東雲の'98夏・大阪湾一周紀行 その7 BACK【8/4】午前へ戻る

 ★ 東雲が乗り降りしたり通過したりした駅名・停留所名等には[]を付ける。
 ★ 列車名・バス便などの愛称には〔〕を付ける。
 ★ 注釈を要する語句は脚注へのリンク《※0》を張ってある。短い注釈は、カッコ書き(こんな感じ)にしている。

  • 13:20頃 三宮センタープラザ内をうろうろしていたが、新幹線で帰る前にひと泳ぎしようと、深江浜にある新神戸大プールへ電話をかけたが、テープアナウンスで「震災被害甚大で今夏は休業」とのこと。仕方ない、汗まみれのまま帰途につくこととする。暑い外へ出て、元町方向へ歩く。チケットショップは元町界隈に2軒見つかったが、大阪市内→東京都区内の新幹線指定席(新幹線エコノミーきっぷ)は 12,100円と、大阪の相場よりも 200円高い。神戸市内発は 12,500円。つまり、大阪発か神戸発かで 600円の差がつくことになる。阪神間の電車賃がそんなに高いはずはないので、大阪へ出ることにする。その前に甘味を食べたいなと思ったが、入りたい店に当たらず、さっさと大阪に向かうこととする。

  • [阪神元町]駅東口に戻って来たのは14:05 頃。MBSでは河島英五と角淳一がしゃべっている《※1》。さて、大阪駅前ビルにチケット屋がいくつもあることは知っているので、そこまでどう行くか。(1)JR東西線直通電車で北新地へ。(2)JR神戸線の快速で大阪へ。(3)阪神電車で梅田へ。……(1)(2)は 390円、(3)は 310円。たった 80円の差で(3)を採用する。荷物をロッカーから取り出してホームへ下りると、ちょうど高速神戸始発の普通梅田行が来た。8分後には山陽姫路からの直通特急が来るようだが、まずは普通車に座る。

  •  14:15 [阪神元町]を発車。[三宮]始発の快速急行に乗り換えようと思ったが、時刻表に書かれていない。現在は特急が魚崎にも停まるので、日中は快急は運行されていないらしい。[御影]で直通特急が追いつくらしいので、そのまま乗り続ける。しかし、追いついて来た山陽車の直通特急は立ち客がいたので、依然として普通車にしがみつく。[西宮]では阪神特急と急行に先を譲ったが、半分意識がなく乗り移る気力もない。さらに、寝ている間に[甲子園]あたりでも特急に抜かれたようである。大阪市内の[千船]まで来て、2本目の直通特急の通過待ち。直通特急は30分毎に走っているので、普通車に乗り通していることで30分以上損しているらしい。しかし梅田の5駅手前まで来て、もはやどうしようもなく、15:30 頃、ようやく[阪神梅田]到着。

  •  大阪駅前第4ビルの地下でチケット屋に入り、バラ売りの“新幹線エコノミーきっぷ”を購入。続いて、三宮でカツ牛丼を食えなかった雪辱を果たすため、ラーメンもある定食屋でカツ丼セット(ミニうどん付、たくあん取り放題、520円)を食す。15:45頃 神戸元町でお預けだったデザートを、以前に入ったことがある同ビルの「コロンビア」で食べようか。しかし、たった今カツ丼を食ったばかり。いくら「甘い物は別腹よ」と言っても、コロンビアのはバリエーションもボリュームも尋常ではない。泣く泣くあきらめる。地下通路を、谷町線東梅田駅から“ホワイティうめだ”を通って、[大阪]駅御堂筋口へ。

  • 16:00頃 中央コンコース脇のみどりの窓口で座席指定を受ける。当日分窓口が5つ、前売分窓口が7つ。それぞれフォーク式(複数の窓口に対して1列に並んで、空いた所へ順次進んで行く)の20人程度の列ができている。列が少しずつ進むのを待っているうちに、突然後方からおっちゃんの怒鳴り声が上がった。ちょうど柱の陰で見えないが、J-PHONEのサービスカウンターの中かららしい。おっと、机を叩いた。その声がフェードアウトしていくうちに、私の番が回って来た。お金をやり取りせず、指定券と取り替えるだけなので、あっと言う間に終わった。あらかじめチェックしておいた〔のぞみ〕型車両の〔ひかり170号〕新大阪17:33発。10号車の、2人がけの通路側・D席である。

