも暑さにやられたか。15:22 南浦和始発の南行電車に乗り込んで、2駅先の西川口へ。東雲がつい数カ月前まで自宅最寄り駅として使っていた駅なので、どんなカードが出ても土地勘があるからなんとかなるかなと思っていたら、ここでmoiさんが「ランチカード」を引き当てた。午前中に「おにぎりを食べたい」と言いながら、お昼前のランチタイムでたぬきそばを食べたmoiさんは、その後埼玉の暑さにやられてぐったり。ランチカードはアイスを食べたい!と高らかに宣言。東口へ出て左手奥にあるローソンを目指して歩いていたら、その手前の鯛焼き屋さんの軒先に「氷」の旗が出ているのを発見。急きょかき氷へと方針転換。かき氷を注文してから、奥の冷凍庫から氷を出してきてかき始めるまで随分慎重におやりになるのは閉口したが、いちごシロップにミルクがけで160円とは信じがたい、盛りの良さである。私は小腹を満たしたいので、抹茶シロップのかき氷に加えて小倉あんの鯛焼きを購入。いちごミルクのかき氷をどアップで撮った写真がブログに投稿され、実況席は色めきたったようだが、いざ食べ始めると頭がキンキンして時間がかかる。moiさんもじっくり口に運んでいるが、私はうっかり鯛焼きも買ってしまったので、さっきまで鉄板の上で保温されていたアツアツのカリカリにも苦戦。食べ終わるまでに20分かかってしまい、アイスクリームの方が良かったかなーと、ほんのり後悔しつつも、かき氷と鯛焼きは美味しかった。

 

5

 15:53 西川口から大船行に乗車。2駅先の赤羽から、16:05発の埼京線で池袋まで行くか、16:13発の湘南新宿ライン(十条・板橋通過)で渋谷を目指すかを考えたが、「8分待ってるうちに誰かにゴールされるおそれがある、少しでも早く目的地に向けて動き出すべき」というmoiさんの意見を取り入れて、7番線から埼京線上り電車に乗り込む。16:05 赤羽始発の電車が動き出したところでメール着信、「“チーム遠距離”が一蓮托生+紙飛行機カードを引きました!」16:13 池袋で下車、手持ちの紙を当てずっぽうに折って紙飛行機を作り始めたところで、またメール着信「“チーム遠距離”が目的地に到着しました」。なるほど、moiさんの言うとおりになった。女の勘は鋭い。

 ここでもう1ピリオド、目的地を目黒にして最終決戦とかやってくれないかなぁーと思ったが、残り40分では厳しいようで、16:33「只今の第6ピリオドをもってゲーム終了といたします。打ち上げは経堂の笑和堂で行います」とのこと。あれっ、目黒の「居酒屋よし」じゃないのか。ここでmoiさん、「着替えのシャツが欲しいので洋服屋さんに行きます。打ち上げには後から合流します」と離脱。たしかに暑かったからなぁー。
 ここから一人で埼京線新木場行に乗り込み、新宿へ。16:59の快速急行藤沢行は経堂に停まらない(下北沢の次は新百合ヶ丘に停まる)ので、17:01 急行小田原行に乗車。17:14 経堂に降り立ったら、同じ電車にプレイヤーが10人ぐらい乗り合わせていたようで、ぞろぞろと笑和堂へ向かう。

【結果発表】

 携帯電話の充電切れが心配されていたチームも含め、ほぼ全チームが経堂駅北口の笑和堂に集結。前夜祭以上に賑わう店内、テーブルは奥に引っ込めて、ござを敷きつめる。moiさんも着替えて後からやってきた。下北沢の本部にいたGMと実況陣も撤収して駆けつけて、拍手で迎えられる。…頃合いを見計らって、GMが結果を1位から順に発表していく。
 第1位は、常にマイペースでゲームを楽しみ、第2ピリオド(幕張)で脱藩カードを引いてゴールした“チームゆらぎ肌”
 第2位は、ぐっそさんの遅刻にもひるむことなく、第4ピリオド(高麗川)で東十条からリニアカードでぴったりゴールした“チームちばらき”
 ……と、ここで“しーなサイゾー”のアサイさんが帰る時間だというので、同チームの順位を発表、第9位。噴水・でんぐり返し・ラッコなど、代表しーなさんも黙らせるアサイ様の「記録より記憶に残る」活躍で、第5ピリオド(越谷レイクタウン)でゴールしたことすら忘却の彼方。
 第3位は、……なんとわが“チーム ふぁんしぃ”! 1回もゴールできていないが、下位になって貧乏神を着たことは一度もなく(津田沼駅で2分間着ただけ)、減点が少なかったことがこの結果につながったのかな、と自己分析。移動のサイコロで5や6が多く出たのもラッキーであった。

 4位〜16位(最下位)は、……公式ページなどをチェックしてください。罰ゲームを免れただけで、すっかり安堵しちゃったもので。

 自分でルールを決めて実行した“東雲杯”と、“本家”リアル桃鉄と、両方を体験して感じたのは、やはり伊達に過去5年もやっていない、“本家”のさじ加減であった。事前にカードリストを読んでいるうちは、「ただでさえサイコロでゴールを目指すのが大変なのに、こんなにえげつないこともしなきゃいけないのか」というのが正直な感想であった。しかし事後に感じたことは、カードイベントも貧乏神Tシャツも、そして最下位チームに与えられる罰ゲームも、えげつないくらいじゃないとプレイヤーは燃えない、ということであった。プレイヤーが頑張るための原動力が「優勝カップ一つ」では少なすぎる。「貧乏神Tシャツを着たくない」「最下位になりたくない」という想いに、30有余名が突き動かされ、10時間もの長丁場を戦い抜いた。また、今年はUSTREAM実況生放送で、各地のプレイヤーの奮闘ぶりやズッコケぶりが逐一紹介され、笑われた。ラジオのネタハガキ紹介番組に投稿するハガキ職人のように、プレイヤーがさらに面白いことを提供したいという、まさに芸人根性がゲーム全体を盛り上げた。すげえなぁー。

 参加希望者が回を追うごとに倍増し、年複数回開催も考えなければ、という話も聞こえてくる“本家 リアル桃鉄”の反対側で、“第2回 東雲杯”はどうしたらいいのか、そもそも行うべきなのか。ひとり勝手にどんよりしながら、2010年の夏を振り返るのであった。


go to TOP PAGE東雲珍奇楼 TOPページへ「リアル桃鉄(東雲杯)」のページへTop of this pageこのページの一番上へ