  • 16:15頃 まだ時間があるので、あきらめきれないデザートを求めて駅構内をうろつく。J-PHONEのカウンターの前を通り抜けてみたら、さっきのおっちゃんのテンションが復旧していた。カウンターがちゃぶ台だったならとっくにひっくり返されていたであろう勢い「あんたらウソツキや!」と口角泡を飛ばし、体に悪いテンションのボルテージを上げ続けている。分からず屋のおっちゃんを制しきれず、2人がかりで対応する女性スタッフに同情を禁じ得ない。

  •  グルメコートやら味の街やらを廻ってみたが、やっぱり入りたくなる店が見つからない。とりあえず〔ひかり170号〕に乗りっぱぐれないように新大阪へ出よう。16:44 223系新快速野洲行、16:49 [新大阪]着。コンコースへ出て気づいたのは、コンコースの中で乗換えの移動をする範囲内に、在来線の発車時刻表が掲示されてないことである。正面改札と新幹線からの乗換え改札を入った所にLED式の発車案内があるのみ。もっとも、新大阪では在来線どうしの乗換えというケースはあまりないが、ちょっと不案内な気がする。

  •  新大阪駅の改札内は(大阪駅もそうだったが)飲食店がほとんどない。手持ちの切符は大阪市内発だから、同じ市内である新大阪駅では途中下車できない。ソファーが円形に設置された、半オープンの待ち合いスペースで一休みするが、さっさとホームに上がったほうがいいような気がして、1分と落ち着かずに歩きだす。乗換改札の“エクスプレス改札機”を通り、土産物ブースをうろつく。桃の天然水(500ml・150円)と生八ッ橋おたべ(840円)を買って、ホームに上がる。25番ホームは〔ひかり233号〕(新大阪止)の後に〔同170号〕。ABCラジオで「噂の調査隊」を聴きながら待つうちに、私が先頭で待っていた列が10人以上になっていた。

  • 17:31〔ひかり170号〕入線。比較的すいている。17:33 [新大阪]を発車。少し走って、茨木・摂津付近で夕立に突っ込む。[京都]では、私の後ろの席で乗客がかちあった。どうやら、E席に座っていた先客はもともとC席の指定だったようである。関ヶ原越えの頃から、睡魔に襲われる。通路側のD席なので、頭やら足やらが通路にはみ出してしまう。車内販売のワゴンがつま先に触れてしまい、「大丈夫ですか?」と恐縮させてしまった。隣のE席の主は[静岡]で降りてそれっきりかと思いきや、入れ替わりに別の人が乗ってきた。[静岡]でホンモノの〔のぞみ〕に抜かれた後、また雷雨の中を走る。稲妻が地表に届いた瞬間も見えた。

  •  ここで、お隣り・11号車のサービスコーナーとは何か、のぞいてみることにする。行ってみたら、駅のキヨスクの縮小版。もちろん物価は山の上並みに高い。しかし、わざわざ足を運んで行った手前、何か買わざるを得ないという小市民特有の強迫観念に駆られ、360円のミックスナッツを購入。市中のコンビニで買えばせいぜい100円相当の物である。ポリポリつまみながら旅程記録のメモを取るうちに、いつの間にか横須賀線と併走。あっという間に、山手線とすれ違っていた。

  • 20:35 [東京]駅17番線に到着。在来線の有人改札を抜けると、JR東日本のナワバリ。勝手知ったる日常へ帰って来たのである。20:48 山手線内回り、20:56 [上野]着。ふだんの外出とあまり変わらない服装。なじみのカラーリングの電車。唯一、大きな重たい黒のボストンバッグが、非日常をふんだんに抱えている。5番ホームで待つと、後発の通勤快速よりも後にやって来たのは、21:17発211系3000番台10両編成の普通列車。ドア閉め、車内清掃、再開扉。席を確保し、ひと眠りする。目が覚めて、メモを取るうちにまた眠くなってくる。だが今度の下車駅は終点ではない。うんとひと伸びして網棚から荷物を下ろし、[鴻巣]駅に降り立つ。22:08

    《※6》河島英五と角淳一が……MBSラジオは、14:00までは『すみから火曜・河島英五』、14:00からは『すみからすみまで角淳一です』。14時の時報明けには、前の番組から後の番組へ引き継ぐため両番組の出演者が一緒にしゃべるのだが、この“引き継ぎ”が単なる雑談になり、『〜角淳一です』のオープニングが14:20頃になる。いつものことらしい。
    BACK【8/4】午前へ戻る
    TOP【国旅主義・目次】へ 臨海亭東雲